ベター・ハーフ の商品レビュー

唯川恵(著者)

2023/04/20

よく離婚しないなー。
これはちょっと理解できない。
もう最初から破綻してますやん。
けど、側から見たらよその夫婦なんて『なんで離婚しないの？』なんだろうな〜

我が家も客観的に見たらそうだろうし。

2021/11/25

ブックカフェでたまたま出逢い、続きが気になったので購入して一気読み。
結婚を通した男女の心の変化を、両方の視点から描いている物語。 20年以上前の話で、ちょうど自分が産まれたくらいの時代から始まる。でもそこまで古さを感じない。芯の部分は、いつの部分も変わらないのかもしれないと思った。
『花束みたいな恋をした』を見たときと、少し似ている感情が湧くけれど、それよりもドロドロしているように見えて、読後はこちらの方がすっきりするような気がする。一気に読んでしまえば、あの映画のように「別れる人が増える物語」にはならないだろう。笑
夫婦って、不思議なつながりだなぁと、改めて思った。

2017/05/21

面白かった～
ほぼ同世代です。
時代背景が手に取るように分かり、懐かしかったりおかしかったり。

バブル絶頂期に結婚した永遠子と文彦。
結婚式当日に、文彦の元カノの自殺未遂事件が起こることに始まり、2人の生活は波乱万丈。
バブル崩壊に伴い、暮らしぶりも変わり、子供が生まれてまた変わる。
昭和から平成に移るこの時代、2人は時代の寵児の如く、記憶に残る事件などに振り回されます。

ここまで、の事はなくとも、夫婦ってこんなかもと思わされ苦笑い。
ハッピーエンドで終わりましたが、この後も2人には色々ありそうですね。

2人の晩年も見てみたい気がします。

2015/07/04

バブルの絶頂期に結婚した登永子と文彦。結婚式からいきなり修羅場です。「こんなはずじゃなかったのに」という思いでいっぱいなのに別れない二人。そしてバブルの崩壊など、実際の出来事に沿って話は進むけど、ちっとも歩み寄らないこの夫婦。なんとなく希望が持てる終わり方だったけど、どうもスッキリしないなぁ。

2014/02/27

400ページありましたが、飽きずに読み終えました。
最初っからドロドロです(笑)
結婚式に夫の前の女が現れて手首切ってました(笑)

その後7年の夫婦のごたごたを書いてました。

夫が風俗に行って逮捕された時「16歳なんて知らなかったんだって。騙されたのは俺だ」とか言うのは、ほんと男を表してました(笑)
そこじゃねーよ(笑)

2012/09/27

〈内容〉好景気がいつまでも続くと思われていたあの頃。派手な空騒ぎのすえに、永遠子と文彦は結婚した。順風な人生の始まりのはずだったが……。著者が新境地に挑む「結婚生活」の実相を描いた長編。

2012/06/25

バブル全盛期、華やかで人に羨まれる結婚をした一組の夫婦。でも結婚式のあとにくるものは…。
これでもかというぐらい夫婦がすれ違ったり波風が立ったり、互いによそを向いたり。すごすぎる…。世の中こんなに簡単に浮気する人ばかりじゃないですから。
未婚の人が読んだら、結婚なんてしたくない、って思ってしまいそう。

ただ、読み物だから大げさに書いているけど、夫婦それぞれが感じることや言い分は、多くの夫婦に見られることじゃないかな、と思う部分もあり、うんうんとうなずきながら読んだ。

印象的だったのは、彼らの生活を通して描かれる時代背景。バブルの狂乱の時代から、それが崩壊して誰もが明日も今日と同じだと容易に信じられなくなる時代へ。自分よりも少し上の世代になるが、こういう時代だったのだなあと改めて感じた。

2012/05/24

浮気を繰り返し、実家では介護や再婚という問題を抱え、リストラにあい、何度も離婚に直面する夫婦の話。
なんて嫌な話だろうと思いながら読んでいたが、あとがきで、夫婦はベストではなくベターだ、ということが書いてあり、なるほどなと思った。

2011/10/29

恋愛小説のような、
ルポルタージュのような、
こんな家庭（とよべるかどうか？）が
たくさんありそうな・・・

そんな感じをいだきました

まあ、いろいろあっても
一緒にくらしはじめて
空間を共有してくると
いやでも逃げ出せない、
ということでしょうか・・・

2011/08/24

いやはやすさまじい結婚ドラマでした。ある結婚した2人が、これでもかというほど互いにやりあって、さらに世間の荒波に翻弄され、それでも結婚生活は続いていく・・・というお話です。驕慢のバブル時代から始まって、バブル崩壊、リストラ、阪神大震災、地下鉄サリン事件、熟年離婚、お受験、２０００年問題など、迷走しながら転がり落ちていく感じの当時の様子がしのばれて懐かしいです。ストーリーは２０００年までで、現実世界と同様に薄日がさして終わります。現実はまあこんなものか、という受容とそれでもこれからは、というわずかな期待です。