鴉 の商品レビュー

麻耶雄嵩(著者)

2013/10/13

ひとに勧めていただき読みました
初，麻耶さんです

最初慣れるまではややしんどく，なかなか進みませんでしたが
途中からは，一気でした
お名前の付け方が独特ということを知らなかったので，珂允と襾鈴と見た時に，素直にその関係性が頭に浮かびました
こういう世界観は好きです

ラストが気持ちよかったです
ただ，メルさんはシリーズなら，その最初から勧めてほしかった

2013/09/20

正直、なにがなんだか分からないうちに終わってしまった。雰囲気にながされたとでも言うべきなのか、流されるまま読み進めていたせいで疑問がつきない。
世間では読みやすいと評される作品らしいですが、冗長な雰囲気がところどころあるため、気が逸れてしまうと読みづらいと感じてしまうかも。私もそのくちで読み飛ばしてしまった箇所がいくつか。
名前もなんて読むの、と思う箇所が多々あり、最初だけでなく何度かルビをふって欲しかったなあ。当て字じゃ読めません。
通常小説は読者のことやバランスを考え、漢字を使いすぎないことがルールだけれど、難しい漢字ばかりで私のような若い読者にはきついかもと感じた。
まあ、読める人は苦痛なく読み進めることはできるのだろうけど。

結局のところ、アベルは十五年前に殺された弟で、カインもとい櫻花は２人の弟を殺したと？
じゃあ似ていると言っていた人たちの証言は？半年前に出て行って、別人格に切り替わって、戻ってきたとでも言いたいのかな……。
櫻花は茅子という妻がいたけど、村の人だったのかとも考えたけど、書店をはじめ外の描写があることを考えると村と外を行き来していたってことだですよね。色が分かるからで納得はいけるけど、村に戻ってきてからは千本の家と本来の家を行き来してたって認識でいいのか？
螢を先に読んだせいで癖の強さになじめなかったです。

2014/03/08

著者らしい仕掛けが多重に張り巡らされています。ようやく明らかになるクライマックスは大変興奮させられました。メルカトルシリーズの初期二作よりカタルシスは控えめですが、作品の完成度は本作の方が上だと思います。
ただ、本書の一番大きな仕掛けについては、もう少し補足なり、補強が欲しかったような気がします。メルカトルのキャラが薄かったのも残念な点でした。

2013/08/06

しょっぱなから子供にカインとアベルなんてつける親いないよ、と思ったけれど、そここそがオチの一要素であったのか。
いやでもみんな名前が変すぎる。

2022/08/20

麻耶作品読むのも三作目ともなると最初からもう推理を放棄してオチを純粋に楽しもうという気持ちw
鬼子の真相までは素直な驚きと共についていけたが、以降次々と明かされる真実はすぐにはピンとこず…。ネタバレ読んでやっと理解できた。いろいろ踏まえてもう一度読まなければ。
難解なところもあるけれど、一読で終わらないのが麻耶ミステリーの魅力なのかもしれない。

2013/02/28

昔話のような、SFのような、不思議な雰囲気の不条理ミステリ。乾いた怖さが身上。トリック自体はびっくりしました。

2013/02/15

世界観が面白くて、長編ですがサクサク読めました。
どんでん返し…といいますか、最後の最後で根底から世界をぶっ壊されるので、
読後に頭を整理しないと、真相がなかなか理解出来ませんでした。

読み返したら、最初から実に上手に騙されていたことがわかります。

とても悲しいお話でした。
どの世界でも異質な探偵、メルカトルが救いです。

2013/02/05

最後の結末が予想外でもう一度読み返してやっと理解できました。
でも、なんだか腑に落ちない感じです。面白かったんだけど…

2013/01/18

　いつも通りの麻耶ミステリを本当にありがとうございました、という感じ。よくまあここまでラストで世界をぶっ壊せるなあとある意味笑える。一回読んだだけじゃ細部まで理解できない。結末から逆算しつつ読み返さないとと思うけど、もう一回読み返すだけの求心力はあまり感じられなかった……。嫌いというわけではないんだけども。メルカトルまじメルカトル。

2013/01/14

面白かった～。
でも、終盤、謎解きをされたら、わからなくなってしまった（＾＾；）
それまでは、小説の雰囲気から世界に入り込めていたのだけど。

カインが、暗くて後ろ向きすぎて、こういう感覚だと、生きるのが大変だな、と思った。
人(特に母)に愛される欲求が強いのだけど、もっと自分で自分を認めてあげればいいのに。
まず、自分を愛してあげなきゃ。
我慢して溜め込まず、もっと気持ちを話せたらよかったのにね。

メルカトル。
シリーズのようなので、他も読んでみようかな。