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宇宙船地球号操縦マニュアル の商品レビュー

3.9

38件のお客様レビュー

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2011/12/07

本日のナビで紹介したバックミンスター・フラー著「宇宙船地球号操縦マニュアル」のブックコードをお送りします。 現代のダビンチと称されるフラーは私の最も敬愛する人物であり、私と同じ世界を見ている仲間であるとも言えます。 「クリティカル/パス」や「月への7つの鎖」「テンセグリティ」等、...

本日のナビで紹介したバックミンスター・フラー著「宇宙船地球号操縦マニュアル」のブックコードをお送りします。 現代のダビンチと称されるフラーは私の最も敬愛する人物であり、私と同じ世界を見ている仲間であるとも言えます。 「クリティカル/パス」や「月への7つの鎖」「テンセグリティ」等、彼の用いる用語や世界観には今でも多くのインスパイアを受けます。 ただ、なぜか日本では知名度が低いので、こういう途方もない人物がいたことを是非知って下さると嬉しいです。

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2011/09/15

「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とあのマーシャル・マクルーハンに言わしめたバックミンスター・フラーは、115年前の1895年7月12日に生まれて27年前の1983年7月1日に87歳で亡くなったアメリカの建築家・発明家・詩人・思想家。 宇宙船地球号なんていう比喩は、今や幼稚園生...

「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とあのマーシャル・マクルーハンに言わしめたバックミンスター・フラーは、115年前の1895年7月12日に生まれて27年前の1983年7月1日に87歳で亡くなったアメリカの建築家・発明家・詩人・思想家。 宇宙船地球号なんていう比喩は、今や幼稚園生でも知っているありふれた言葉ですが、彼がこれを提唱したのが47年前の1963年だったことからもわかるように、その先験性がいかにずば抜けていたか、ただただ驚くしかありません。 地球上の資源の有限性と適切な使い方を議論するためには、もはや宇宙船としての地球という世界観・概念で考えざるを得ない時代にきているなどということは、本来ならもっとSF作家あたりが先鞭を着けなければならないことだったはずなのにと思いますが、いや、おそらく断言されていなくとも、1950年代ころの数多くのSFの読者には、様々な作品を読む中でそういう意識はすでに根強く深く共有されていたと思います。 今では、地球を自己組織化する一つの生命体として想定するガイア理論なんていうものも出てきて対立しているようですが、もはやそんなことにこだわっている時ではないのではないか。 ともかく性急に、資源や環境の問題ばかりでなく、緊急に、食糧や貧困や命・生存・死の問題としても、地球規模の考察・改善がされなければならない時にきているはずです。 地球滅亡や人類の危機を招く戦争やテロを生じさせることも含めて、そのための最大の敵・弊害である民族主義や国家などといかに折り合いをつけるか、などなど、バックミンスター・フラーのこの半世紀前の著書を読んだ21世紀に生きる私は、柄にもなくそんな大それた感慨を抱いてしまいました。

Posted byブクログ

2011/06/14

1969年、今から40年以上前に書かれたと思うと本当に驚愕する。 「より少ないもので、より多くの効果を得るためにはどうするべきか」という思想が終始貫かれている。その思想の現在性もさることながら、一貫する強さに対して改めて敬服する。 πという無理数を必要としない座標系、地球(我々...

1969年、今から40年以上前に書かれたと思うと本当に驚愕する。 「より少ないもので、より多くの効果を得るためにはどうするべきか」という思想が終始貫かれている。その思想の現在性もさることながら、一貫する強さに対して改めて敬服する。 πという無理数を必要としない座標系、地球(我々含め)がデザインされた時の指標を探求したいという直感を追い求めた純粋な知性が根源にあることに感動した。 個人的には、本題とは直接関係ない部分、最初のトーテミズムの話なども一々面白かった。 芹沢高志氏によるあとがきも非常に面白かった。フラーのフェティッシュを考察したうえで、私たちがどう考えていくべきかの指針を示してくださっている。 はじめの章のあたりでは、社会システムはどうあったかという歴史について語っているのだが、まるで星新一のショートショートを読んでいる気分になった。星新一好きは面白く読めると思う。 言わずもがなの名著でした。

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2011/05/21

多分中学時代の公民の教科書だったと記憶しているのだけど、その冒頭に「私たちは宇宙船地球号の乗組員なのです」的ことが書かれていて、子ども心に妙な胡散臭さを覚えたクチなのだけど、その元ネタ。 まあ誰しもこの「宇宙船地球号」という標語は聞いたことがあるはず。 肝心の発信者であるフラ...

多分中学時代の公民の教科書だったと記憶しているのだけど、その冒頭に「私たちは宇宙船地球号の乗組員なのです」的ことが書かれていて、子ども心に妙な胡散臭さを覚えたクチなのだけど、その元ネタ。 まあ誰しもこの「宇宙船地球号」という標語は聞いたことがあるはず。 肝心の発信者であるフラーという人は全く知らなかったのだけど、20世紀のダ・ヴィンチと称されるほどの技術者なのだそうだ。 あまりこの手の本に後出しジャンケンのように批評するのは我ながらどうかと思うのだけど、フラーもフラーで大風呂敷を広げているので気になった点をいくつか指摘したい。 この人は科学妄信的かつ人間妄信的で、あまりに理想が高いのだと思う。 何だかあまりついていけなかった。 21世紀になったけど、あなたが言うほど人類は成功していない。 また「完全に世界規模で国家主権を解体することが、全人類の高度な生活水準を実現する唯一の道」という断言には寒さすら感じた。 だけどこの批判はフラーの功績には当たらないのでその辺は理解してもらいたい。 それからシナジェティクスや富といった彼の概念には大いに考えさせられたので決して読んで無駄ではなかった。 この本の素晴らしいところは訳者自身が巻末でフラーを批判しているという点。 訳者もフラーに影響を受けつつもおかしなところにはしっかり言及しており、そのようなバランスも考えると一冊の書物としては及第点をあげられるとは思う。 ただ自分が子どもの頃に抱いた妙な胡散臭さを解消するには至らなかった。

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2011/04/27

1969年執筆 「宇宙船地球号はあまりにも見事にデザインされた発明なので、知られている限りで200万年もこの船の上にいるというのに、私たち人類は船に乗っていることに気づきさえしなかった。 宇宙船地球号に関してはとりわけ重要なことがある。それは取扱説明書がついていないということ...

1969年執筆 「宇宙船地球号はあまりにも見事にデザインされた発明なので、知られている限りで200万年もこの船の上にいるというのに、私たち人類は船に乗っていることに気づきさえしなかった。 宇宙船地球号に関してはとりわけ重要なことがある。それは取扱説明書がついていないということだ。 私たちのメインエンジン、つまり生命の再生プロセスは、風や潮汐や水の力、さらには直接太陽からやってくる放射エネルギーを通して、日々膨大に得られるエネルギー収入でのみ動かねばならない。」

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2010/06/01

専門家ではなく、ゼネラリストであれという事を前半では言っている気がする。後半は難解な個所が多く、言葉がすっと心に入ってこない部分が結構あった。また時期を見て、読み直してみようと思う。ただ彼が見ているであろう、あるべき世界の姿が実現するのは中々難しそうだ。

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2010/04/29

素晴らしい考え方なのだけれども、 そういう考え方は、結局はファストフードとかそういうものに帰着しちゃう。 グローバリゼーションとか、格差社会とか、諸々考えないといけないことの起源って、こういうところにあるんだと思う。 古典っていったら古典なんだろうけど、批判的に読む必要があると思...

素晴らしい考え方なのだけれども、 そういう考え方は、結局はファストフードとかそういうものに帰着しちゃう。 グローバリゼーションとか、格差社会とか、諸々考えないといけないことの起源って、こういうところにあるんだと思う。 古典っていったら古典なんだろうけど、批判的に読む必要があると思う。

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2010/02/18

内容(「BOOK」データベースより) 20世紀を代表する技術家、バックミンスター・フラ-が遺した記念碑的著作の新訳。地球を一つの宇宙船と捉える彼の刺激的な発想は、人類が直面している全地球的問題の解決に示唆をあたえ、またエコロジー・ムーヴメントやインターネット的思考を生むきっか...

内容(「BOOK」データベースより) 20世紀を代表する技術家、バックミンスター・フラ-が遺した記念碑的著作の新訳。地球を一つの宇宙船と捉える彼の刺激的な発想は、人類が直面している全地球的問題の解決に示唆をあたえ、またエコロジー・ムーヴメントやインターネット的思考を生むきっかけにもなった。「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」(マーシャル・マクルーハン)といわれているフラーのメッセージは、私たちに発想の大転換を迫り、新たな思考回路の形成を強く促す。 Book Description R. Buckminster Fuller's Operating Manual for Spaceship Earth, published in 1969, imagines our species as a crew, united by a shared fate, on a tiny spaceship traveling through infinity. It can be read even today as the most intelligent metaphor for thinking about humankind on this planet. Fuller accepted the challenge pre-sented by this metaphor, using his inventions and writings to contribute to the safe operations of Spaceship Earth. This title is an exact facsimile of the 1969 edition. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 目次 第1章 ものごとを包括的にとらえる資質 第2章 専門分化の起源 第3章 包括的に働く自動機構 第4章 宇宙船地球号 第5章 一般システム理論 第6章 シナジー 第7章 総体の一部をなす機能 第8章 再生を続けるランドスケープ

Posted byブクログ

2010/02/06

座右の書。個別の業績もさることながら、その情熱と信念。本編最後の一段落と「訳者あとがき」にある大学での講義のエピソードは何度読み返しても心が震えます。

Posted byブクログ

2010/01/18

エンツォ・マーリのプロジェクトとパッションを読んでいたら名前が出て来て、そういえば読んだことなかったなと、手に取りました。 世界の捉え方はこんなのもあるのか。

Posted byブクログ