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ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で の商品レビュー

4.2

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

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2011/06/28

やっと手に入れた。 大きいし重いし置くところない。けど大好きな本。 明るくて悲しい色使いや、生き生きとしてるのにうつろな女の子の表情たまらない。

Posted byブクログ

2011/05/10

立ち読みですが、見ました。 自分が期待していたワクワク感とは違った世界があったので、購入はしませんでした。 純粋だけれど、エネルギーが詰まっている。

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2011/05/04

81歳で息を引き取るまで孤独で悲惨な人生を歩んだヘンリーダーガーの部屋から見つかった、ものすごい作品がこの「非現実の王国の中で」。15冊、計15,145頁にもわたるというから驚きです。しかも、これは、そこらへんにある普通のアート本ではありません。 本をあけると、そこには見たこと...

81歳で息を引き取るまで孤独で悲惨な人生を歩んだヘンリーダーガーの部屋から見つかった、ものすごい作品がこの「非現実の王国の中で」。15冊、計15,145頁にもわたるというから驚きです。しかも、これは、そこらへんにある普通のアート本ではありません。 本をあけると、そこには見たこともないような子供の残虐な描写が。幼少期から押さえつけられ、愛情を十分与えてもらえなかったダーガー。人間の知性や情緒がどのように発達するのか、出口を塞がれ爆発したのがこの作品だったということに、一枚一枚見るたびに複雑な気持ちになります。 しかし、これがその時代や個性を表した芸術のひとつのカタチであることは言うまでもなく、美術界以外の文学、演劇、映画など様々な方面から注目されているとおり、大変価値のある作品であることは間違いないないようです。(日本からは、資生堂が助成金を提供したとか!)一見の価値あり。

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2010/07/13

彼がインターネットのある現代に生まれたら、このような作品たちは生まれなかったに違いない。それは美術界の損失であるだろうが本人にとっては幸せだったろう。 だがそんなことを言っても意味はない、彼は昔に生まれ、一人きりの部屋で感情を鎮めたり活発にするために、つまり生きるために孤独な作品...

彼がインターネットのある現代に生まれたら、このような作品たちは生まれなかったに違いない。それは美術界の損失であるだろうが本人にとっては幸せだったろう。 だがそんなことを言っても意味はない、彼は昔に生まれ、一人きりの部屋で感情を鎮めたり活発にするために、つまり生きるために孤独な作品群を作り出し、孤独に死んでいったのだ。 この本を読む私たちはその孤独の感情が吐き出した作品にどうしようもなく引き寄せられた、死体の上を舞うはげたかのようなものである。

Posted byブクログ

2010/05/15

ヘンリー・ダーガーの一大巨篇「非現実の王国で」をプリンストン大のマグレガー教授が解説しながら大まとめにしたもの。15145ページにわたる、世界でもっとも長いフィクション。図版に関しては、文章ができてから作られたものだということが驚きだった。この人の画はいわゆるアウトサイダーアート...

ヘンリー・ダーガーの一大巨篇「非現実の王国で」をプリンストン大のマグレガー教授が解説しながら大まとめにしたもの。15145ページにわたる、世界でもっとも長いフィクション。図版に関しては、文章ができてから作られたものだということが驚きだった。この人の画はいわゆるアウトサイダーアートというくくりで語られるけれど、そもそもアートにアウトサイダーも何もないわけで、この人のことをただの精神異常者と見ることもできるけれど、だとしたら健常者って何だよ、そっちの方がとってもつまらないもんじゃないの、と思う。この人の画を初めて見たのはtばうん2007年だったと思うけど、原美術館で展覧をやってた時で、あの時の印象ってのは今も鮮やかで。この人の画は何がいいって、やっぱりその色彩感覚だと思う。色の配置がとても気持ちいい。そして、コラージュがこれまた素晴らしい。(10/5/5)

Posted byブクログ

2009/11/19

この人は幸せだったんだと思う。人は一人では生きられないが、彼に他者は必要なかった。 ネットのある今の時代に、この人が生きていればどんなだったのだろうと思う。 絵を描くこと=人に見せること=他者との共感の為のツールになっている今の自分にとって、(それは悪いことではなくむしろ素敵な事...

この人は幸せだったんだと思う。人は一人では生きられないが、彼に他者は必要なかった。 ネットのある今の時代に、この人が生きていればどんなだったのだろうと思う。 絵を描くこと=人に見せること=他者との共感の為のツールになっている今の自分にとって、(それは悪いことではなくむしろ素敵な事だと感じているが、)ダーガーのような生き方はすごく考えさせられる。 あといらないつけたしだけど、ニコの「護法少女ソワカちゃん」に、元ネタ・ダーガーのカットがあって吹いた。

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2009/10/04

むかし、むかし、あるところにジジイがいました ジジイは童貞でした ジジイは生涯をかけて、自分用の黒歴史ノートを作成しました ふたなりロリ天使がエロエロなことになる長編でした ジジイは死ぬときに 「俺の残した作品は、頼むから焼き捨ててくれ」 と言ったそうです でも、受け取...

むかし、むかし、あるところにジジイがいました ジジイは童貞でした ジジイは生涯をかけて、自分用の黒歴史ノートを作成しました ふたなりロリ天使がエロエロなことになる長編でした ジジイは死ぬときに 「俺の残した作品は、頼むから焼き捨ててくれ」 と言ったそうです でも、受け取った人は「素晴らしい才能です!」と、それを世間に公表したのでした こうして、この作品は、世に生まれたのです 美術館で一部、オリジナルをみましたが、コピー本ではあらわせない立体感と臨場感、そして言い様のない迫力がありました 背筋がぞくりとするような美しさでした

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2009/10/07

長い生涯、誰にも知られることなく一人ひっそり、アパートで書き綴ったもうひとつの世界のお話。 「非現実の王国」ながら、ダーガーの中での現実の王国なのではないかと思う。 ある種残忍で、それと隣りあわせに少女たちは非現実なほど強く勇敢で夢のようなのに、夢見がちな感じがしないところが、...

長い生涯、誰にも知られることなく一人ひっそり、アパートで書き綴ったもうひとつの世界のお話。 「非現実の王国」ながら、ダーガーの中での現実の王国なのではないかと思う。 ある種残忍で、それと隣りあわせに少女たちは非現実なほど強く勇敢で夢のようなのに、夢見がちな感じがしないところが、 作者の中に現実と非現実差がボーダレスだったのではと感じた。

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2009/10/07

天使大学の図書室で見つけた時は興奮したー!!! 真剣に読もうとすると精神力をげっそり奪われそう・・・だった・・。真剣に読んで楽しいものではない。

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2009/10/07

内容(「MARC」データベースより) 身寄りのない老人が遺した「非現実の王国で」と題された奇妙な絵物語。93年「パラレル・ヴィジョン」展で世界に衝撃を与えたダーガーの、天真爛漫と残酷邪悪が並置する物語の抄録と挿絵、マグレガーによる作品分析を収録。

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