メダルへの伴走者 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1996年アトランタオリンピック、1998年長野オリンピックの競技をいくつか取り上げ、ウェア・靴・用具など選手を支えるスポーツ用品メーカーの開発と売り込み競争の裏側を描いた本。 ・経験に培われた職人技と最先端のハイテク技術 ・選手本人にとことん合わせたスペシャル用具の開発エピソード ・性能にこだわり抜く開発者の職人気質と、成果が売り上げに直結する企業の厳しさ などなど、いろんな要素の対比、あるいは相乗効果が盛りこまれています。 個人的に一番好きなエピソードは、セイコーの競技時間計測部門を取り上げた特別編。 オリンピックに限らず、国内外のあらゆる競技会の時間計測を、季節を問わず完璧に遂行しなければならない担当者の苦労がよくわかります。 選手の活躍に目が行きがちなスポーツ競技の、裏側を知れる本です。 星4つなのは、文体がやや淡々としているから。 もっとワクワクできるような文体だったら完璧です。 それでも十分オススメ。
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