日本の地名 の商品レビュー
まだまだ知らない地名…
まだまだ知らない地名だったり、意外に読めない地名が多かった。
文庫OFF
日本各地に残る様々な地名から、土地の伝説をたどり、神々の足跡をたどり、人の営みと移動の痕跡を推理する。とても楽しく奥深い本です。中央構造線に沿って、黒潮に乗って、旅ははじまり続きます。立ち止まる度に浮かんでくるさまざまな地名と物語。それらをつなぐ神々や土地の精霊。その土地の地質や...
日本各地に残る様々な地名から、土地の伝説をたどり、神々の足跡をたどり、人の営みと移動の痕跡を推理する。とても楽しく奥深い本です。中央構造線に沿って、黒潮に乗って、旅ははじまり続きます。立ち止まる度に浮かんでくるさまざまな地名と物語。それらをつなぐ神々や土地の精霊。その土地の地質や特徴と地名の結びつき、記紀や風土記などからの推理など、丁寧に読み進めるとさまざまな結びつきが浮かび、最後まで読みあくることがありません。 けれど随所にみられる地名の変化や変換は民俗学の基礎知識を持たない、各地の方言や言葉に疎い者にはなかなかついてゆくことができず戸惑う部分もありました。 それでも丹生、金谷子神、白鳥伝説、沖縄と黒潮などを丹念に結びつけてるくことでよみがえってくる地名のもつ物語を考えれば考えるほど、地名の持つ意味の大切さに気付き、それはほんとうに大切な失われてはならないメッセージであり言葉であり文化なのだとわかります。地図を片手に読まれることをお勧めします。
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東日本大震災後各地で地震や大雨などによる災害が相次ぎ、災害の起こりやすい、つまり過去の被災地に災害地名が多いことを指摘した本の出版が相継いでいる。そこで何冊か読むうち、災害とは直接関係なく、全国の地名を考察した本書に出逢った。 著者は「日本書紀」はもちろんのこと「出雲風土記...
東日本大震災後各地で地震や大雨などによる災害が相次ぎ、災害の起こりやすい、つまり過去の被災地に災害地名が多いことを指摘した本の出版が相継いでいる。そこで何冊か読むうち、災害とは直接関係なく、全国の地名を考察した本書に出逢った。 著者は「日本書紀」はもちろんのこと「出雲風土記」など、各地の古文書を精査し、情報を収集している。当然現地踏査もしているだろう。また現地住民からの聞き取りは欠かせないと思われる。特に古老らの話は重要だ。 歴史を辿りながら地名を考察する手法は面白かった。この近辺では岩手県二戸にあった九戸城にまつわる話や、津軽の藤崎氏は藤崎城に拠った安倍貞任の子孫だとか、「藤崎系図」にあるそうだ。その後常陸に移住するが、そのことを地名から類推するあたりは、ちょっとしたサスペンスを読んでいるようだ。 伊豆の手石浦では、イナサという東南風が吹くと難破船が続出するという。この風が吹くときは、この辺者たちは松明をかざして浜辺を行き来する の という。船は灯りを見て人家や船があると思い込み近づくと、暗礁の多い所でたちまち座礁し破船する。明くる朝、浦の人々は座礁した船の荷や道具を奪い取るという。これは吉村昭の「破船」そのままである。実際にあることがわかった。 著者の谷川健一氏は東大文学部卒業後民俗学を専攻して研究していた。日本地名研究所の所長もされていた由である。
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12.09.xx読了。歴史や音の変化などを軸に周辺地域の関連性もみながら解説していく。先にも書いたように地理学習には歴史は必須だな。。。要所や一般的なパターンはノートにまとめて学習。
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[ 内容 ] 楠船を操り黒潮の流れに乗ってやって来た海人族。 白鳥伝説とともに移り住んだ夷たち。 山深い中央構造線に沿ってたどる鍛冶神の足跡。 各地に残された地名こそ弥生の時代から近世まで、名もなき人々の暮らしの記憶を伝えてきたものであった。 これら小さな神々のあとを丹念にたどり...
[ 内容 ] 楠船を操り黒潮の流れに乗ってやって来た海人族。 白鳥伝説とともに移り住んだ夷たち。 山深い中央構造線に沿ってたどる鍛冶神の足跡。 各地に残された地名こそ弥生の時代から近世まで、名もなき人々の暮らしの記憶を伝えてきたものであった。 これら小さな神々のあとを丹念にたどりながら、文書に記されないもう一つの日本の歴史を読み解く。 [ 目次 ] 第1章 地名の旅―黒潮のながれに沿って 第2章 地名と風土―中央構造線に沿って 第3章 地名を推理する―白鳥伝説の足跡をたずねて 第4章 固有地名と外来地名―「波照間」論争をめぐって [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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地名は過去の暮らしを映し、美しい響きを伝える。本書はタイトル通り、日本の地名に関する考察である。さてこういうものは、自分のなかにあるあれこれと呼応して初めて「なあるほど!」と思うもので、何の知識もない私には正直ピンと来ない話が多かった。とはいえ奥深さは伝わってくる。もうちょっと勉...
地名は過去の暮らしを映し、美しい響きを伝える。本書はタイトル通り、日本の地名に関する考察である。さてこういうものは、自分のなかにあるあれこれと呼応して初めて「なあるほど!」と思うもので、何の知識もない私には正直ピンと来ない話が多かった。とはいえ奥深さは伝わってくる。もうちょっと勉強してから読み直しだ。
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(未完) (書誌情報:NDL-OPACより) タイトル 日本の地名 タイトルよみ ニホン ノ チメイ 責任表示 谷川健一著 出版地 東京 出版者 岩波書店 出版年 1997.4 形態 226p ; ...
(未完) (書誌情報:NDL-OPACより) タイトル 日本の地名 タイトルよみ ニホン ノ チメイ 責任表示 谷川健一著 出版地 東京 出版者 岩波書店 出版年 1997.4 形態 226p ; 18cm シリーズ名 岩波新書 シリーズ名よみ イワナミ シンショ ISBN 4-00-430495-4 入手条件・定価 630円 全国書誌番号 98000751 個人著者標目 谷川, 健一 (1921-)‖タニガワ,ケンイチ 普通件名 日本 -- 地名‖ニホン -- チメイ NDLC GB54 NDC(9) 291.0189 本文の言語コード jpn: 日本語 発行形態コード 0101: 図書 出版国コード JP: 日本国 西暦年 1997 校了日 19971219 最終更新 19971219100600
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