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地獄と浄土 の商品レビュー

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2012/09/10

空也の事跡、源信の『往生要集』、親鸞の『教行信証』の解説本といえば分かりやすいか。 空也論は時代背景の描写が長すぎ。というのも、50ページのうち6割が背景といった感じだからである。時代を描くにしても、もっと空也に密着して書いてほしい。 源信『往生要集』の解説はまあ、穏当でしょう...

空也の事跡、源信の『往生要集』、親鸞の『教行信証』の解説本といえば分かりやすいか。 空也論は時代背景の描写が長すぎ。というのも、50ページのうち6割が背景といった感じだからである。時代を描くにしても、もっと空也に密着して書いてほしい。 源信『往生要集』の解説はまあ、穏当でしょうか。親鸞論は、特に親鸞の深い悪意識に目をつけて、特徴を摘出している。そんなに珍しいものではないだろう。最後は和讃を引いて、著者は親鸞の深き苦悩を覗き見ることはできないといって放り出す。 山折は、一体何で、一時期もてはやされたのだろうか。梅原便乗組みだからか。不思議である。

Posted byブクログ