木野塚探偵事務所だ の商品レビュー
退官までずっと経理畑でやっていた木野塚が、憧れていた探偵になるという話。助手の桃世は、木野塚が想像していた助手とはイメージが違うボーイッシュな女の子。 ハードボイルドに憧れ、飲めない酒も吸えないタバコもやってみる。仕事はなく、たまに舞い込む依頼は金魚探しや飼い犬の恋の相手やら...
退官までずっと経理畑でやっていた木野塚が、憧れていた探偵になるという話。助手の桃世は、木野塚が想像していた助手とはイメージが違うボーイッシュな女の子。 ハードボイルドに憧れ、飲めない酒も吸えないタバコもやってみる。仕事はなく、たまに舞い込む依頼は金魚探しや飼い犬の恋の相手やら。 木野塚の推理は見当違いだが、桃世がフォローにさり気なく回ったりしてるそんなかんじ。 この年のおじさんは、ハードボイルドに憧れるのかしら?と思ったり、なんか木野塚の見当違いな推理にイライラしたり。 なんか思ってた探偵小説と違った。 2015.5.11 読了
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柚木草平とはまた違った「元警察」の探偵の話。 ただしこちらの主人公は、定年まで勤め上げている。 毎日庭いじりばかりでは腐ってしまうし、 見合い結婚の妻とはずっと上手くいってないし、 昔からの夢だった「私立探偵」として再スタート。 が、当の木野塚氏、元警察官と言っても ずっと経...
柚木草平とはまた違った「元警察」の探偵の話。 ただしこちらの主人公は、定年まで勤め上げている。 毎日庭いじりばかりでは腐ってしまうし、 見合い結婚の妻とはずっと上手くいってないし、 昔からの夢だった「私立探偵」として再スタート。 が、当の木野塚氏、元警察官と言っても ずっと経理畑一筋だったというから様子がおかしい(^ ^; 事務所に飾ってある「警視総監賞」も、事務仕事に コンピュータを導入した功績によるものらしいし(^ ^; それでも、精一杯のハッタリで依頼人を捕まえ、 持ち前の推理力で難事件を次々と解決...したりはせず(^ ^; 正体不明の「押しかけ助手」の女の子に気圧され、 飛び込んでくる依頼は「金魚が行方不明」とかだし、 推理や犯人捜しでも助手に後れを取り...と、 はっきり言ってかなりしょぼくてアヤシイ(^ ^; ...という主人公と、謎の助手、 一癖も二癖もある依頼人が繰り広げる お笑い探偵ワールド(^ ^ 肩肘張らない読み物として楽しめます(^o^ 「妄想の中では」名探偵で色男の木野塚氏(^ ^ 最後はホロリとさせてくれるシーンも(^ ^ どなたでも楽しめる佳作だと思います(^o^
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再読。 続編を読んだので読んでみたが、全く覚えていなかった。 コメディタッチ。ミステリーとしては全く体をなしていないが、この面白さは樋口有介故にか。
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サントリーミステリー大賞読者賞を受賞した『ぼくと、ぼくらの夏』が面白かった。そのため、今、樋口有介作品が気になっている。この『木野塚探偵事務所だ』は13年前の作品。警視庁経理課を勤め上げ定年退職した、木野塚佐平が始めた探偵物語。本人は古典的ハードボイルドの主人公を気取っているが、...
サントリーミステリー大賞読者賞を受賞した『ぼくと、ぼくらの夏』が面白かった。そのため、今、樋口有介作品が気になっている。この『木野塚探偵事務所だ』は13年前の作品。警視庁経理課を勤め上げ定年退職した、木野塚佐平が始めた探偵物語。本人は古典的ハードボイルドの主人公を気取っているが、ほど遠く、ほとんどコメディ。木野塚の思い込みの激しさが笑える。飲まない酒や煙草をやって、体調を崩したりする。雇った秘書の女の子がコケティッシュで、ちょっとミステリアス。この秘書兼助手となった梅谷桃世が名推理をみせる。60歳の主人公・木野塚の迷探偵ぶりをほほえましく楽しいと思うか、逆にくだらないと思うか、意見が大きく分かれる作品である。ミステリーの謎は非常にシンプルで、あっさりとしたもの。だから、難解なミステリーを好む人には向かない。荻原浩さんの書いた『ハードボイルド・エッグ』が好きな人にはピッタリ。冬、トレンチコートを着たとき、ハンフリー・ボガードを意識する人には、きっと楽しい作品ではないだろうか?続編が楽しみ。
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