テレワーク世紀 の商品レビュー

ウェンディ・Aスピンクス(著者)

2011/10/23

1998年に刊行とあって、情報通信技術の発展や雇用形態の変化を反映できていない面はあるが、テレワーク導入を考えている企業にとってその有用性はまったく色褪せていない。
特に、テレワークの要素を「選択」「研修」「支援」「評価」の4つに分類し、それぞれを掘り下げている箇所は、現在でも十分に活用できる。

第三部は日本と北米のサテライトオフィスの比較調査に充てられている。サテライトオフィス自体は日本では下火になっているが、上司との関係性や組織としての支援の必要性に言及している点は、サテライトオフィスの事例に限らず、示唆に富むものである。