虚人たち 改版 の商品レビュー
実時間と劇中の時間が…
実時間と劇中の時間が同時に流れていく、斬新なメタ・フィクション。
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小説がよりリアルに近…
小説がよりリアルに近づくためには、虚構であるという前提を覆さなくてはならない、ということで、読者の「読み」の時間と物語の進行時間を一致させた(つまり、この物語は六時六分に始まり、十時四十一分に終わるが、読者も4時間35分で読みきれるようになっている)り、完全に虚構の中に生きている...
小説がよりリアルに近づくためには、虚構であるという前提を覆さなくてはならない、ということで、読者の「読み」の時間と物語の進行時間を一致させた(つまり、この物語は六時六分に始まり、十時四十一分に終わるが、読者も4時間35分で読みきれるようになっている)り、完全に虚構の中に生きていることを意識させてりするなどの、実験を行っています。実験としては面白いのですが、中だるみしがちで、読点もないので、読みにくいです。
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前代未聞、白紙のペー…
前代未聞、白紙のページあり!!これはどういうことか?
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おもしろ!すごい! 「旅のラゴス」とか「時をかける少女」みたいなまっすぐ面白いものも書けて、こういう実験的なやつも書けるのかっこいい。筒井康隆全部読みたい。 メタってやっぱ面白いなー。好きな題材。 自分が結構人生を虚構的に見てしまうタイプだから、本当にずっとわくわくした。 この小...
おもしろ!すごい! 「旅のラゴス」とか「時をかける少女」みたいなまっすぐ面白いものも書けて、こういう実験的なやつも書けるのかっこいい。筒井康隆全部読みたい。 メタってやっぱ面白いなー。好きな題材。 自分が結構人生を虚構的に見てしまうタイプだから、本当にずっとわくわくした。 この小説で終始行われてるのは虚構いじりだけど、現実も割と虚構的な部分は多くて(解説でも言及されてた)、結果的に現実にも通ずる大きな普遍性が生まれてるのが面白い。 例えば、この小説の登場人物はそれぞれ独自の世界観の中では主人公で、それは現実もそうだし、他人の所有する世界観に圧倒されて気分が悪くなったりするのは、自分とずれた価値観の人(電車で聞こえてくる会話や、インスタで見てしまったストーリーで不意にその人の世界観に巻き込まれることもある)に拒絶的感情を抱くのと似てると思う。
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全集23巻収録のものを読了。ひと言「しんどかった」(笑 しかも『脱走と追跡のサンバ』の続きなんだ! たまたま『脱走~』のあとに読んだ自分はラッキー。 主人公と思しき人物の意識や会話が間断なく続いていくので(彼の意識がないとき、つまり気を失っているときは白ページで表現される)、読...
全集23巻収録のものを読了。ひと言「しんどかった」(笑 しかも『脱走と追跡のサンバ』の続きなんだ! たまたま『脱走~』のあとに読んだ自分はラッキー。 主人公と思しき人物の意識や会話が間断なく続いていくので(彼の意識がないとき、つまり気を失っているときは白ページで表現される)、読み進めるのがかなりしんどい。 読点「、」がない文章は山下清の文章のようで、つまり意識が集中できずあちこちに均等に向いており、読んでいて疲れるし不安になる。 山下画伯の本当の文章にはたしか「。」もなかったのではなかったはずで、ツツイもそうしたかったのではないか? でもそうすると精神病者の文章のようになってしまうので「、」を抜くだけにしたのでは? 難読小説だが、それでもその実験的手法がどう展開していくのか知りたいので最後まで読んでしまう。 中盤、ボートとか下水道とか「正子」という字で、「これは『脱走と追跡のサンバ』の続きか!」とわかる。『脱走と~』であっちの世界へ行った男はここにいるのか……。 主人公()は、自分のいる世界から脱走しようとしていたし、「馬鹿空と腐れ大地の間を軽やかに飛翔」していたというのだから、『脱走と~』の彼なのだ。 そして本作の系譜は『残像に口づけを』につながっていく。
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泉鏡花賞を受賞し、筒井康隆が本格的に純文学の世界へ飛び込んだ作品。 小説の舞台は、小説の舞台に立ったと自覚する主人公が登場人物を演じる世界。そこには時間の途切れはなく、主人公の時間の流れが延々と記述される。 また、主人公は時間移動が可能である。しかし、これはドラえもんのような...
泉鏡花賞を受賞し、筒井康隆が本格的に純文学の世界へ飛び込んだ作品。 小説の舞台は、小説の舞台に立ったと自覚する主人公が登場人物を演じる世界。そこには時間の途切れはなく、主人公の時間の流れが延々と記述される。 また、主人公は時間移動が可能である。しかし、これはドラえもんのような時間の飛躍ではなく、時間という川を遡行し、下るイメージだ。作中で度々言及がある、ヴォガネットジュニア作品と似通った設定だ。 けれども、これを駆使して事件を解決するというわけではない。主人公が演じる物語の設定上、演技上、このような行為が必要になるだけであって、なんら解決には結びつかない。 果たして何が面白いのかと言われるとわからない。わかるのは何が面白いのかわからないということだけである。
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『腹立半分日記』の解説で本作品が実験的手法の小説であることを知っていなければ、到底読了できなかったろう。一日に原稿数枚ということもあったという。主人公は、妻と娘が誘拐され、はじめは息子と、途中からは単独で妻・娘の行方を追う。時々、妻や娘と会話をする場面が描かれるところを読むと、や...
『腹立半分日記』の解説で本作品が実験的手法の小説であることを知っていなければ、到底読了できなかったろう。一日に原稿数枚ということもあったという。主人公は、妻と娘が誘拐され、はじめは息子と、途中からは単独で妻・娘の行方を追う。時々、妻や娘と会話をする場面が描かれるところを読むと、やはり虚構の世界の住人=虚人なのだと思い知らされる。全体的に演劇か映画の台本のように、登場人物の動作や心の動きまでも書き込まれ、一つ一つの段落がとても長い。とても疲れた読後感。
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改行なし、読点なし、段落分けなし、章立てなし。 延々と1人の男の行動と思考が描かれる小説。かなり実験的。新たな小説をつくろうという意志は感じます。ただ、イチ読者の素直な感想としては、読み進めるのはかなり苦痛でした。 自分自身を小説の登場人物だと自覚している男の物語ということで、...
改行なし、読点なし、段落分けなし、章立てなし。 延々と1人の男の行動と思考が描かれる小説。かなり実験的。新たな小説をつくろうという意志は感じます。ただ、イチ読者の素直な感想としては、読み進めるのはかなり苦痛でした。 自分自身を小説の登場人物だと自覚している男の物語ということで、そのあらすじにはめちゃくちゃワクワクしましたが、実際は彼が自分の行動をどのぐらいコントロールできるのかのさじ加減がよくわからず。 主人公が達観してるというか諦めているというか、自分の境遇を最初から受け入れているので、作者と主人公のズレから生じる感情や行動もあまりなく。あらすじから想像した物語とは違った方向の話でした。 登場人物への感情移入は拒まれ、物語自体にも先が知りたいと思うような推進力はなく、特に大きな展開も起こらないので、小説を読む喜びを感じることができませんでした。 解説に書かれていたような「ねらい」は分かるのですが、どうしても頭でこねくり回して考えた小説という感じがして、腹の底にズシンとくるような感動は得られませんでした。どちらかというと「よくこんなの書いたな」と感心しつつ半ば呆れたというのが正直なところ。 それでも、筒井康隆ならではのユニークで屈折した文章表現が出てきて、楽しめたところも。特に、中盤に出てきた「抱きしめ強姦しそれからおもむろにスカートに火をつけてやりたくなるような美人」という表現はすごいなと思いました。
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小説の主人公であることを意識した彼が、同時に誘拐された妻と娘を探す物語。 登場人物は、主人公が思い描いた虚構の存在でありその役を演じている。 現実世界においても、『真実』は誰かが描いたストーリーであり、そのストーリーを基に「私」は「私」を演じて生きているのではないかと感じた。 ...
小説の主人公であることを意識した彼が、同時に誘拐された妻と娘を探す物語。 登場人物は、主人公が思い描いた虚構の存在でありその役を演じている。 現実世界においても、『真実』は誰かが描いたストーリーであり、そのストーリーを基に「私」は「私」を演じて生きているのではないかと感じた。 とにかく、読みにくい!難解な小説だったw
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設定が面白そうだったので期待しすぎてしまった 途中から何を言っているのかが分からないことを楽しむつもりで読み進めた
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