阿部定手記 の商品レビュー
1人の犯罪者のして…
1人の犯罪者のしてきたこと と考えていたことが書かれている。読んでいてじれったい気持ちになる。もっと別な生き方があったのに なんでわざわざ茨の道を選ぶんだって叫びたくなる
文庫OFF
貴重な阿部定の手記。…
貴重な阿部定の手記。色眼鏡ではなく読みましょう。
文庫OFF
「阿部定」と言えば、愛人を殺し、その後に局所を切断した女という事くらいしか知らなかった。彼女の背景を知りたくて、数冊購入したうちの一冊。 他の猟奇的殺人の犯人に対する世間の目が、阿部定に対してのものと対極にあるように感じたことも興味を持った理由かもしれない。 本書では、予審尋問調...
「阿部定」と言えば、愛人を殺し、その後に局所を切断した女という事くらいしか知らなかった。彼女の背景を知りたくて、数冊購入したうちの一冊。 他の猟奇的殺人の犯人に対する世間の目が、阿部定に対してのものと対極にあるように感じたことも興味を持った理由かもしれない。 本書では、予審尋問調書と阿部定自身の手記により、吉蔵と過ごした時や事件後の定の生活など詳細に書かれているが、次の文が全てだと思う。 「ただ私のものにしたかった。誰の手にもふれさせたくなかった。たったそれだけのことだったのでございます。」 そして、坂口安吾との対談で坂口が言った言葉が、今でも定のことに興味を持つ人たちがいる理由なんでしょう。 「阿部さんは大きな話題になったけども、阿部さんをほんとに悪い人間だと思ってる者は一人もありませんよ。文学の上から言いますと、あらゆる人間はそういう弱点を持っている。ただ阿部さんはそういうことを率直におやりになったというだけで、だからみんな同感して、なにか懐かしむような気持ちがあるんじゃないかと思うのですよ。」
Posted by
昭和11年、戦時の重い空気が世間を取り巻く中、最後のエログロ・ゴシップとしてメディアを賑わせたのがこの「阿部定事件」である。 事件自体が壮絶であるが、これを読むということの意義は、メディア、社会、戦争、文学、心理など、色々な面から価値がある。日本語がおかしいかな、つまり、この事...
昭和11年、戦時の重い空気が世間を取り巻く中、最後のエログロ・ゴシップとしてメディアを賑わせたのがこの「阿部定事件」である。 事件自体が壮絶であるが、これを読むということの意義は、メディア、社会、戦争、文学、心理など、色々な面から価値がある。日本語がおかしいかな、つまり、この事件は、当時の世相や歴史的文脈において少しく意義をもったものだ、ということなのだ。 好きすぎて殺してオチンチン切って持ってっちゃったという欲望は、あるいはあまり特殊な欲望ではないのかもしれない。男の僕としてはオチンチンも縮み上がるようなことですが、女性の皆さんにとってはどうなんでしょう。
Posted by
「愛のコリーダ」をまだ観てないのですが、阿部定って凄く可愛い。「艶恨録」が売れたのも理解できます。とてもとても純粋な、純愛。
Posted by
- 1