両義性の発達心理学 の商品レビュー
前著『原初的コミュニケーションの諸相』(ミネルヴァ書房)の補完的な位置づけの本です。 第1章は、メルロ=ポンティの哲学からの示唆を受けて構築された、著者の考える「両義性の発達心理学」の理論的な考察がおこなわれています。また、従来の実証主義的な心理学の外部観察とは異なる、「エピソ...
前著『原初的コミュニケーションの諸相』(ミネルヴァ書房)の補完的な位置づけの本です。 第1章は、メルロ=ポンティの哲学からの示唆を受けて構築された、著者の考える「両義性の発達心理学」の理論的な考察がおこなわれています。また、従来の実証主義的な心理学の外部観察とは異なる、「エピソード記述」という方法についてもくわしく説明されています。 第2章以下は、具体的なエピソードを紹介しながら、子どもが養育者を中心とする周囲の人びととのかかわりのなかで心理的な発達を遂げていく様子がくわしく語られています。まず第2章では、前著に引きつづいて、1歳から1歳半までの子どもに寄り添いながら、周りの人びととの関係のなかでしだいに自己をつくりあげていく様子を追いかけています。そのほか、保育所における集団の中での子どもの心理や、障がいのある子どもと周りの人びととのかかわりについても考察がおこなわれています。
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