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定年ゴジラ の商品レビュー

3.8

23件のお客様レビュー

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2010/04/03

定年を迎え毎日ぷらぷらしている初老のおじさん達。 (ぷらぷらという例えは、語弊があると思いますが そこは、あえて!) この世代の人は正直苦手な私、最初こそ読み進むのに 時間がかかりましたが 中盤から、後半にかけて一気読み。 文中の「生きるために胸に描くものと、目覚めれば消えしまう...

定年を迎え毎日ぷらぷらしている初老のおじさん達。 (ぷらぷらという例えは、語弊があると思いますが そこは、あえて!) この世代の人は正直苦手な私、最初こそ読み進むのに 時間がかかりましたが 中盤から、後半にかけて一気読み。 文中の「生きるために胸に描くものと、目覚めれば消えしまうものが、なぜ同じ「夢」という言葉なのだろう…」は印象に残った。

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2011/09/18

30年たったニュータウンにすむ主人公山崎さん。定年を迎え、散歩仲間を交えたニュータウンのもろもろが描かれ、自分の人生と家族との機微が綴られた短編集です。住民の生活にそってニュータウンが変遷し、開発当初の理想とのギャップが顕われたりする具体的な事象は興味深かった。生活者の目線がおも...

30年たったニュータウンにすむ主人公山崎さん。定年を迎え、散歩仲間を交えたニュータウンのもろもろが描かれ、自分の人生と家族との機微が綴られた短編集です。住民の生活にそってニュータウンが変遷し、開発当初の理想とのギャップが顕われたりする具体的な事象は興味深かった。生活者の目線がおもしろい。単行本発刊が1998年、1章追加しての文庫本化が2001年。時代は移り行く。もし当時読んでいれば鷺沢萌さんの解説の様に魅力を感じ、おすすめしただろう。けれど今のこの厳しい時代にこのお話を読むと、時々どこか鼻白む気持ちになった。真面目に不器用にがんばるしかなく、一生懸命頑張って会社を勤め上げた山崎さん。家を持ち家族のために頑張った。人生を振り返りいろいろあったが幸せなんだろう。よかったじゃないですか。沢山のものを手にし得たでしょう。ひねた感想と思いつつ…やさしさも描かれた文章でしたが、弱者の視点がほとんどなかったのが私には不満でした。幼なじみチュウが登場してくれてよかった。この章がいちばん心に沁みました。山崎さんにあまり好感が持てなかった。作中にも描かれるが、定年してぶらぶらしてるといわれショックを受ける面々。全くそう思う、と突っ込みを入れながら読んだ。会社がないと退屈なんかい?自由なはずなのにクヌギ台の枠の中で暇を持て余している情けなさにため息がでた。最後の最後やっとやりたいことが見つかり世界が広がるかなと期待を持たせてくれたところで終わった。それが救いでした。比べてしまって申し訳ないですが、定年したおじさんとしては熊谷達也「ゆうとりあ」の主人公は魅力的。こちらはおすすめです。失礼承知ですみません。

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2009/10/04

重松清二作目。新興住宅地で定年を迎えたお父さんたちの話。日本のサラリーマンの典型的な一生の縮図のような作り方が、ちょっとあざとく感じた。二作目だからだろうか。「きみの友だち」の方が十倍さわやかでいい。オジさんの話だからか。

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2009/10/09

昨年亡くなった父を途中、何度も思い出してしまった。 この作品はきっとまた年齢を重ねて読むと また違った感じを受けるのではないかと思う。 今の私は、まだまだだが、父の姿を思い出し 重ね合わせて感じ入ることが多かった。 そんな作品を いまこのタイミングで よめたこと。そのことに感...

昨年亡くなった父を途中、何度も思い出してしまった。 この作品はきっとまた年齢を重ねて読むと また違った感じを受けるのではないかと思う。 今の私は、まだまだだが、父の姿を思い出し 重ね合わせて感じ入ることが多かった。 そんな作品を いまこのタイミングで よめたこと。そのことに感謝したい。

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2009/10/04

定年を迎えたニュータウン住民の物語。自分の老後はどうなるのだろう、とぼんやり思いつつ読む。実感はまだない。あと20年後に読んだら泣くかもなぁ…

Posted byブクログ

2009/10/04

定年を迎えた、親父達が過去を振り返えり、現在を受け入れ・死まで生きる。そんな話。重い訳でも無いけど、とてもセツナクなる部分が多かった。隠居生活を始めても様々な悩みが出るもんだ。色々、考えちゃいました。

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2009/10/04

会社を定年して、第二の人生を踏み出そうかどうか... という寂しき日本のおっさん達の話。 おっさん達があまりにリアルでおもしろいが、おっさん達の奥さんも好きだなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/04

なかなか。 こう、なんというか、オヤジさんの視点から物事見られると、どうも涙腺が緩みます。          こんな、素敵な発言のできるような、含蓄のある大人になっていけたらいいなぁ(登場人物諸々の発言)。そんなことをふと思うお話でした。

Posted byブクログ

2011/12/19

会社人間の定年後なんて読んだ当時の自分からしたら一番遠くに在る異生物で、遠すぎるゆえに興味を持ったのだけれど、「なんだ別に普通に感情も思考もある人間なんじゃん」と思った。

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2009/10/04

都心から通勤時間1時間半のニュータウンに住む定年を迎えた元銀行員の主人公と家族、定年仲間の話。 定年後の生活を想像するという事がない今の日常でそれを迎えた世代の人が抱く感情・世界を垣間見れた気がした。定年後の漠然とた余生の過ごし方に戸惑いながらも生きていく様に切ない、何とも言えな...

都心から通勤時間1時間半のニュータウンに住む定年を迎えた元銀行員の主人公と家族、定年仲間の話。 定年後の生活を想像するという事がない今の日常でそれを迎えた世代の人が抱く感情・世界を垣間見れた気がした。定年後の漠然とた余生の過ごし方に戸惑いながらも生きていく様に切ない、何とも言えない気持ちになった。個人的には家族の中で居場所を見失っている野村さんのお話が印象的。 (07年8月23−24&30-31日日)

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