ハイゼンベルク の商品レビュー
内容は副題の『二十世紀の物理学革命』の方が相応しい、量子力学の成立をめぐる群像劇。相対性理論はアインシュタインが独力で作り上げ、量子力学はプランク、ボーア、ハイゼンベルクなどが順次協力して作りあげていったという漠然としたイメージがあったが、実際はこんなドラマがあったことに驚いた。...
内容は副題の『二十世紀の物理学革命』の方が相応しい、量子力学の成立をめぐる群像劇。相対性理論はアインシュタインが独力で作り上げ、量子力学はプランク、ボーア、ハイゼンベルクなどが順次協力して作りあげていったという漠然としたイメージがあったが、実際はこんなドラマがあったことに驚いた。アインシュタインの果たした役割も大きい。 著者の若いときの作品らしく、ちょっと気負った表現があるのも面白い。『量子革命』がまったく同じ題材を扱っていそうだが、それより二十年前にこの本が書かれていることがすばらしい。学生時代に読んでおけばよかった。
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20世紀前半が物理学にとってどれほど激動の時代であったか。プランク、アインシュタイン、ボーア、ハイゼンベルクと綺羅星のごとく現れた物理学者の行動を通して、物理学革命の顛末を語る。物理学は世界を記述する言語なのだ。しかしこの本の記述は少しセンセーショナルに過ぎるかも。
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よく言われているように表題と内容は必ずしも一致しない。特にこの著作の場合はもう一人の巨人についての記述が容赦なく目立つ。まつわる周辺の諸知性の体系として。
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