中央省庁の政策形成過程 の商品レビュー
当事者以外にはブラックボックスとなっている各省庁内部の政策形成過程を明文化することを目的として、各省庁の政策形成の具体的プロセス、また、各省庁の行政官が養成される具体的な人事システム等を、研究者と行政官の共同作業によって具体的に叙述・分析する。 最初に、政治学、経済学、行政学の観...
当事者以外にはブラックボックスとなっている各省庁内部の政策形成過程を明文化することを目的として、各省庁の政策形成の具体的プロセス、また、各省庁の行政官が養成される具体的な人事システム等を、研究者と行政官の共同作業によって具体的に叙述・分析する。 最初に、政治学、経済学、行政学の観点からの理論的展望を示した上で、各省庁を企画型、現場型、査定型、渉外型という4類型に分け、政策の創発や共鳴、承認、実施・評価という段階に沿って、それぞれ政策決定過程を論じている。 具体的には、企画型として通産省、国土庁、現場型として建設省、厚生省、査定型として総務庁、大蔵省、渉外型として外務省、そして非省庁として国会(立法補佐機関)が取り上げられている。 中央省庁再編前の研究であり、中央省庁が再編され、官邸機能も強化された2020年代の今日においてはだいぶ変わってきているところもあるとは思うが、各省庁ごとの政策形成過程の内情やそれぞれのカラーの違いがよくわかって、勉強になったし、面白かった。いろいろと側聞する限りは、本書で取り上げられた省庁を引き継ぐ現在の省庁の政策形成過程にも本書の内容は基本的に妥当する部分が多いと思われ、行政学の古典の1つとして読み継がれてよい研究書だと思う。 とりわけ、課長補佐級で構成される法令審査委員会が大きな役割を果たし、新政策制度など攻めの政策形成をしている通産省の政策決定過程、建設省での現場からの情報の吸い上げとしての「調べもの」の重要性、行革審議機関としての第2臨調の政策形成プロセス、大蔵省主計局における予算査定のプロセス、国会の立法補佐機関の在り方などの内容が興味深かった。
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各省庁ごとの政策形成過程をトータルに分析した良書。 政策形成のパターンがこんなにも違うのか…と以前読んだときに感じた。 続編と併せて読むとよい。 【キーワード】 創発−共鳴−承認−実施・評価、行動様式の類型化(企画型、査定型、現場型、渉外型)
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