島津奔る(上巻) の商品レビュー
池宮彰一郎集中キャンペーン実施中。 「遁げろ家康」で後半生の「遁げっぷり」が足りないと思ったけど、それは前作であるこちらで書いたからなのか。 秀吉死去後の家康が、実に小心で情けなくていい。 それにしても、島津義弘格好よすぎないか?
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積まれてる宿題図書の中から久しぶりに歴史小説を読んでみた。 戦国末の太閤秀吉の九州征伐から関が原終戦までを島津の目線で描いている。ある種新鮮な視点であるが、ちょっとばかり島津義弘を良く描きすぎてる感がある。控えめに見積もっても充分名将に値するのだから、少々嫌味。 しかし臣下の嫁に手を出すくだりは面白かった。バランスがとれてよいかもしれない。どちらにしてもあの当事の島津を巡る数々のピンチを乗り切った手腕は大したもの。大体関が原モノは家康贔屓か三成贔屓かどちらかなのだが、これは両者を他者の目線で結構シビアに分析していて面白かった。
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内容(「BOOK」データベースより) 慶長五年、関ヶ原合戦。敗色濃厚な西軍に与しながら薩摩島津だけがなぜ領国を守り抜けたのか。薩摩の太守・島津義弘、ときに六十六歳。九州制覇、七年に及ぶ文禄・慶長ノ役、戦さの一字に刻まれた彼の後半生に寧日はなかった。百二十年余もつづいた戦時景気はし...
内容(「BOOK」データベースより) 慶長五年、関ヶ原合戦。敗色濃厚な西軍に与しながら薩摩島津だけがなぜ領国を守り抜けたのか。薩摩の太守・島津義弘、ときに六十六歳。九州制覇、七年に及ぶ文禄・慶長ノ役、戦さの一字に刻まれた彼の後半生に寧日はなかった。百二十年余もつづいた戦時景気はしぼみ、未曾有の戦後不況が猛威をふるう前夜。日本が東と西にわかれ、戦国期最後にして最大の、生き残りをかけた大戦がいままさに火蓋を切らんとしていた―。著者畢生の大作と呼ぶにふさわしい歴史巨編。
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島津家当主・義弘は負け戦なく、朝鮮の役では自軍の30倍もの敵を蹴散らし武勇高き兵。 常に冷静に島津家の、薩摩の生き残りの策に思案を巡らし、心優しく気さくな性格で薩摩隼人の圧倒的な人望を得る。しかし、それを面白く思わぬ兄から毎度のように手ひどく扱われ、苦悩する。 天下分け目の関ヶ原...
島津家当主・義弘は負け戦なく、朝鮮の役では自軍の30倍もの敵を蹴散らし武勇高き兵。 常に冷静に島津家の、薩摩の生き残りの策に思案を巡らし、心優しく気さくな性格で薩摩隼人の圧倒的な人望を得る。しかし、それを面白く思わぬ兄から毎度のように手ひどく扱われ、苦悩する。 天下分け目の関ヶ原の戦い・・・・・国許からの援軍もなく、勝ち目の薄い西軍に与するところとなった島津に生き残る道はあるのか――。 (2008/5/27 読了)
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