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他力 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2014/07/13

法然・親鸞・蓮如を経て生み出された、本来の意味での「他力本願」の思想が、混沌とした現代を生き抜く道しるべになると説いている本。著者は、「他力本願」のことを「わがはからいにあらず」と解釈し、物事がうまくいかないときは「他力の風が吹かない」と首をすくめ、物事が順調なときは「他力が自分...

法然・親鸞・蓮如を経て生み出された、本来の意味での「他力本願」の思想が、混沌とした現代を生き抜く道しるべになると説いている本。著者は、「他力本願」のことを「わがはからいにあらず」と解釈し、物事がうまくいかないときは「他力の風が吹かない」と首をすくめ、物事が順調なときは「他力が自分の実力以上の力を運んできた」と謙虚に感謝すべきである、と述べる。阪神淡路大震災、オウム真理教による一連のテロ、酒鬼薔薇聖斗による連続児童殺傷事件などを踏まえ、1998年に書かれた本であるが、現代(2014年)に読んでも内容はまったく色あせないどころか、むしろ社会の混沌は深まっているように見えるし、今後20年~30年くらいは、このような思想がますます必要とされる時代になっていくのかな、と思う。

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2013/05/17

親鸞が余りに面白いから、五木寛之さんという作者が同じなのを見て、実家からなんとなくとってきた本。そして、数ページを読んだ。言葉がスラスラ入ってくる。そう、分かる、って!頭の中にある色んなカケラがくっついていくように!この本との出会いも、他力によるものか? 1998年に書かれたエッ...

親鸞が余りに面白いから、五木寛之さんという作者が同じなのを見て、実家からなんとなくとってきた本。そして、数ページを読んだ。言葉がスラスラ入ってくる。そう、分かる、って!頭の中にある色んなカケラがくっついていくように!この本との出会いも、他力によるものか? 1998年に書かれたエッセイで、当時は、酒鬼薔薇、阪神大震災、サリン事件、バタフライナイフなどが話題になっていた。あぁ、こんな事もあったなぁ、と一昔前を振り返るような感覚になる一方で、この頃と根本的な問題、システムが変わってなくて、むしろ悪化しているように感じる。魂のないシステムは崩壊する。もう、限界じゃあないだろうか、と不安になる。しかし、不安でいいのだ。暗闇の中にいるから、一筋の光を感じ取る事ができる。ミラーボールに照らされてダンスしてる人に、柔らかな光が感じられるか?でも、その方が幸せかもしれない。 要は、どちらでもいい、ってこと。私は、ミラーボールの世界には馴染めない。不器用だけど、暗いドロドロとした闇の中にも優しい光を感じられる事に、感謝して生きていく。それでもいいんだ、という気持ちにさせてくれた本だった。

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2009/10/04

 「他力」といえば「他力本願」かと。  あまり良くない意味にとられがちだけれど、ほんとうはそうじゃない。  単なる無責任とか人まかせってことじゃないんだ。 『仕事がうまくいかないときがある。  どれほど努力しても  失敗ばかりする時期もある。  そういうときは、 ...

 「他力」といえば「他力本願」かと。  あまり良くない意味にとられがちだけれど、ほんとうはそうじゃない。  単なる無責任とか人まかせってことじゃないんだ。 『仕事がうまくいかないときがある。  どれほど努力しても  失敗ばかりする時期もある。  そういうときは、  「うーん、どうも他力の風が  吹いてないようだな」と、  自分を責めたりせずに  首をすくめていればよい。  反対に、思った以上に物事が  うまくいくことがある。  人からもほめられ、  自信もますますついてくる。  そういうときは、むしろ立ちどまって、  じっくり考えてみるべきでしょう。  「わがはからいにあらず」  そうつぶやいてみるのです。  目に見えない大きな順風が吹いて、  その〈他力〉が物事を自分の実力以上に  うまく運んでくれたのだ、と。  そういうときは、謙虚に〈他力〉に  感謝すべきでしょう。  決して得意になるべきではありません。』  五木さんの教えてくれることは。無理がなく自然体だから実行しやすい困難に立ちふさがれても、なるようにしかならないなーなんてふうにも思えてくる。  でも文章内容自体はちょっと難しいかな

Posted byブクログ

2009/10/04

目次より・・・ ・「できないものは、できない」と思う・生きている人間はすべて病人である・本物のプラス思考は、究極のマイナス思考から・あるがままの自分を信じるために・・・ 私はこの本を7年前鬱病を発症し、状態が少し安定した頃に贈ってもらいました。 何度も読み返しました。 何度も、何...

目次より・・・ ・「できないものは、できない」と思う・生きている人間はすべて病人である・本物のプラス思考は、究極のマイナス思考から・あるがままの自分を信じるために・・・ 私はこの本を7年前鬱病を発症し、状態が少し安定した頃に贈ってもらいました。 何度も読み返しました。 何度も、何度も・・・ 私に力を与えてくれる不思議な本です。

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