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坂の上の雲 新装版(四) の商品レビュー

4.1

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    50

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2010/02/04

月一ペースでなんとか読んできて、やっと中盤まで来ました。 あと4冊か・・・道のりは長いね。このあと「竜馬が行く」も挑戦したいんだけどなぁ。 正岡子規が死んだあとぐらいから薄々思ってたけど、この第4巻を読んで実感したのは「坂の上の雲」は司馬遼太郎の作品の中でも限りなくノンフィクシ...

月一ペースでなんとか読んできて、やっと中盤まで来ました。 あと4冊か・・・道のりは長いね。このあと「竜馬が行く」も挑戦したいんだけどなぁ。 正岡子規が死んだあとぐらいから薄々思ってたけど、この第4巻を読んで実感したのは「坂の上の雲」は司馬遼太郎の作品の中でも限りなくノンフィクションに近い異作だということ。だから教科書を読んでるような気もして、長時間読むにはキツイ。でも、いざ戦いが始まるともう、止まらないし日本軍がなぜ第二次世界大戦であんなことになったのか、そのルーツが垣間見えるのは面白い。 頑張って読破するぞ!

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2010/01/17

この巻からついに日露戦争が勃発。小説の内容は海戦の状況を著した戦記物の様相を呈してくる。3巻までは明治時代の時代背景や日本政府の外交交渉の状況、秋山兄弟や正岡子規の青春時代が描かれてきたが、4巻以降は戦争の描写が非常に多くなり、作品のカラーが一変する。3巻まで読み進めても、4巻で...

この巻からついに日露戦争が勃発。小説の内容は海戦の状況を著した戦記物の様相を呈してくる。3巻までは明治時代の時代背景や日本政府の外交交渉の状況、秋山兄弟や正岡子規の青春時代が描かれてきたが、4巻以降は戦争の描写が非常に多くなり、作品のカラーが一変する。3巻まで読み進めても、4巻で挫折してしまう人は多いと思われる。私も4巻の途中で止まってしまい、今再度読み進めている最中。読了後にこのレビューは更新予定。

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2010/01/16

乃木と伊地知、司馬の書くこの物語のとうりであれば、大バカものだ。日本軍の乏しい軍事費、兵隊をどんどん無駄に浪費し、兵士の死体の山と膨大が弾薬等の軍事費を馬鹿のひとつおぼえのような正面攻撃を繰り返す事で使ってしまった。一方で高橋是清がユダヤ人のヤコブ・シフに日本の公債を引き受けても...

乃木と伊地知、司馬の書くこの物語のとうりであれば、大バカものだ。日本軍の乏しい軍事費、兵隊をどんどん無駄に浪費し、兵士の死体の山と膨大が弾薬等の軍事費を馬鹿のひとつおぼえのような正面攻撃を繰り返す事で使ってしまった。一方で高橋是清がユダヤ人のヤコブ・シフに日本の公債を引き受けてもらうくだり、人種問題が以外なところで日本に味方してくれるのは面白い。いずれにしても乃木、伊地知の繰り出す愚策の繰り返しを読まされれ腹立たしいので★★★。

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2011/08/07

旅順を攻めあぐねる日本軍。乃木とその参謀についてかなりこきおろしているのが目立つ。司馬遼太郎は、(本来勝つはずのなかった)日露戦争において、寡兵をもって敵を討つという間違った戦争美学が形成され、その後の陸軍の暴走につながったという認識のようだ。主役の秋山兄弟はほとんど出てこない巻...

旅順を攻めあぐねる日本軍。乃木とその参謀についてかなりこきおろしているのが目立つ。司馬遼太郎は、(本来勝つはずのなかった)日露戦争において、寡兵をもって敵を討つという間違った戦争美学が形成され、その後の陸軍の暴走につながったという認識のようだ。主役の秋山兄弟はほとんど出てこない巻。

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2009/11/27

真実は分からないが、この文章のとおりだと乃木希典と伊地知幸介は馬鹿である。このような上司を持った部下は悲惨である。

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2009/11/01

全巻通読後のレビューです。 まずは、司馬氏が日露戦争について独自に丹念な調査をし、非常に力がこもっている作品であることを述べておきたい。これについては、作品を読んでもらえば分かるが、戦争当事者の生の声を収録している。これは非常に画期的なことであると思う。 さらに、日本側だ...

全巻通読後のレビューです。 まずは、司馬氏が日露戦争について独自に丹念な調査をし、非常に力がこもっている作品であることを述べておきたい。これについては、作品を読んでもらえば分かるが、戦争当事者の生の声を収録している。これは非常に画期的なことであると思う。 さらに、日本側だけでなく、ロシア側の事情も細かく描写されているので、大変勉強になる。歴史好きにはたまらない作品となっている。 長いので、読後の充実感はあるが、戦略面での話がやや細か過ぎるきらいがある。地図を何度も見返しながら読まねばならないために、分厚い専門書を読んでいるような気分になる。 手軽に読めない点で、星をひとつ減らしたが、十分に楽しむことができるいい小説である。

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2009/10/23

明治維新を経て近代国家の仲間入りをしたばかりの日本と、その時代を生きた「幸福な楽天家達」の生涯を中心に描かれた、司馬遼太郎の作品を代表する全8巻 総ページ数3000ページ以上の超大作歴史小説。 日露戦争を舞台に、そこに生きる人々すべてが、それぞれの目の前に浮かぶ雲(夢、目標)を見...

明治維新を経て近代国家の仲間入りをしたばかりの日本と、その時代を生きた「幸福な楽天家達」の生涯を中心に描かれた、司馬遼太郎の作品を代表する全8巻 総ページ数3000ページ以上の超大作歴史小説。 日露戦争を舞台に、そこに生きる人々すべてが、それぞれの目の前に浮かぶ雲(夢、目標)を見つめながら近代化への坂を上り、その実現に向けて突き進む姿に、老若男女問わず無我夢中に惹き込まれて読破してしまいます。

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2009/11/07

筆者はこの本を書くに当たってどのくらいの文献を読んだのだろうと想像すると、膨大な量に違いなく、並の忍耐力での執筆は不可能だ…って考えながら読むとすごい。内容に関しては、無能な司令官とその無能な参謀に腹が立ち、たった二人の人間の存在が国家の運命を左右するのが不思議でもあるけど上に立...

筆者はこの本を書くに当たってどのくらいの文献を読んだのだろうと想像すると、膨大な量に違いなく、並の忍耐力での執筆は不可能だ…って考えながら読むとすごい。内容に関しては、無能な司令官とその無能な参謀に腹が立ち、たった二人の人間の存在が国家の運命を左右するのが不思議でもあるけど上に立つ人ってそのくらい重要なのでしょう、トップの在り方って何か、と考えさせられます。

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2009/10/12

初めて読んだ、司馬遼太郎の歴史小説。 日露戦争前後の日本を描いた超大作。 いやー3巻あたりからめっちゃ面白くかった! まず、日露戦争とは日本にとってまさしく国家の存続を賭した戦争であったということ。 朝鮮を半分ロシアにとられ、戦力が日に日に増大する帝国主義のロシアが 今後日本に...

初めて読んだ、司馬遼太郎の歴史小説。 日露戦争前後の日本を描いた超大作。 いやー3巻あたりからめっちゃ面白くかった! まず、日露戦争とは日本にとってまさしく国家の存続を賭した戦争であったということ。 朝鮮を半分ロシアにとられ、戦力が日に日に増大する帝国主義のロシアが 今後日本に兵を伸ばしてくることが確実な中で こちらから攻撃せざるを得ない状態にまで追い詰められていた日本。 戦費もろくに調達できない小国が、 最強艦隊を持つ大国に宣戦布告をするのも歴史上稀なのではないか。 東郷平八郎を長官とする日本の連合艦隊vs旅順 陸軍と海軍の対立による旅順攻略の遅れ ロシア国内の官僚的閉塞性による、各将軍の士気の低下など 戦争の勝敗は、戦略とか戦術以前に 人間の心理的要素による面が滅茶苦茶大きいのだな、と。 でなければ、当時の日本がロシアに勝てるはずがない、と客観的に見ても思うわ。 総括すると、日露戦争とは日本の勝利というより、ロシアの自滅、とでも言えるかもしれないな。

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2009/10/04

坂之上の雲の4巻終了。 この巻で興味をもったことは、お金がなくて、補給に大苦戦するにもかかわらずハッタリに近い精神性で何とかしてしまおうとする日本人と、そのハッタリに必要以上な恐怖を感じているロシア人の対比でした。 この巻では、反面教師として教訓になる人物が何人か出てきました...

坂之上の雲の4巻終了。 この巻で興味をもったことは、お金がなくて、補給に大苦戦するにもかかわらずハッタリに近い精神性で何とかしてしまおうとする日本人と、そのハッタリに必要以上な恐怖を感じているロシア人の対比でした。 この巻では、反面教師として教訓になる人物が何人か出てきました。バルチック艦隊の司令長官であるロジェストウェンスキーと、日本側の日本陸軍の乃木希典です。前者は根拠のない恐怖に苛まれ必要のない被害を出したこと、後者は他人の意見を省みず、自分の論理で必要以上の犠牲を出したこと。どちらも客観性と論理性にかけた行動が自他を苦しめる結果にしていました。 乃木の、そして日本の不幸は、普通の能力しか持ち合わせていない軍人に、旅順要塞という東洋最大最強の要塞を、それが最大最強であることさえ知らずに、ろくな支援を与えることなく、攻撃させたことにあります。当時は、今ほど情報収集の速度が限られていて、的確な戦況を把握することは難しかったことはあるかもしれませんが、物事を俯瞰してロジカルに対処することの重要性をよりいっそう痛感します。そして、戦争という極限の精神状態ではそういうことができないものだとも感じます。

Posted byブクログ