坂の上の雲 新装版(二) の商品レビュー
何ができるでもない平…
何ができるでもない平凡な青年は、時代の風雲に流され時代に適応する。今で言えばサラリーマンになるのと同様な、ただしもう少し崇高な精神を持ちそんな青年が志すのは、軍隊。軍隊へ行ったものは、メキメキと頭角を表す。身体的な欠陥のため軍隊へいけなかったものは、芸術の世界へと。こんな平凡な青...
何ができるでもない平凡な青年は、時代の風雲に流され時代に適応する。今で言えばサラリーマンになるのと同様な、ただしもう少し崇高な精神を持ちそんな青年が志すのは、軍隊。軍隊へ行ったものは、メキメキと頭角を表す。身体的な欠陥のため軍隊へいけなかったものは、芸術の世界へと。こんな平凡な青年がしかし、日本の運命を決定する。今、道を見つけられず悩む全ての青年達に、ぜひ読んで欲しい書。何事も、やればわかる。やらなきゃわからないことも、色々ある。
文庫OFF
日清戦争を勝利で終え…
日清戦争を勝利で終えるが、初めての対外戦争において海軍の重要性は高かった。次なるロシアとの戦いを睨み、海軍の充実が急務である。戦争は周到な準備が勝負を決するのだ!
文庫OFF
文学の才能を余すことなく発揮している子規だけれど、軍事への憧れ、それに従事する真之を羨ましく思い、自己憐憫に浸る姿。一方、文学への想いに蓋をし、自分の適正を見極め、そして発端は生活のため軍事へ邁進する真之。才能ある2人でも、互いに無いものねだり、隣の芝は青い、というような想いを持...
文学の才能を余すことなく発揮している子規だけれど、軍事への憧れ、それに従事する真之を羨ましく思い、自己憐憫に浸る姿。一方、文学への想いに蓋をし、自分の適正を見極め、そして発端は生活のため軍事へ邁進する真之。才能ある2人でも、互いに無いものねだり、隣の芝は青い、というような想いを持つ姿には親近感を持つなぁ。子規は病気が進行していく中なのだから、余計に他に目がいきがちなのも当然だろう。 真之の、頭脳が考えた目的を最後実施するのは性格である。その性格をつくらねばならない、という考えは、いざという時に弱腰になりやすい、人間の弱さを受け入れた上で、厳しい戦場で目的を遂行する覚悟を感じる。 どこまでもシンプルで、実直な兄の好古は、武士の姿。 列強国が東アジアをも牛耳ろうといよいよ情勢が激しくなりつつある中、日本、そして子規、秋山兄弟がどのような運命を辿るのか。
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開戦までの緊張感。海外の技術や文化に触れる真之達の高揚感。それを羨む子規のもどかしさ。それを句にして大きくなっていく姿と闘病。 みんながみんな切磋琢磨してる感じがしてら面白い。 国家同士の思惑や策略が入り混じって世界は戦争、侵略ブームだったのかなと感じさせられる。 まだまだ序盤。...
開戦までの緊張感。海外の技術や文化に触れる真之達の高揚感。それを羨む子規のもどかしさ。それを句にして大きくなっていく姿と闘病。 みんながみんな切磋琢磨してる感じがしてら面白い。 国家同士の思惑や策略が入り混じって世界は戦争、侵略ブームだったのかなと感じさせられる。 まだまだ序盤。これからも気になる。
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日清戦争編、かな。 それぞれの頭角を表しはじめた。 あまりに文章が淡々と書かれているためか感情が入ってこないが、そんなものなんだろうか。。 175冊目読了。
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真之と子規の友情、絆にグッとくるものがあった。命短い子規の覚悟を見ると医療の力で生き延びる現代との違いを考えさせられる。舞台がどんどん海外へと広がっていくのも面白い!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸時代の鎖国政策により、欧米に比べれば稀にみる平和が300年続いた日本。 列強の植民地政策に依り、いよいよ日本も安穏としては居られなくなり、明治という時代が幕を開いた。 遅ればせながら西洋の物まねで、急速に近代化のピッチを上げた明治時代の日本。 巻頭は、このような背景から、いかに日清戦争が起こったかを解り安く解説している。 西洋の列強は後進国のアジアの国々を帝国主義という名のもとに支配下に置くことに、その食指を伸ばしていた。 列強はシナをその支配下に置くことを熱望していた。しかし、「眠れる獅子」と言われる清国を刺激するのは躊躇われた。 しかし、日清戦争により、その弱さを露呈した清国に列強は群がった。 特に、イギリスとロシアはその食指を清国に動かした。 「清国の次に犯されるのは日本だ」と明治政府は危機感を抱いた。特にロシアは日本の侵略を計っていた。 江戸時代末期に、ロシアは幕府をないがしろにして、対馬藩に交渉し、その領地を租借するという名目のもと、軍艦を対馬に停泊し停泊地付近で略奪暴行を行った。 しかし、駐日英国公使がその艦隊勢力を背景にロシア側へ抗議し、ロシアの軍艦は去った。 あやうく対馬はロシアの領地になることを免れた。 明治になり、遅ればせながら列強の仲間入りをした日本。つい先日までチョンまげを結い、そのスネで歩いていた日本人を「猿」と西欧列強は馬鹿にしていた。 大いなる危機感を抱いた明治政府はその貧弱な財政にも関わらず、最新の軍艦二隻をイギリスに発注した。 明治時代の日本には軍艦の製造能力が無かった。「猿まね」と列強から揶揄された。しかし、帝国主義の領土侵略の恐怖から逃れるために、明治の日本は躍起に成っていた。 満州を占領した帝政ロシアは、いよいよその食指を日本へ動かし始めた。 この時代の帝国主義の侵略の嵐は何でもありだったのだろう。 現代においても、他国への侵略戦争は絶えない。 何百年経っても、人間の本質は変わらない。 次巻は、日清戦争が終わって、十年の月日が経ち、日露戦争へ突入する。
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日清戦争が起こり、当時の日本が戦争に挑むときの様子、緊迫感がビシビシ伝わってきた。 この2巻では、正岡子規が俳句の世界に大きな影響を与えていくところが描かれている。 病に侵されながら、血を吐きながら、研究に没頭する姿を感じて、自分の仕事に対する姿勢はどうかと振り返って読んでい...
日清戦争が起こり、当時の日本が戦争に挑むときの様子、緊迫感がビシビシ伝わってきた。 この2巻では、正岡子規が俳句の世界に大きな影響を与えていくところが描かれている。 病に侵されながら、血を吐きながら、研究に没頭する姿を感じて、自分の仕事に対する姿勢はどうかと振り返って読んでいた。 また秋山真之の言葉も印象的だった。 秋山真之が言う 「経験は必要だが、それによって智恵と同じだけ固定概念が染み付いてしまう。素人は新鮮な発想を取り入れて、時に玄人を負かしてしまう」 というような考え方が、今も通ずることだと感じる。 今、自分は会社内で新事業を始めようとしている。 素人は武器かもしれない。 日本の文明化がここから始まっていくんだ、という気配に満ちた2巻。 この先が楽しみ。
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日清戦争から、子規の病床、そして甲午農民戦争が勃発し日露戦争手前の緊迫した時代へと入っていく。 真之は留学中に見た米西戦争で、後の日露戦争での封じ込め作戦に繋がっていく。真之は沢山の本を読んだり、起きた事象を分析し、物事の要点を抑えて不要な部分は捨てる。こういう人が戦略を組み立...
日清戦争から、子規の病床、そして甲午農民戦争が勃発し日露戦争手前の緊迫した時代へと入っていく。 真之は留学中に見た米西戦争で、後の日露戦争での封じ込め作戦に繋がっていく。真之は沢山の本を読んだり、起きた事象を分析し、物事の要点を抑えて不要な部分は捨てる。こういう人が戦略を組み立てられるのだな、と実感できるエピソードが節々にある。
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試験で仕方なく覚えた、歴史上の人物や事柄が、司馬遼太郎さんの手にかかると、生き生きと動き出してくるから不思議。 正岡子規が数学好きとのこと、初めて知った。源氏物語をよく読み込んでいたことも。源氏の写生力を絶賛していた。「読みさして月が出るなり須磨の巻」の句が記されていた。正岡子...
試験で仕方なく覚えた、歴史上の人物や事柄が、司馬遼太郎さんの手にかかると、生き生きと動き出してくるから不思議。 正岡子規が数学好きとのこと、初めて知った。源氏物語をよく読み込んでいたことも。源氏の写生力を絶賛していた。「読みさして月が出るなり須磨の巻」の句が記されていた。正岡子規は若くして亡くなったけれど、ホントすごい人だ。と同時に、司馬遼太郎さんも、小説にするまでの研究たるや、ものすごく大変だったと思う。 秋山兄弟や、正岡子規の自分の心情にまっすぐ生きる姿、情熱、カッコいい! 当時の、ロシアについての理解も深まってきたので、次巻も楽しみ。現在のロシアについて、思いを馳せられることができるのもいい。
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