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もし「右」や「左」がなかったら の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2023/07/21

当たり前だった右左の概念も、同じ人間の中であったりなかったりすることが意外だった。 客観的、主観的という分け方にも影響するのだろうか。

Posted byブクログ

2023/02/04

使用する言語によって考え方に影響を受けることを「サピア・ウォーフの仮説」というそうです。 そういえば中学生の頃、関西人の友達ができて仙台人の我々はみんな一気に関西弁になってにぎやかになったことがありました。(だからといって関西の人がみんなにぎやかとか言いたい訳ではもちろんありま...

使用する言語によって考え方に影響を受けることを「サピア・ウォーフの仮説」というそうです。 そういえば中学生の頃、関西人の友達ができて仙台人の我々はみんな一気に関西弁になってにぎやかになったことがありました。(だからといって関西の人がみんなにぎやかとか言いたい訳ではもちろんありません) 例えば英語の場合は「I think~」など主語と述語がはっきりして自己主張が強くなりそうです。そういう人種が多いからその言語が出来たのか?それとも先に言語があったからそういう性格の人が増えたのか? 本書はそこにはあまり触れませんが様々なデータをもとに言語の違いを検証します。 聞いた話によるとエスキモーには雪を表す言葉が20くらいあるとか、アメリカでは虹は5色と数えるとか、環境・文化の違いが考え方・認識の違いに現れる例は意外とたくさんありそうです。 これらのことからまたまた一つの結論が導き出されました。 自分の考え方や性格を変えたいなら違う言語を覚えてみる!です。

Posted byブクログ

2021/10/23

すごく面白かった。 昔、中国人で英語と日本語がかなり上手いトリリンガルの同僚に「別の言語を話すってどんな感じ?」と聞いた時に「性格が変わる」と言っていた。 実際、日本語と話している時と英語を話している時で雰囲気が変わる友人もいる。 性格が変わってしまうと思うくらい、話す言語は...

すごく面白かった。 昔、中国人で英語と日本語がかなり上手いトリリンガルの同僚に「別の言語を話すってどんな感じ?」と聞いた時に「性格が変わる」と言っていた。 実際、日本語と話している時と英語を話している時で雰囲気が変わる友人もいる。 性格が変わってしまうと思うくらい、話す言語は考え方に影響するんだと思う。 私は日本語しか話せないから、それを体験出来ないのがとても残念に思う。日本語の「左右」を、別の言語で話す時は違う捉え方をする。そんな体験をしてみたい。英語をもう少し頑張ってみようかな。

Posted byブクログ

2016/12/12

言語によって表現法が違い、それはその民族の感性に基づくものだという著者の分析を説いた一冊。 特に前半の「右」「左」の表現がない部族は絶対方位で表現し、実際に頭の中に150km*300km(北海道の約半分)の地図が入ってるというのは驚きでした。

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2016/06/08

1 ことばが空間を切る(「右」も「左」もない言語 テネハパ族の「左」「右」 空間はこうして切り分ける ほか) 2 ことばが身体を切る(上唇に髭が生える!? 形にこだわるツェルタル語 レモンの「鼻」はどこ? ほか) 3 ことばがモノを切る(「本」と「水」との違いは? モノの分類基準...

1 ことばが空間を切る(「右」も「左」もない言語 テネハパ族の「左」「右」 空間はこうして切り分ける ほか) 2 ことばが身体を切る(上唇に髭が生える!? 形にこだわるツェルタル語 レモンの「鼻」はどこ? ほか) 3 ことばがモノを切る(「本」と「水」との違いは? モノの分類基準 「アメリカ人一匹。」 ほか)

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2011/01/28

 言語が人間の考え方に大なり小なり影響を与えるというサピア・ウォーフ仮説が実際の世界の中でどのように現出しているか、ということについて、極めて平易な文で書いた本。  サピア・ウォーフ仮説には、異論や批判もあるが、そういうことを無視して読むには面白い本だと思った。  一つ一つが具体...

 言語が人間の考え方に大なり小なり影響を与えるというサピア・ウォーフ仮説が実際の世界の中でどのように現出しているか、ということについて、極めて平易な文で書いた本。  サピア・ウォーフ仮説には、異論や批判もあるが、そういうことを無視して読むには面白い本だと思った。  一つ一つが具体的に書かれていて、思想について書かれた本であるにもかかわらず、話が抽象的にならず、また、ほかの言語が、どういう特徴を持っているのか、ということも興味深かった。  それから、日頃日本語だけを使っていて意識していないことも結構書いてあり、視野が広がる、というか、これまでとはまた違った目線で世界を見ることができるようになる契機に成り得る、と思った。

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2010/01/12

入門書と言うか、学問の概観としてはとても良く出来ていると思う。 無用な断定を避け、実験事実に語らせる形は好感度高い。テーマも面白いし。

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2010/01/02

 言語は世界を切り取るもの、という言語学の基本的な考え方があるが、では具体的に、それぞれの言語がどのような切り取り方をしているのか、という点について、主にメキシコのマヤ語族の言語やオーストラリア原住民の言語、インドのタミル語の例を解説する本。空間の切り取り方、身体の切り取り方、モ...

 言語は世界を切り取るもの、という言語学の基本的な考え方があるが、では具体的に、それぞれの言語がどのような切り取り方をしているのか、という点について、主にメキシコのマヤ語族の言語やオーストラリア原住民の言語、インドのタミル語の例を解説する本。空間の切り取り方、身体の切り取り方、モノの切り取り方について扱っている。  もし「右」や「左」がなかったら、という魅力的なタイトルのとおり、日本語やヨーロッパの言語しか知らない者にとっては、まったく視点の異なる空間把握の仕方を知ることができる。また、このような「切り取り方」と実際の認知のされ方の実験・研究など、興味深い。特に指示枠、の話が面白かった。ただ個人的には、例示とその解説が延々と続くという感じで、退屈してしまう。例の解説も分かりやすいとはいえないのが残念だった。(09/01/02)

Posted byブクログ