花盗人 の商品レビュー
短いものは10ページ程度で終わってしまう短編集。 その後どうなったの!? という所で終わっているの多数で 想像するのが『苦しい』です。 2番目の話の『寝言』は、一体どうしたかったのか、と。 その状態で別れたら、それはそれで酷い人、みたいな感じがしますが 男性側女性側、としたらそ...
短いものは10ページ程度で終わってしまう短編集。 その後どうなったの!? という所で終わっているの多数で 想像するのが『苦しい』です。 2番目の話の『寝言』は、一体どうしたかったのか、と。 その状態で別れたら、それはそれで酷い人、みたいな感じがしますが 男性側女性側、としたらそうでもないのでしょうか? しかし疑いでそうなってるわけですし、いいのか?? 一番怖かったのは『脱出』ですか? この後の人生が怖い。 しかし中に入っていた時の事は忘れていってしまう、とも言います。 いやでも何かの拍子に…と思うと怖いです。 そして別の意味で怖いのが、表題。 子供も夫も妻も、甘やかしすぎたら何もできないただの邪魔物件。 まだ子供の方が、引き取り手に渡った場合どうにかなりそうですが。 人間って怖いです。
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サクサク読める短編集。だがしかし、読みやすさとは裏腹な陰湿さ、みたいなのがたっぷり詰まった、まぁ、日本文学ウケする感じ。
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私はえてして長編作品が好きなのだけれど、乃南アサの短編で物足りなさを感じたことがない。10の短編が収められていて、どれもゾッとする内容なうえ、驚きの展開もあったりしてとても楽しめた。「脱出」が特に気に入った。
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男女間のありそうでないような、ビミョウできわどい物語。 しんみりとまとわりつくような女性の情念が重たくてコワイ。 でも、さらっと読めて後を引かずに読めるので、就寝前の一冊におすすめ。
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人間って壊れやすいんだなぁ 少しずつ少しずつ蓄積されたものがある瞬間にドシャアっと溢れ出す。 そうなればもう元には戻れない。 リアルな恐怖感を味わいたいなら是非。
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自立できない夫との生活に疲れた女は逃げ場を求めた。しかしそれが彼女の「脱線」の始まりだった...。表題作のほか、「最後の花束」「脱出」など、怖くて意外な結末が詰まった全10編。
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これはショート・ショートなので どんどん読めてしまうんだけど 大どんでんあり ちょっと怖いendingばっかりで ちょっと背筋がゾクゾクする感じ
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『薬缶』『寝言』『向日葵』『愛情弁当』『今夜も笑ってる』『他人の背広』 『留守番電話』『脱出』『最後の花束』『花盗人』 久し振りに乃南さん☆ 私はホラーとかの怖いのがほんとダメだから(;_;)、 乃南さんの本もあんまりディープなのはダメで(・・、) でもこれは短編集だ...
『薬缶』『寝言』『向日葵』『愛情弁当』『今夜も笑ってる』『他人の背広』 『留守番電話』『脱出』『最後の花束』『花盗人』 久し振りに乃南さん☆ 私はホラーとかの怖いのがほんとダメだから(;_;)、 乃南さんの本もあんまりディープなのはダメで(・・、) でもこれは短編集だったから、 怖さもちょっとあったけれど、スパイスとして楽しめました☆ これはお化けのような怖さではなくて、 日常生活の中からどこか歪んでしまった世界を ちょっとずつ覗いた感じでした。 そして、率直な感想は……〝うまい!〟。 短篇だけど、構成やストーリー、描写がすごく上手くて それぞれとっても楽しめました(o^-^o) 乃南さんの、怖くなさそうなのからまた読んでいこうっと♪♪ (2007.05メモ→2010.04ブクログ)
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10本の短編。ちょこっと読みにはちょうどいいボリューム。乃南アサさんの本を読んだのはこれが初めて。さまざまな人の業。なんとも言えない読後感。久しぶりに背筋が寒くなった。もう一度読むかと言われればNOだけど、面白かった。
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目が離せなくって、それでも空寒い。ぞくって、きた。 初めて乃南さんの小説これだった。 最初から最後まで目が離せなかった。 心の動きと身体の動きとが合ってるのね。 チャコールグレーみたいな色の薄いベールが覆ってる感じ。
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