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孤独について の商品レビュー

3.8

35件のお客様レビュー

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2013/07/11

哲学者、中島義道氏の自分なりの幼いころからの「生きづらい」生涯の振り返りとそのエピソードなどがあって非常に斬新に映りました。 自分を含めた「人間」そのものが嫌いであるということ。 宇宙の中で「私」だけがただ生き、いずれ死んでいく事実から目をそらせないこと。 最終的には...

哲学者、中島義道氏の自分なりの幼いころからの「生きづらい」生涯の振り返りとそのエピソードなどがあって非常に斬新に映りました。 自分を含めた「人間」そのものが嫌いであるということ。 宇宙の中で「私」だけがただ生き、いずれ死んでいく事実から目をそらせないこと。 最終的には、孤独を選び取り、孤独を楽しむ、という境地は彼ならのものであろう。

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2012/06/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

まるで自分がそこに居るかのような共通点がいくつもあった。勿論、違う点もあるのだが。一つショックだったのが、私がなんとなく最近恐れていた将来、つまり、孤独な「死」は、この前、母と別れる際に見えたあの暗闇の中へ繋がるのだということをはっきりと宣告されたということである。私に特別な繋がりはない。今後特別な繋がりができようとあの暗闇に飲み込まれるのが「死」なのを受け入れるより他はない。だが、できるだろうか?私はどこかで欺瞞に心許してしまうのではないか?色々な感情が去来した最後だった。

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2012/02/09

ひとりよがりかと思いきや、深い洞察に裏打ちされていてスッと納得できる内容。小綺麗な悩みには反吐がでるというのはよくわかる、けれどもこの赤裸裸な自叙伝を読んだ上でひとつ言いたい。わたしから見れば中島義道の悩みも小綺麗で羨ましい。つまるところ人生とはそういうものなのではないでしょうか...

ひとりよがりかと思いきや、深い洞察に裏打ちされていてスッと納得できる内容。小綺麗な悩みには反吐がでるというのはよくわかる、けれどもこの赤裸裸な自叙伝を読んだ上でひとつ言いたい。わたしから見れば中島義道の悩みも小綺麗で羨ましい。つまるところ人生とはそういうものなのではないでしょうか。中島義道もっともっと全部読みたい。

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2011/12/26

著者の半生をつづった自伝。 かなり踏み込んだことまで書いている。 哲学で食っていくのは大変なんだなぁと思った。

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2011/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 凄絶な孤独体験をもとに敢えて孤独を選び直し、それを贅沢に活用する人生のヒントを紹介。 [ 目次 ] 序章 孤独に生きたい 第1章 ずっと孤独だった 第2章 孤独な少年時代 第3章 孤独な青年時代 第4章 孤独を選びとる 第5章 孤独を楽しむ 終章 孤独に死にたい [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/09/03

サブタイトル~生きるのが困難な人々へ~が示す通り、孤独に対する考え方の転換、価値転換を試みた作品。自らの体験を語りながら孤独を考える。

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2010/07/30

本書は、著者である中島義道氏の自伝である。それが非常に面白かった。それも共感できた。孤独に生きることを選ぶことは簡単ではない。人に嫌われたり、自己中だと言われたり、空気読めと言われたり、、、そこには多くのデメリットがある。しかし、著者は、それらデメリットを是認し生きようとしている...

本書は、著者である中島義道氏の自伝である。それが非常に面白かった。それも共感できた。孤独に生きることを選ぶことは簡単ではない。人に嫌われたり、自己中だと言われたり、空気読めと言われたり、、、そこには多くのデメリットがある。しかし、著者は、それらデメリットを是認し生きようとしている。そして、孤独であるが故に手にするものもあるということを示してくれる。孤独といっても天涯孤独というわけではない。著者自身妻子持ちである。では孤独とは何か。現代社会は社会的に生きなければ生きていけない。人とかかわらなければ生きていけない。人とかかわりたくない人はどうやって生きればいいのか。心が孤独であればいいのかなと思う。表面上は取り繕ってふるまっていればいいと思う。当たり障りのない会話ができればいいと思う。楽しい会話なんてしなくていいと思う。しかし、それによって人から嫌われようと、見下されようと、気にしないくらいの強さが必要だ。孤独になるのって結構骨が折れるんだな。それでも孤独を楽しみたい人、人に干渉されるのが煩わしいと思う人、うざいと思う人は、そういうデメリットを受け入れなければならない。本書は、孤独についてというより、もっと広範な、人の心の持ち方、人生の生き方、一度しかない人生をどう自分らしく生きるか、人に邪魔されず自分の好きなことに自分の人生という「時間」を生きるか、著者は自伝を通して示してくれていると思う。

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2010/07/21

孤独の活用とは言うが、要は自分の都合のいい時だけ他人に関わろうってことか?これは凄絶な孤独などではない。

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2010/07/16

ここまで大変な人生を歩んできている人の話をみると逆に励まされる。自分のいる状況はまだまだ恵まれた方なんだなと思った。

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2011/07/17

あんまりタイトル(特に副題)と内容が一致してなくて、どう読んでも「生きるのが困難な人々」のためではなく自分の好きなように書いてあるのだけど、それでいいのです。中島さんに人生について教えてもらおうなどとは思わないし。まあ、延々と自伝めいた独白が続くのだけど、間違いなく、お前の生い立...

あんまりタイトル(特に副題)と内容が一致してなくて、どう読んでも「生きるのが困難な人々」のためではなく自分の好きなように書いてあるのだけど、それでいいのです。中島さんに人生について教えてもらおうなどとは思わないし。まあ、延々と自伝めいた独白が続くのだけど、間違いなく、お前の生い立ちなんてどうでもいいんだよ、っていう人もいるだろう。僕も読み始めはそんな感じだったけど、結局、『ウィーン愛憎』を読んだときにも思ったのだけど、僕は中島さんの文章が好きなのか、もしくは自分と似ている感じるのか。気づけば何冊もこの人の本を読んでいるけど、彼自身について一番詳しく書かれている本なんだろう。そんでもっていちばん毒があるのかも知れない。かなり個人的な体験も書いてあるし、親戚や、その他の人が読んだら絶対怒るだろうという話もある。こんなの読んでもしょうがないと思うけど、なんだか面白いし、中島さんの人生に比べたらこんな僕でも順風満帆ではないかとか思って安心したり。結局僕は、中島さんの「他人に興味がない」だとか、「孤独に死にたい」だとかという気持ちは理解できるけど、僕は大した努力や我慢もせずにこっち側に踏みとどまっていられるし、まだまだ普通の人間だなあと実感した。数年後、例えば就活で失敗したり、ドクターに進んでいじめられたりとかでどうにかなってしまうかも知れないけど。それにしても、大森先生にはやっぱ憧れるなあ。まあ、本人の著作は読んだことないので、いつもひとりだけ良いように書かれている中島さんの本の中での記述だけで言ってるんですが。

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