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孤独について の商品レビュー

3.8

35件のお客様レビュー

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2010/04/17

孤独に生きてきた哲学者の骨太な「孤独」論。確かに半端なつまはじき者には従えない生き方だなと思いつつ、ここまで苦労して自分と人を嫌いになりながら生きてきた姿に勇気付けられる思いがした。

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2010/04/09

小谷野敦氏は、中島氏を東大助手に推した社会思想史のY教授とは谷嶋喬四郎(http://bit.ly/dzMeSX)でしかありえない、と言う。(『文学研究という不幸』223頁)

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2009/11/29

「一人になって考える」 みたいな発言をする人は、決して一人になんてなれないんだろうなと思う。  著者はあるときから、自ら孤独を選ぶことにしたらしい。本当の意味で一人になって考えたのだ。 他人と関わるのもストレスだけど、孤独ほど辛いものはない。 孤独を選ぶためには、人間でいることを...

「一人になって考える」 みたいな発言をする人は、決して一人になんてなれないんだろうなと思う。  著者はあるときから、自ら孤独を選ぶことにしたらしい。本当の意味で一人になって考えたのだ。 他人と関わるのもストレスだけど、孤独ほど辛いものはない。 孤独を選ぶためには、人間でいることを少し諦めないとならない。 「人は一人では生きていけない」みたいな道徳観が薄れてきたことだし、社会から降りる選択が通用するようになるのかもしれない。

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2009/10/04

ギドー先生の自叙伝を読みたい!という方はこちらを。 文春新書の創刊ラインナップということもあってか、 今まで以上に刺々しい記述。人によっては鬱になるかも。

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2009/10/04

今日返却予定だった本なので、0時頃急に読めるところまで読もうと思ってページを開いたら 止まらなくなって早朝6時前に読みえる。 中島義道の本はエッセイを1冊だけ読んだことがあるのだけれど、 勝手に捻くれている人間だと思っていたらこんな経歴があったとは…。 「目をそむけたくなるほど...

今日返却予定だった本なので、0時頃急に読めるところまで読もうと思ってページを開いたら 止まらなくなって早朝6時前に読みえる。 中島義道の本はエッセイを1冊だけ読んだことがあるのだけれど、 勝手に捻くれている人間だと思っていたらこんな経歴があったとは…。 「目をそむけたくなるほど嫌な自分の一面を知っているとしたら、それから目を逸らさず、それらをとことん観察しなさい。そして、それらを大切に「育てなさい」。そこにかならず、「固有の自分のもの」へのヒントが見えてくるはずである。あるいは、どんなに努力しても効果のないときにこそ、私はそこにヒントを読み取る。」(P180) この文章は結構考えさせられた。割と普通なことかもしれないけど、 ここを読むまでの間に著者の経歴を読んだものだから信憑性っていうか箔が付いているというか。 俺の目を背けたくなるほどの嫌な一面はなんだろうか…。 目を逸らしているから気づいてないのかな…。

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2009/10/04

孤独に対しての興味深い考え方。 一時期話題になっていた「癒し」とか「幸福」をテーマにした本が好きじゃなかった。 なんか、嘘くさい笑顔を見ている感じがして。(中には面白い本もあるんだろうけど!!) この著者は「孤独」を慰めるんじゃなくて、自分から「孤独」を選び取ったのだ、と孤独...

孤独に対しての興味深い考え方。 一時期話題になっていた「癒し」とか「幸福」をテーマにした本が好きじゃなかった。 なんか、嘘くさい笑顔を見ている感じがして。(中には面白い本もあるんだろうけど!!) この著者は「孤独」を慰めるんじゃなくて、自分から「孤独」を選び取ったのだ、と孤独を楽しみ孤独である事に満足している。 著者の人生回顧では成功と屈折と挫折が描かれているが、特にウィーン時代での他人と自分の心理描写が・・・的を得すぎている。 彼の意見を見ていると、ホント哲学をするために生きているようだ。 哲学といってもピンキリだし、多くの人は自分なりの哲学を持って生きていると思う(それを「哲学」と意識していなくても)。

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2009/10/04

2008/10/1〜10/2 私のある意味尊敬する著者さんです。 これを読んだ1日に中島さんの授業に行ってきました。 中島さんのことは他に読んだ著書からどんな性格か、どんな特質かということを熟知していたつもりでしたが、 いざ会ってみて「すごいな」と思いました。 さすが私があ...

2008/10/1〜10/2 私のある意味尊敬する著者さんです。 これを読んだ1日に中島さんの授業に行ってきました。 中島さんのことは他に読んだ著書からどんな性格か、どんな特質かということを熟知していたつもりでしたが、 いざ会ってみて「すごいな」と思いました。 さすが私がある意味尊敬する、ある意味同じような悩みを持つ人だと思いました。 この本、題名の通り、孤独について語っています。 私は結構好きでした。 なんだか、今、この生きているだけで息苦しい社会から抜け出す"方法"まではいかないですが、 そんなヒントをくれる本です。 私もどちらかというと孤独を好む人。 だから読んでいてなんだか気持ちがわかってしまったのが大変面白かった。 前著書を読破してみようと思います。

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2011/03/16

10月5日購入。読了。 水で割った幸福論なんかで人生の何たるかを理解できるはずもない。にもかかわらず、訳知り顔で書店に平積みされている「何とか幸福論」や「スピリチュアル何とか」の多さには呆れてしまう。なぜ僕がそういう本を嫌うのかわかった。それを裏付ける信用性がないからだ。大概の人...

10月5日購入。読了。 水で割った幸福論なんかで人生の何たるかを理解できるはずもない。にもかかわらず、訳知り顔で書店に平積みされている「何とか幸福論」や「スピリチュアル何とか」の多さには呆れてしまう。なぜ僕がそういう本を嫌うのかわかった。それを裏付ける信用性がないからだ。大概の人生訓では一応人間というものは「孤独」に苛まれる生き物だということを書いている。その問題提示の仕方は正しいと思うし、「あなただけが孤独なわけじゃない」「孤独に耐える時間も必要である」といった、苦痛の根本の打破よりそれを毅然と受け止める東洋的なスタンスも嫌いではない。その応えも別に間違ってはいないと思う。むしろ中島氏のような一貫した孤独を選び取る人のほうが珍しい。ただ、結論はどうあれ僕はどうやらその著者の人生にその本の価値を見出している気がした。そして、それがどの程度自分と重なるかで自分にとっての必要性を吟味していた。その著者がどれだけ人生は辛いものだとご高説しても、それは所詮「ご高説」の域を出ない。僕達が欲しいのは、実は答えなどではなく、安心である。現に「あなただけが孤独なわけじゃない」という言辞は僕達がいかに安心を欲しているかを表している。しかし、その本から離れ、現実に目を向けるとやはりそこに写るのは今までと変わらぬ現実なのだ。他人は相変わらず楽しそうだ。待ち行く人々は笑顔で溢れている。テレビからは一日中笑い声が聞こえる・・・本当に孤独な人はどこにいるんだ?そういう猜疑の念に駆られてしまう。中島氏の本は違う。それは著者を崇高かするご高説でなく、必要以上に悲劇のヒロイズムに浸る愚痴でもなく、現実と運命と苦悩を淡々と描く「一人の人生」である。

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2009/10/04

著者の最近書かれた本とは印象が異なった。 読みながら10年間の月日を感じた。 【2008年6月10日読了】

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2009/10/04

おもしろいなぁ。僕はなんでこんなにこの人に共感してしまうのだろう。あまり良くない傾向なんでしょうか。孤独でいるのは、自分以外の他人が自分を孤独でいるように仕向けたのではなく、自分で自分が孤独でいることを「選び取った」んだという発想の転換をして、難攻不落の我が城を築いてしまった中島...

おもしろいなぁ。僕はなんでこんなにこの人に共感してしまうのだろう。あまり良くない傾向なんでしょうか。孤独でいるのは、自分以外の他人が自分を孤独でいるように仕向けたのではなく、自分で自分が孤独でいることを「選び取った」んだという発想の転換をして、難攻不落の我が城を築いてしまった中島先生の人生をつづった1冊。いやぁおもしろかった。

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