アナロジーの力 の商品レビュー
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原題が、MENTAL LEAPS。「跳躍」が複数。関係がなさそうなものに関係を見出すところに「跳躍」の意味がある。それは、ANALOGY IN CREATIVE THOUGHT というサブタイトルが示すように、創発するための「方法」として「アナロジカル・シンキング」が極めて重要であることを示している。 - 世界についての概念の大部分は、自分自身で創り出したもの - 世界をありがままに理解しているという感覚は幻想はである - アナロジーを用いての推論は、比較的馴染みの薄い(空をすみかとする生き物の)世界=ターゲットをなじみ深い(人間の日常的な家庭という)世界=ベース(source analog)に置き換えて理解しようとする。 アナロジーは、ある物事をあたかも別の物事であるかのように眺めることである。それは、二つの見方、つまりそれ自体としての物事を見ることと、他の物事としてその物事を見ることの間に、緊張状態を産み出す。統合的な解釈を見つけだすことによって、このような緊張状態を解消すると、十分な達成感がもたらされる。 アナロジーは、 1. ある程度までは、含まれている要素の直接的な類似性に導かれて生じる 2. ベース領域とターゲット領域の役割の間に、一貫した構造上の相似関係を見出すように働きかける圧力によって導かれる 3. アナロジーの探索はアナロジー利用のゴールによって導かれる。ゴールはアナロジーを考える際の目的を与える 「類似性」は、あらかじめ皿に盛られている料理ではなく、選択的に強調していくという過程を経て心の中に構築されていく関係性。どんな二つのものであっても無限と言ってもよいほどの多くの特性を共有している。アナロジーの生成を導く基本的なタイプの類似性は、直接的な知覚を超えた概念を必要とする。概念は、意味ネットワークという形で記憶しており、これはアナロジーを認識するための重要な部品となる。逆に、アナロジーはより抽象的な新しい概念を形成するのを助け、さらにこのアナロジーがより抽象的な概念を形成するのを助ける。 アナロジーを最も創造的に利用できるか否かは、高次の類似性を発見できるかどうか、そして同型な関係のシステムを対応づけることができるかどうかによって決まる。
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アナロジーを行うためには飛躍をすることが必要であるが,飛躍が盲目的であったりでたらめであったりしてはいけない. ○基本的な3つの制約 1.類似性の制約 対象や概念の類似性によってベースとターゲットの要素間の対応付けが支持される 2.構造の制約 ベースの各要素がターゲットの各要素に一対一かつ一貫して対応付けられ同形成が達成されるとき,対応付けは構造的な観点から支持される 3.目的の制約 理解した理実際的なゴールを達成するといった目的をアナロジーが満たすなら,アナロジーに対する支持が得られる ○アナロジーによっての思考について 2つの問題状況の要素間にある類似性に基づいた比較ではなく, 構造・目的の制約が満たされたことにより類似性が認められる ○アナロジーは創造的で効果的な意思決定の助け ・目標に潜在的に与える影響を予想できる ・可能な行為や考慮に入れるべき目標が示唆される
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脳の認知に関して、数々の示唆に満ちた優れた書籍。手元に置いておきたいと思ったいくつかの本の一冊。マイ基本図書。
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