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こころの処方箋 の商品レビュー

4.1

292件のお客様レビュー

  1. 5つ

    107

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    63

  4. 2つ

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2024/03/16

20年ほど前の本だが、現代にも通じると感じた。 時代が進んでも、人間の本質は変わらない…ということなのだろう。 どの項目も非常に興味深いものだった。更に項目がそれぞれ4ページほどでまとめられているので読みやすい。 ときおり混ざるユーモアも読みやすさに大きく貢献している。 折に触...

20年ほど前の本だが、現代にも通じると感じた。 時代が進んでも、人間の本質は変わらない…ということなのだろう。 どの項目も非常に興味深いものだった。更に項目がそれぞれ4ページほどでまとめられているので読みやすい。 ときおり混ざるユーモアも読みやすさに大きく貢献している。 折に触れて読み返したい1冊。

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2024/03/03

何か、疲れたら癒やされる本。人の心ってそんなに単純じゃないよ、ほんとにそうなの?って思うことが当たり前なんだよって言ってくれてる感じがする。

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2024/02/25

思い込みを外す、いっぺん高いところから見る自分を作る、極端にブレるのは良いけど、その後、冷静に中庸に戻ってくる。分からなくても焦らない、そんなものである。自分にもアリアリの話ばかり。「ふたつよいことさてないものよ」。なるほど。

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2024/02/12

「処方箋」とあるためどのような心理学の本かと思って読み進めてみたが、筆者はことごとく「答え」を出さない。 誰でも心当たりのある様々な事例に対し、やらないことはよくないが、やりすぎることもよくない、と述べる筆者。ではどうすればいいのか思うが、筆者も「これが難しいところである」など...

「処方箋」とあるためどのような心理学の本かと思って読み進めてみたが、筆者はことごとく「答え」を出さない。 誰でも心当たりのある様々な事例に対し、やらないことはよくないが、やりすぎることもよくない、と述べる筆者。ではどうすればいいのか思うが、筆者も「これが難しいところである」などと話を〆る。 心理カウンセラーとして多くの人と接した筆者でも簡単に答えを出すことができない、ということを理解して日々悩みながら生きることが大事なのだろうか。

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2023/10/18

2001年12月5日刊行された「河合隼雄著作集 第2期 1巻『コンプレックスと人間』」には河合さんを応援する人々のエッセイ(冊子)が付属しています。その中に、宇宙飛行士の毛利 衛さんの大変おもしろいエピソードが語られていたので、是非とも紹介したいです。 最初のミッションが社会的...

2001年12月5日刊行された「河合隼雄著作集 第2期 1巻『コンプレックスと人間』」には河合さんを応援する人々のエッセイ(冊子)が付属しています。その中に、宇宙飛行士の毛利 衛さんの大変おもしろいエピソードが語られていたので、是非とも紹介したいです。 最初のミッションが社会的な使命だとしたら、今回は自分のプロの宇宙飛行士としてのプライドへの挑戦だった。ジェット機の操縦やサバイバル訓練なども含め、NASAの宇宙飛行士としての資格を取るための2年近くの多岐にわたる訓練。それは、ダフさを誇っていた自分の精神的余裕を想像以上に失わせるものだった。すでに宇宙経験があるゆえから来るプライドと、アメリカ人の若い闘争心に負けまいとする競争心を毎日奮い立たせることの厳しさであった。最初のミッションに比べ楽しみよりは苦しみの連続だった。家族も日本と米国に別れ別れになり一家の団らんはまるでなくなっていた。 ある日、それを見かねた家内が日本に帰国の折、河合隼雄さんの『こころの処方箋』を5冊買ってきた。家中、私の手の届く至る所に置いてあった。河合さんの他の本は以前にもフムフムといくつか読んではいた。しかし、これほど身近に置かれては、トイレやベッドに入るごとに目を通さざるを得ない。55編の作品を収めており、1編5分から10分で読めるので忙しい訓練の予習の合間でもすっと気分転換になる。内容は簡単で人間として当たり前のことに、当たり前のように気づかせてくれる。 この本は、すぐさま私のナイトキャップ、いやバイブルになった。恥ずかしながら分別のつく50歳になって、人間として当たり前のことの多くに改めて気づかされた。その結果、若いNASAの宇宙飛行士達との競争から落ちこぼれることもなく、何とか2回目の宇宙飛行に漕ぎつけた。最後は自信を持って楽しみ、NASAからも高く評価される地球観測ミッションに参加できた。 河合先生にお会いしたときに、家内へ書いていただいた、「ふたつよいことさてないものよ」のサインは額に入れベッドサイドに置かれている。(もうりまもる.宇宙飛行士、日本科学未来館館長) 私:『こころの処方箋』を5冊買ってきた!!どんな顔の奥さんなんだ!? 残念ながらネット上に、奥さんの映像は見つかりませんでしたが、このエピソードはおもしろいですよね。「奥さん、やるな~」と奥さんにエールを送りたい気分になりました。

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2023/09/21

心のあり方が理論的に書かれてあったので少し視野が広がった。 ふたつよいことさてないものよの考え方は良いなぁと思った。 感謝される者こそ強いというところが印象的だった。相手にしてもらったということを認められた上で感謝できるから。翻って、自分が尽力したのに感謝されない時はうやむやする...

心のあり方が理論的に書かれてあったので少し視野が広がった。 ふたつよいことさてないものよの考え方は良いなぁと思った。 感謝される者こそ強いというところが印象的だった。相手にしてもらったということを認められた上で感謝できるから。翻って、自分が尽力したのに感謝されない時はうやむやすることもあるが、相手がそこに至っていないと考えると自分も救われる部分があるのかなと思った。 自立と孤立の違いを考えたことがなかったけれど、改めて読みながら考えるとひとりというところは共通するが根本として異なるんだなとわかった。自立は、ひとりであるがそれが成り立つ元に他に信頼できる物事があることが前提としてある。そこが印象的だったし、他人を、自分を自立させようと思った時に役立つかもしれないと思った。

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2023/08/05

人の心などわかるはずがない ふたつよいことさてないものよ 楽しいことをする 道草によってこそ道の味がわかる 1人でも2人、2人でも1人で生きるつもり たましい 「幸福」になるためには断念が必要

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2023/07/30

新たな「心の鉱脈」を掘り起こそう、「昔は良かった」は進歩がない人のセリフ、など割と常識的なことをサクッと言ってくれる懐の広さから、よく河合隼雄さんの本で見られる「自殺願望とは生まれ変わるサインである」という緊張感のあるメッセージがとても効いてくる。精神を「殺す」サインを待つ仕事っ...

新たな「心の鉱脈」を掘り起こそう、「昔は良かった」は進歩がない人のセリフ、など割と常識的なことをサクッと言ってくれる懐の広さから、よく河合隼雄さんの本で見られる「自殺願望とは生まれ変わるサインである」という緊張感のあるメッセージがとても効いてくる。精神を「殺す」サインを待つ仕事って、なんて大変なんだろうと思うが、柔らかな文章の裏に見られるこの迫力はそんな日々の仕事に裏付けられていたんだろうなと想像する。

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2023/07/21

河合隼雄氏の名著。今更ながら手に取る。 本には読み時というものがあると思っている。身体が不足した栄養素を補うように、その時自分が欲した本、読みたい本というものにははずれがない。 その出会いも、偶然性に満ち溢れた必然的なもので、いつも運命を感じてロマンティシズムに浸りたい気持ちにな...

河合隼雄氏の名著。今更ながら手に取る。 本には読み時というものがあると思っている。身体が不足した栄養素を補うように、その時自分が欲した本、読みたい本というものにははずれがない。 その出会いも、偶然性に満ち溢れた必然的なもので、いつも運命を感じてロマンティシズムに浸りたい気持ちになる。 脱線。 同書は、55つの短編からなる。 著者は臨床心理士で日本ユング派の大家であり、京都大学でも教鞭をとられ、日本の心理療法の礎を築いた偉大な人物…という紹介は不要。 そういった肩書よりも、文章からあふれ出るやさしさやあたたかさが親しみ深い。 世の中で生きていくうえで、どうしたって人間は躓いてしまう。他人から見たらホントに小さな石ころでも、転ぶときは転ぶ。もしかしたら、他の人には石ころすら見えていなくて、なんで転倒したのかすら気づいてもらえないこともある。 ささくれ立った「こころ」を、氏の視点で導いてもらい、ちょっと良くなってほっとする。 全快に傷がなくなるわけではないけれど、人生はそういうもので、それでいいと思える。 心理分析家であるのに、一番初めの話が『人の心などわかるはずがない』というところからして、安心する。「河合さんがわからないなら、私にもわかりっこないのだ」と。 書かれている話はどれも劇的なことではない、自分の凝り固まった思考をやわらかくするような、別の考え方を知れる。 「ひとつよいことされないものよ」という呪文を教わった。なにか良くないことが起きたときそう思って、つぶやく。たったそれだけのことで、心の在り方が変わってくるから、人間って単純で面白いのだ。

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2023/07/20

メンタル系の本は心が病んでから読んでましたが、こちらの本は平常心の時に読んでみました。 病んでからよりも、平常心の時に読んだ方が自分を俯瞰できていいですね。 万が一、メンタルが超病んでしまった時に「あぁ、こういう事なのか」と、ある程度自己解決できる知識を備える事ができるのではな...

メンタル系の本は心が病んでから読んでましたが、こちらの本は平常心の時に読んでみました。 病んでからよりも、平常心の時に読んだ方が自分を俯瞰できていいですね。 万が一、メンタルが超病んでしまった時に「あぁ、こういう事なのか」と、ある程度自己解決できる知識を備える事ができるのではないかと思います。 (何か嫌な事があった時に、普通にしているとマイナス100くらいまで落ち込むところを、マイナス10くらいの痛みで済ませる事ができるのでは?と思います) 知っているのと知らないのとでは、生きやすさって違うよなぁ、と感じました。 こちらの書籍は、読んでいるうちに過去の出来事が頭に浮かんでくるもので、自然と自分の経験と著者のアドバイスを照らし合わせてました。 「あの時のあれはそういう事だったのか」、「なるほど、あの人のKYな態度はそういう事だったんだね」等、当時は解決できなかった心のモヤりが解消できました。 (具体的な事例は伏せますが) 読書なのにスポーツをした後のような爽快感を感じる事ができました。 章の始まり(ページの右上)には全部違うハートが書かれているのが興味深かったです。 人の心は千差万別という事でしょうか。

Posted byブクログ