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翻訳と日本の近代 の商品レビュー

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21件のお客様レビュー

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日本がどのようにして…

日本がどのようにして近代化への道を歩んだのか。

文庫OFF

日本における近代の始…

日本における近代の始まり、明治期において近代化とは西欧化だった。当時近代化に向かうために、いったい何を、そしてどのように翻訳したのか。二人の対談形式になっているので、比較的読みやすくて明治という時代の一面を面白く描いていると思いました。

文庫OFF

2023/08/19

1998年刊、岩波新書。再読。日本近代思想体系「翻訳の思想」編集にあたって両者が交わした問答、主に加藤が聞き役、その記録。会話なので読みやすい。 1翻訳文化の到来、2何を、どう、訳したか 3「万国公法」をめぐって 4社会・文化に与えた影響 の4章からなる。 幕末明治に政府が力...

1998年刊、岩波新書。再読。日本近代思想体系「翻訳の思想」編集にあたって両者が交わした問答、主に加藤が聞き役、その記録。会話なので読みやすい。 1翻訳文化の到来、2何を、どう、訳したか 3「万国公法」をめぐって 4社会・文化に与えた影響 の4章からなる。 幕末明治に政府が力を入れて、反政府系のものまで含めて懐深く政策的に大々的に翻訳出版を行っていることに感心する。

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2023/03/25

明治維新期の日本がいかに西洋の思想と対峙したかを翻訳の視点からひもといている。近代化を成し得たかつての日本にあって、今の日本にないものは何なのだろう。考えさせられる。

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2021/03/03

日本の近代化において、同時的にみれば翻訳主義による西洋思想の受容は大きな役割を果たしたと言えるだろうが、通時的にみればそれを可能にした江戸時代の翻訳文化まで遡る必要がある。日本思想史的には江戸期と明治期の連続性については福澤を典型とする「一身二生」で語られる事が多く、本書もそれに...

日本の近代化において、同時的にみれば翻訳主義による西洋思想の受容は大きな役割を果たしたと言えるだろうが、通時的にみればそれを可能にした江戸時代の翻訳文化まで遡る必要がある。日本思想史的には江戸期と明治期の連続性については福澤を典型とする「一身二生」で語られる事が多く、本書もそれに則る形で議論は展開されている。 ただし、本書は対談本というか問答集の形態をとっているので、議論が発散しており少々まとまりに欠ける印象がある。2人の生き生きとした会話を楽しむならいいのだが、思想史として勉強するならもう少し整理された内容の本を読んだ方がいいように思う。

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2020/05/16

いい意味で期待を裏切られた感じ。宣長の玉勝間や太宰春台など、おもろいこぼれ話が豊富。丸山は流石だなと思わせてくれました。

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2017/05/18

加藤周一氏の質問に丸山真男氏が答えるという形式の本。1998年にこんな面白い本が出版されていたのか。学生時代に出会いたかった。 対談本の面白さは、対談を通して新たな知見が誕生する瞬間を追体験できるということにあると思う。 あの加藤周一氏でさえ明確な形になっていなかったものが、丸...

加藤周一氏の質問に丸山真男氏が答えるという形式の本。1998年にこんな面白い本が出版されていたのか。学生時代に出会いたかった。 対談本の面白さは、対談を通して新たな知見が誕生する瞬間を追体験できるということにあると思う。 あの加藤周一氏でさえ明確な形になっていなかったものが、丸山真男氏を介することで1つの知見として形作られていく。 そのダイナミックな過程そのものが読むものを興奮させる。 もちろん内容がすべて理解できたわけではありません。 だいたい「『道理』と『物理』の区別」とかさらりと言われて、 どれだけの人が「ははん、なるほど」って言えます? そうした難しさは当然あるのだけれど、それを超えるダイナミクスが面白い。 明治期の、ひいては現代社会の知の枠組みがどのように形成されていったか。 そんなことに興味がある人にはぜひおすすめしたい一冊だった。

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2017/03/13

明治初期の思想状況を翻訳を軸に解説する。福沢諭吉に根拠ある興味を抱いた。 思想的な足腰の強さがこの時代にはある。今はどうか。娯楽に商売に依存しすぎていないか。

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2018/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 維新後、西洋文明・西洋の情報を取得し、それら情報を広く流布させるため、洋書の翻訳が大々的に展開した。これは、中国などとは異質で、ある意味日本的特質と言ってよいとのことのようだ。  本書は、そのような状況が生じた背景、翻訳本が多数刊行されたことによる社会的影響等を、著者らが対談形式で論じあうもの。  法治国家形成のため、種々の法令を翻訳導入してきた経緯からみて、定義や概念の原語を日本語(つまり熟語)に変換・置換することに特段の奇異はない。森有礼が主張するように母国語を外国語にしない限りは…。  こちらとしては、むしろ、その必要不可欠な作業の事後的な帰結の方に興味が湧く。  その意味では、前提たる江戸期の在り様は流し読みに止まり、むしろ、翻訳本の流布による影響を書いたⅢ・Ⅳ章、特にその中でも福沢諭吉論が興味を引いた。  1996年刊行。

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2016/01/27

対談形式で読みやすい文章だと思ったのですが、確かに読みやすいのですが単語、人名などわからない事が多く結果的にあまり内容を理解できなかったと思います。本の中で福沢諭吉について話しているところが結構あったので手始めに「学問のすすめ」を買ってみました。 あまりにレベルの違うお話の内容だ...

対談形式で読みやすい文章だと思ったのですが、確かに読みやすいのですが単語、人名などわからない事が多く結果的にあまり内容を理解できなかったと思います。本の中で福沢諭吉について話しているところが結構あったので手始めに「学問のすすめ」を買ってみました。 あまりにレベルの違うお話の内容だったので、星はつけられません。 いつかつけられるようになると嬉しいですね。

Posted byブクログ