文学とは何か の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
哲学よりは文学の方がなじみやすい。 サルトルの戯曲を上演したことがあるが、真意は分からないが、言葉尻はなぞることによって、何かをつかもうとした。 哲学では、こうはいかない。それが文学と哲学の違いだと思うが、どうだろう。
Posted by
ここで論じられる「文学」とは限定的で、階級史観と革命闘争の「文学」であり、しかもフランス「文学」でしかない。つまり「文学者」が確かに存在し、一定の力を持ちえたときの「文学」であり、今となっては虚しい議論なのだが、それでもこれほど「文学」の持つ「力」について考えさせる文学論はない。...
ここで論じられる「文学」とは限定的で、階級史観と革命闘争の「文学」であり、しかもフランス「文学」でしかない。つまり「文学者」が確かに存在し、一定の力を持ちえたときの「文学」であり、今となっては虚しい議論なのだが、それでもこれほど「文学」の持つ「力」について考えさせる文学論はない。半ばノスタルジーであるにしても、読ませる。 「作者と読者の関係は男の女に対するそれに似ている」。サルトルのマッチョ体質にはうんざりだが、読者を凌辱しない作品に「文学」本来の「力」はないという点で賛成。
Posted by
- 1