オーランドー の商品レビュー
オーランドーとは何者…
オーランドーとは何者?36歳の女性にして360歳の両性具有者、エリザベス1世お気に入りの美少年、やり手の大使、ロンドン社交界のレディ、文学賞を受賞した詩人、そしてつまりは…何者?性を超え時代を超え、恋愛遍歴を重ね、変化する時代精神を乗りこなしながら彼/彼女が守ってきたもの。奇想天...
オーランドーとは何者?36歳の女性にして360歳の両性具有者、エリザベス1世お気に入りの美少年、やり手の大使、ロンドン社交界のレディ、文学賞を受賞した詩人、そしてつまりは…何者?性を超え時代を超え、恋愛遍歴を重ね、変化する時代精神を乗りこなしながら彼/彼女が守ってきたもの。奇想天外で笑いにみちた、再評価著しいウルフのメタ伝記。
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とても不思議な作品で…
とても不思議な作品ですね。36歳の女性にして360歳の両性具有者であり、エリザベス1世お気に入りの美少年であり、大使であり、ロンドン社交界レディであり、詩人であるオーランドー。<意識の流れ>を応用して、<時間の流れ>をたくみに活用して作品全体に奇妙奇天烈な雰囲気を与えてますが、正...
とても不思議な作品ですね。36歳の女性にして360歳の両性具有者であり、エリザベス1世お気に入りの美少年であり、大使であり、ロンドン社交界レディであり、詩人であるオーランドー。<意識の流れ>を応用して、<時間の流れ>をたくみに活用して作品全体に奇妙奇天烈な雰囲気を与えてますが、正直ついていけないです。
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時空を超えて転生する…
時空を超えて転生する「オーランドー」の物語。ファンタジックで不思議な魅力に満ちた作品です。
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初ウルフ作品。実際の歴史背景と両性具有の主人公だなんて、先見的。自然と自分も抱いていた”男”と”女”の社会的役割や偏見を如実に描きだしてて、ハッとさせられた。 所々ウルフ節とも言われてる彼女の思考が溢れ出たみたいな文章に混乱する部分もあるが、比喩や表現がなんとも知的でウィットで英...
初ウルフ作品。実際の歴史背景と両性具有の主人公だなんて、先見的。自然と自分も抱いていた”男”と”女”の社会的役割や偏見を如実に描きだしてて、ハッとさせられた。 所々ウルフ節とも言われてる彼女の思考が溢れ出たみたいな文章に混乱する部分もあるが、比喩や表現がなんとも知的でウィットで英国的だと感じた。映画が観たい。
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宮沢りえさんの舞台「オーランド」を見たので読んだ。 とりあえず面白かった。 ヴァージニア・ウルフの作品だけど、そんなに暗くない。むしろずっとユーモアがあって楽しい。
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1586年から1928年の英国、エリザベス1世女王、ビクトリア女王の2人の有名な女王の時代を含む300年以上を生き、男から女に性転換をしたというオーランド―という人物の伝記!(もちろん実在の人物ではない)正直なところ、冗長と感じて分かりづらい小説だった。10枚ほどさし込まれている...
1586年から1928年の英国、エリザベス1世女王、ビクトリア女王の2人の有名な女王の時代を含む300年以上を生き、男から女に性転換をしたというオーランド―という人物の伝記!(もちろん実在の人物ではない)正直なところ、冗長と感じて分かりづらい小説だった。10枚ほどさし込まれているオーランド―の肖像画が、実在人物であったかのようなリアリティを高める効果が大きく興味深いところ。美少年に生まれエリザベス女王にも気に入られ、多くの女性たちと不埒な関係を結んでまでいたという人物が、女性に変身して女性の気持ちが良く分かり、勿論男性の気持ちも分かるというところが、面白いし、愛犬が女性に変身したオーランド―にも猛烈な勢いで飛びつく、変わらず懐いているという説明も面白かった。翻訳者・杉山洋子氏の異例に詳細な解説が分かり易くて価値があった。
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『ダロウェイ夫人』や『灯台』のような意識の流れ、あるいは『波』のような詩的な文章を期待して読むと拍子抜けするけれど、女性になってからが『オーランドー』という作品の魅力が詰まっていると思われるほどに、女性性はもちろん自我や個人、歴史について語られる。後半は複数の自我が内在するといっ...
『ダロウェイ夫人』や『灯台』のような意識の流れ、あるいは『波』のような詩的な文章を期待して読むと拍子抜けするけれど、女性になってからが『オーランドー』という作品の魅力が詰まっていると思われるほどに、女性性はもちろん自我や個人、歴史について語られる。後半は複数の自我が内在するといったようにも読め、『ダロウェイ夫人』のような作品にも近づいてくる。フェミニズムや男女の性差が大きなテーマであることはもちろんだけれど、それだけに還元してしまっては不足していると思うほどに、後半の文章は詩的で美しい。 巻末の訳者杉山洋子さんによる解題で、この作品の背景となったサックスビル家について語られているけれど、ヴィラというウルフの恋人の女性のことなど、確かに伝記小説と作者が頻繁に言及するのだけれど、真の意味で伝記小説とは思っていなかったら、本当に伝記小説で、このような人物がもちろん両性具有ではないにしても、実在していたということが驚きでもある。 一読しただけでは読めてないという実感が多くもあるので、日を改めて再読したいと思う。
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ノリノリで書いてる感じがグッド。 表現も比喩も文体もよく洗練されていて、終始安心して読めた。 ウルフ版変身物語。 ジェンダーを越境するオーランドに、現代のクィアやトランスジェンダーの人々が惹かれるのは納得。 伝記というクッションがある分、現実と虚構のバランスがちょうど良かった。
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今年はウルフの生誕140周年らしいので、積んでたウルフ作品を読んでみた。 ひとりの人間の中には「男性らしい」性格/「女性らしい」性格含めていろんな面や人格があり、時代背景によっても変わるし、さらにその人の中の時の流れ方も一定ではない、そんなことをある貴族の歴史を1人の人間に詰め込...
今年はウルフの生誕140周年らしいので、積んでたウルフ作品を読んでみた。 ひとりの人間の中には「男性らしい」性格/「女性らしい」性格含めていろんな面や人格があり、時代背景によっても変わるし、さらにその人の中の時の流れ方も一定ではない、そんなことをある貴族の歴史を1人の人間に詰め込むことで表現したメタ伝記。 文中に書き手である「伝記作家」がけっこう頻繁に顔を出し、オーランドーにツッコミを入れたり生々しい場面をぺらぺら美辞麗句を並べてごまかしたり急に自説を語り出したり皮肉を言ったりするのも面白い。 これを読んでオーランドーのモデル(の一族の末裔)になったらしいヴィタ・サックヴィル=ウェストの書いた「エドワーディアンズ」も気になってきたし、この作品で伝記という手法の可能性を押し広げようとしたウルフが書いた犬の伝記「フラッシュ」もさらに読みたくなった。
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美少年オーランドーは恋愛や詩作に没頭した後、 トルコ大使としてコンスタンティノープルに赴任。 謎の昏睡から覚めると「彼」は「彼女」になっていた……。 オーランドーなる不思議な麗人について綴られた 伝記という体裁の歴史小説、1928年出版。 ヴァージニア・ウルフは執筆時、 恋人で...
美少年オーランドーは恋愛や詩作に没頭した後、 トルコ大使としてコンスタンティノープルに赴任。 謎の昏睡から覚めると「彼」は「彼女」になっていた……。 オーランドーなる不思議な麗人について綴られた 伝記という体裁の歴史小説、1928年出版。 ヴァージニア・ウルフは執筆時、 恋人であった女流詩人ヴィタこと ヴィクトリア・サックヴィル=ウェストをモデルにした と言われ、その息子ナイジェル・ニコルソンは 小説『オーランドー』を 「文学界において最も長く魅力的なラブレター」と 評したという。 主人公オーランドーが男性としても女性としても 自己同一性を保って人生を謳歌する様は 柔軟で美しいけれども、 序盤、少年~青年オーランドーの冒険は楽しかったが、 後半は、いつの間にか300歳を超えた(!) レディ・オーランドーの意識の流れの叙述が グネグネして読みづらい。 しかし、岩波書店『図書』2020年3月号掲載、 英文学者・赤木昭夫の「漱石全集の読み方」(中) によれば、ヴァージニア・ウルフは 「小説の書き方には絶対はあり得ない」と喝破した由。 ちなみに、オーランドーが駆け抜ける三世紀半という時間は、 サックヴィル家の歴史を追ったものであり、 性をも乗り超えて様変わりするオーランドーの姿は 同家の重要人物たちのコラージュである、とか。 また、性別の変化とその受容には、ヴィタが交際相手、 あるいは交際のフェーズに応じて、 男性の装いをしたり、 女性として振る舞ったりした事実が反映されているらしい。 小説の書き方に「絶対」がないように、 人のあり方・愛し方にも決まりごとは無用―― ということなのかもしれない。 何しろ当のヴァージニアもヴィクトリアも、 濃厚過ぎる友情に結ばれながら、それぞれ男性と結婚したのだし。 それにしても「評価は後からついてくる」と 言わんばかりの、 いかにも伸び伸びして楽しそうで自由な書きっぷりが 清々しい。
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