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物語 ドイツの歴史 の商品レビュー

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22件のお客様レビュー

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世界史の中でもドイツ…

世界史の中でもドイツ史をたどった本です。西洋史ではなくあくまでドイツ史なので、大体ゲルマン民族の大移動くらいから話が始まっています。 文章は時折抽象的になるものの読みやすいです。 教科書でだと事件名だけ太字で出ているようなことの、内訳(関係人物や背後事情)をより細かく扱ってくれて...

世界史の中でもドイツ史をたどった本です。西洋史ではなくあくまでドイツ史なので、大体ゲルマン民族の大移動くらいから話が始まっています。 文章は時折抽象的になるものの読みやすいです。 教科書でだと事件名だけ太字で出ているようなことの、内訳(関係人物や背後事情)をより細かく扱ってくれているので、世界史を高校できちんとやっている人には良書だと思います。 というか、割と基礎事項に対しては説明を行わずたったか先に進むので(知っていることが前提にされている/多分ドイツ史をまとめるのにこのページ数

文庫OFF

2023/11/09

これはあまりにも情報が多すぎて理解不能。 大陸の歴史は複雑怪奇。聞いたことも無い登場人物、地理の名称に悪戦苦闘。一番知ってるのはヒトラーで聞いたことあるけど、実際何した人か知らないのはルター、オットー、ニーチェ、ゲーテ、ビスマルク。本書でなんとなく知れたのは良かった。大陸というの...

これはあまりにも情報が多すぎて理解不能。 大陸の歴史は複雑怪奇。聞いたことも無い登場人物、地理の名称に悪戦苦闘。一番知ってるのはヒトラーで聞いたことあるけど、実際何した人か知らないのはルター、オットー、ニーチェ、ゲーテ、ビスマルク。本書でなんとなく知れたのは良かった。大陸というのは厄介やなぁとつくづく思う。

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2023/10/16

『物語』と銘打っててこれはないわ。文章が下手すぎて内容が頭に入ってこない。互いに脈絡のない話がダラダラ続くだけで、何のストーリー性もない。おまけに記述の年代が微妙に前後していて、「何で今その話になるの?」と感じることがしばしば。 ハプスブルク家、オーストリア·ハンガリー帝国、プロ...

『物語』と銘打っててこれはないわ。文章が下手すぎて内容が頭に入ってこない。互いに脈絡のない話がダラダラ続くだけで、何のストーリー性もない。おまけに記述の年代が微妙に前後していて、「何で今その話になるの?」と感じることがしばしば。 ハプスブルク家、オーストリア·ハンガリー帝国、プロイセン、諸領邦の関係が知りたかったのだが、全く理解できなかった。学者の書く文章はこんなものか。

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2023/10/15

サブタイトルは「ドイツ的とは何か」。 本書はドイツの特異性として、以下を指摘しています。 -ドイツ民族は、ヨーロッパの中央にあるという特異な位置だけでなく、その発端はゲルマン諸部族にあり、それはドイツという表記には直接つながらない。他のヨーロッパ諸国の言語を見ると、フランス人と...

サブタイトルは「ドイツ的とは何か」。 本書はドイツの特異性として、以下を指摘しています。 -ドイツ民族は、ヨーロッパの中央にあるという特異な位置だけでなく、その発端はゲルマン諸部族にあり、それはドイツという表記には直接つながらない。他のヨーロッパ諸国の言語を見ると、フランス人とフランス語のように、それぞれの国の言語は国や民族を示す固有名詞から名付けられている。 -現代の移民政策にあるようにアジール(庇護権)の理念は近代以降も呪術的なものを抱え込みながら生き残っている。 -中世のドイツは帝国としてヨーロッパの中で優位に立っていた。しかしまさにそれ故にドイツは国家形成において他のヨーロッパ諸国からおくれをとった。他の諸国が中央集権国家を形成していくときにドイツでは逆に中央集権国家が解体していった。 著者の阿部謹也さんはドイツ、ヨーロッパの民衆史が専門。他に「『世間』とはなにか」で著したように「世間」をキーワードに、個人が生まれない日本社会を批判的に研究し独自の日本人論を展開、言論界でも活躍しています。本書でもドイツ民族が中世から現代に至る過程で いかに個人が誕生し、国家より領邦が重視された世界の中で個人が形成されて行ったかが論ぜられています。 今回、久しぶりにドイツ通史に触れて、非常に複雑な歴史であることを思い出しました。したがい、本書も「物語シリーズ」の中では、読みにくいものとなっています。それでも、叙任権闘争、神聖ローマ帝国、宗教改革、領邦国家、三十年戦争、ビスマルク、ヒトラー、東西冷戦、ドイツ再統一と波瀾万丈の物語を楽しむことができます。ただ、本書が出版されたのは1998年。欧州連合の中のドイツの立ち位置まではカバーしていません。しかし、ドイツ基本法にあるアジール法の問題を掘り下げてゆくと古代・中世にまで視野を広げる必要があることは理解できました。やはり、読んだ方がいい1冊と思います。

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2023/04/10

カロリング朝から現代にいたるまでのドイツの歴史を解説している本です。 中世ヨーロッパ史の研究者であり、日本史研究の網野善彦とともにわが国における社会史的な観点からの研究を牽引したことで知られています。本書は、ドイツの歴史の全体像をえがき出すことをねらいとしており、文化史について...

カロリング朝から現代にいたるまでのドイツの歴史を解説している本です。 中世ヨーロッパ史の研究者であり、日本史研究の網野善彦とともにわが国における社会史的な観点からの研究を牽引したことで知られています。本書は、ドイツの歴史の全体像をえがき出すことをねらいとしており、文化史について触れられているところがありますが、社会史との結びつきについての言及があるところに、本書の特色が見られるように感じます。 また、本書のサブタイトルになっている「ドイツ的とは何か」という問いかけについては、最終章で現代のドイツが直面している難民問題に言及しながら、考察のいとぐちが示されています。著者は、いわゆる賤民と呼ばれてきた人びとについての研究を手がけているということもあり、政治的亡命者を受け容れることを規定したアジール法に触れつつ、こうした問題が現代のドイツにおいてあらためて考えなおされる必要があるということを説いています。 新書一冊のヴォリュームにドイツの歴史を圧縮してまとめているので、個々の問題について突っ込んだ考察が展開されているわけではありませんが、ドイツ史の全体像を簡潔に示しつつも、著者自身の関心にもとづく視点がところどころにうかがえるようで、興味深く読みました。

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2022/04/20

阿部謹也のドイツ通史。個人の誕生などの中世史が程よく書かれていて面白い。 思った以上にドイツの中世末から近世の生活が悲惨で、ビスマルク後にその鬱憤が発出したのかと思う。 ドイツ精神とは、狭められた外の世界を断念し、内なる世界に没頭したということか。そこからは哲学や音楽などの知的世...

阿部謹也のドイツ通史。個人の誕生などの中世史が程よく書かれていて面白い。 思った以上にドイツの中世末から近世の生活が悲惨で、ビスマルク後にその鬱憤が発出したのかと思う。 ドイツ精神とは、狭められた外の世界を断念し、内なる世界に没頭したということか。そこからは哲学や音楽などの知的世界もあるし、賤民差別などの身分の厳重化もあるのか。 その点では江戸時代の日本との共通点があるのかもしれない。

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2022/01/10

やや古い書籍ではあるけれども、東西統一の記述など臨場感にあふれる。宗教改革のあたりの内容が大変深い。

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2021/09/15

ドイツのさらっとした通史。日本から見るとドイツの意味、国や民族のありかたは不思議だ。フランク王国?神聖ローマ帝国?プロイセン?ドイツ帝国?東西ドイツ? 本書では宗教、市民、文化、アジールなどにも触れられている。今後は各論にも触れてみたい。

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2019/11/11

歴史の教科書みたいで読むのに非常に苦労した しかし何故東西ドイツが分裂したのか ナチが虐殺されたのかがわかる本

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2018/10/24

●ドイツ史を俯瞰する目的で読むにはそぐわない。本書はドイツの歴史をたどり、ドイツ特有の国民感情を思索する。

Posted byブクログ