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金のゆりかご の商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2011/02/01

金のゆりかごで育てられた子供たちがどういうふうになってゆくのか、最後までずっと楽しく読み進めていけました。 読後感もすごくよかったです。

Posted byブクログ

2019/01/16

子どもを天才脳にするGC装置。 創設者の近松の息子である雄貴は幼い頃は天才児と言われたが 現在は無職でありGCS幼児教育センターの幹部にスカウトされた。 植物人間となった近松を恨む感情はあるが 何故近松が自分を呼んだのかを知るために 今の天才児たちの世話係をすることとなった。 す...

子どもを天才脳にするGC装置。 創設者の近松の息子である雄貴は幼い頃は天才児と言われたが 現在は無職でありGCS幼児教育センターの幹部にスカウトされた。 植物人間となった近松を恨む感情はあるが 何故近松が自分を呼んだのかを知るために 今の天才児たちの世話係をすることとなった。 するとその中に雄貴の息子の守がいることが判明し、 彼に自分が父親だと打ち明けるか悩む雄貴。 そしてGCSのせいで精神異常を来たした子どもがいると 嗅ぎつけてきたライターが殺され守の母親が姿を消した。 本当にGCSは子どもに悪影響を与えるのか。 そして近松が雄貴を呼び寄せた意味とは。 装丁:藤田新策 脳科学から遺伝、移植問題など幅広いテーマを 無理なくまとめているサスペンスとなっています。 よくここまで詰め込んだなぁという印象です。 エピローグが悲しすぎる。

Posted byブクログ

2010/02/02

プロフィールを明かさない謎の作家。天才脳を作り出す‘金のゆりかご’とは?‥というセールストークに魅かれて読了。小説にするよりTVドラマにしたら面白いかもしれません。月9とかで。

Posted byブクログ

2011/09/07

 特別な早期幼児教育によって、優秀な頭脳は作られる―――近松吾郎は研究をすすめ、教育システムを確立。そしてGCS幼児教育センターなるものまでができ、そこに入学した子供達の中から天才少年少女が多数現れた。しかしながら、そのセンターに通っていた子供が同時期に4人、気が狂ったという穏や...

 特別な早期幼児教育によって、優秀な頭脳は作られる―――近松吾郎は研究をすすめ、教育システムを確立。そしてGCS幼児教育センターなるものまでができ、そこに入学した子供達の中から天才少年少女が多数現れた。しかしながら、そのセンターに通っていた子供が同時期に4人、気が狂ったという穏やかでない噂もあったのだ。タクシードライバーの野上雄貴は、そんな疑惑のあるGCSからの突然の就職あっせん話に戸惑っていた。何を隠そう野上自身、GCSの幼児教育で育てられた子供、そして・・・近松吾郎と愛人の間に生まれた子供、つまり近松の息子だったのである。  早期教育がどうこうというよりは、倫理観をとわれる作品だった。天才少年と障害者、姿も形も双子でほぼ同じ、どちらかしか救えないとしたらその時人はどうするか・・・?「どちらも同じ命、選べるわけがない」と本当に心から答えられる人間は、一体どれくらいいるだろうかと痛いところをつかれた感じだった。つけてはいけない優劣を、人はどうしてもつけてしまう。この物語のクライマックス、健康な心臓と欠陥のある心臓を交換されたという当人への告知場面は、本当に胸が痛い。しかしながら、知ってしまったが故、罪の意識にさいなまれてしまった僅か10歳の子が「(心臓を)返しますから!」と悲痛な叫びをあげる横で、「これで俺は近松吾郎と同じにならなくてすむ」と自分のことしか考えていない主人公にはがっくり。

Posted byブクログ

2012/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み進めていくうちに、二転三転していく物語。 謎が謎を呼び、何度も著者に欺かれる。ここまで、最後まで展開が読めないミステリーは初めて。 ぐいぐいと、惹き込む力はすごい。 天才を育てるという「金のゆりかご」。 早期幼児教育の生んだものは、天才よりも残酷なものだった。 深く考えさせられる、非常に濃い作品。

Posted byブクログ