1,800円以上の注文で送料無料

骨は珊瑚、眼は真珠 の商品レビュー

3.3

13件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

9編所収の短編集なの…

9編所収の短編集なのですが、表題作の「骨は珊瑚、眼は真珠」にとにかく号泣(しかも電車の中で)。究極の夫婦愛を描いた作品。池澤さんは恋愛を書くことが苦手な作家、と思ってましたが、そんなことないかも。

文庫OFF

アステロイド観測隊、…

アステロイド観測隊、パーティー、最後の一羽など1989~95年までの作品の中から9編の短編を収録。

文庫OFF

短編集。池澤夏樹とい…

短編集。池澤夏樹という作家のスタイルを知るのに好都合な作品

文庫OFF

2020/05/11

短編9編を収録しています。 表題作である「骨は珊瑚、眼は真珠」は、自身の遺骨を海にまいてほしいと願う夫が、死後に妻に対して語りかけるかたちで叙述された物語です。また「眠る女」と題された作品は、深い眠りについているあいだに巫女となって沖縄の祭りに加わる体験をする女性の物語です。「...

短編9編を収録しています。 表題作である「骨は珊瑚、眼は真珠」は、自身の遺骨を海にまいてほしいと願う夫が、死後に妻に対して語りかけるかたちで叙述された物語です。また「眠る女」と題された作品は、深い眠りについているあいだに巫女となって沖縄の祭りに加わる体験をする女性の物語です。「眠る人々」は、UFOに遭遇するという体験と、個人の幸福に対する疑問がつづられています。 これらの作品に典型的に見られるように、この世界に生きている私たちが、自分自身を超えるなにかとつながりうることを、幻想的な物語に託して語っている作品が多く含まれています。「解説」を担当している三浦雅士は、本作のテーマに「根源的な淋しさ」があると指摘し、「夢でしか回復されることのない共同体は、そこから切り離されてしまった現在の、根源的な淋しさをこそ強く印象づける」と述べています。ややスピリチュアルな道具立てに戸惑いをおぼえましたが、本作に収録されているいくつかの物語を通じて、著者がえがき出そうとしているテーマが浮かび上がってくるように感じられました。

Posted byブクログ

2017/11/08

・SSさんのHPで話題の「Dr.ヘリオットのおかしな体験」の訳者 ・Jasmineさんの無人島への一冊の著者 というわけで、突如池澤氏に興味を持ち買いました。 しかし。。。。 申し訳ないけど、私には良く判りません。どこか突破口なり、琴線に触れるところがあればジンと来る感じ...

・SSさんのHPで話題の「Dr.ヘリオットのおかしな体験」の訳者 ・Jasmineさんの無人島への一冊の著者 というわけで、突如池澤氏に興味を持ち買いました。 しかし。。。。 申し訳ないけど、私には良く判りません。どこか突破口なり、琴線に触れるところがあればジンと来る感じがあるのですが、スルリと逃げてしまった感じです。 文章そのものの良さは感じられるのですが。。。

Posted byブクログ

2012/04/29

静謐な死がたくさんあらわれる。ただ、そうした死を反射鏡として描かれる生は、そのかたちは多彩。死は一つでも生はたくさんなんだな、と、そんな気にさせられる。  それにしてもこれを初めて読んだ20代半ばのころは、「北への旅」ラストは実に平凡に思えた。最近、あのラストは辛くて読めなくな...

静謐な死がたくさんあらわれる。ただ、そうした死を反射鏡として描かれる生は、そのかたちは多彩。死は一つでも生はたくさんなんだな、と、そんな気にさせられる。  それにしてもこれを初めて読んだ20代半ばのころは、「北への旅」ラストは実に平凡に思えた。最近、あのラストは辛くて読めなくなった。自分の変化が感じ取れておもしろい。

Posted byブクログ

2011/11/20

ユニークな作品が詰まってます。 私が気に入ったのは、大学教授が講義で話す形式の『アステロイド観測隊』 惑星気象学の専門家であるのに、まるでスパイのような行動をすることになってしまう…。 人類最後の日を唯一生き残った主人公が、残りわずかの生をどう過ごすかを描いた『北への旅』 ...

ユニークな作品が詰まってます。 私が気に入ったのは、大学教授が講義で話す形式の『アステロイド観測隊』 惑星気象学の専門家であるのに、まるでスパイのような行動をすることになってしまう…。 人類最後の日を唯一生き残った主人公が、残りわずかの生をどう過ごすかを描いた『北への旅』 自分の幸福は、だれかの代わりに得たものではないのか そう思う主人公が夢の中で、水中に多数の人が眠っている映像を見る。 幻想的な描写が印象的な「眠る人々」

Posted byブクログ

2009/10/07

2009.04.11. 不思議な話も入ってる短編集。「贈り物」が、なんだかいいなーいい話だなー。感触的には「鮎」が1番好き。どっかの民話(アイヌとかの)を、静かに聞いてるような気持ち。

Posted byブクログ

2009/10/04

主題は「孤独」。 人類が次々と病に死に絶えてゆく地上で、 キャンピングカーを借りてたどり着いた一軒家で クリスマスの準備をしながらツリーに明かりを灯して 一人、クリスマスの夜にあなたなら何を思いますか? 短編集です。そのほかの作品も秀逸。 クリスマスのこの時期に紹介したい一冊。

Posted byブクログ

2009/10/04

題名に引かれて読んだものですが、良かったり微妙だったり、という感じでした。表題作は結構好きだったんですが…。お話の書き方は好みでした。

Posted byブクログ