親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方 の商品レビュー
NGな姿勢12がまさに今の自分にはまっていてドキッとした。言葉そのものもさることながら、自分の発言により、子どもが親の姿勢をどう感じていると言う子ども視点が目からウロコだった。親になると子どもの時に親に抱いていた不条理な気持ちをすっかり忘れていたことにも気づいた。 第三の方法、お...
NGな姿勢12がまさに今の自分にはまっていてドキッとした。言葉そのものもさることながら、自分の発言により、子どもが親の姿勢をどう感じていると言う子ども視点が目からウロコだった。親になると子どもの時に親に抱いていた不条理な気持ちをすっかり忘れていたことにも気づいた。 第三の方法、お互い対話により解決策を探る方法を実践したい。 98年発刊で若干古さはあり、途中読みづらさはあったが、完読して学ぶことはとても多かった。
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図書館で借りた。 青少年が犯罪を犯した、などというニュースは枚挙に暇がない。犯罪まで行かなくとも、ティーンエイジャーが何らかのレールを踏み外すことなんて普通に"よくあること"だ。そしてそれを受けてよく出る言葉が「親の顔が見てみたい」「親の育て方が悪い」などなど...
図書館で借りた。 青少年が犯罪を犯した、などというニュースは枚挙に暇がない。犯罪まで行かなくとも、ティーンエイジャーが何らかのレールを踏み外すことなんて普通に"よくあること"だ。そしてそれを受けてよく出る言葉が「親の顔が見てみたい」「親の育て方が悪い」などなど…。それに対して、本書冒頭に出てくる一節「親は非難はされるが訓練は受けていない」その訓練または訓練を積んだ上でする"育て方"が本書『親業』である。 本書は親として子どもにどのように接すれば良いのかを記した「親になるための教科書」だ。教科書と言うと、堅苦しく感じるかもしれないが、難しい言葉は全く使っておらず、非常に読みやすい。 親としての…が、もちろんメインテーマであるが、ひいては子どもに限らず、コミュニケーションの基本としても活用できると感じた。私はこのようなジャンルの本を読むのは初めてだが、内容のほとんどはどこかで聞いた記憶があると感じた。それが整理されて体系的になっているのが非常に良いと思った。それらのほとんどは、とても大事なコミュニケーションのポイントであると認識していたものが多い。 人間として身に付けたいスキルの一つと感じる。大切にしたい。
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【概略】 誰もが親になる可能性を秘めているが、親として備えておくべき素養や姿勢は、どのようにして身につけていくのだろうか。自身が子どもだった時に感じたフラストレーションは、どこかに置き忘れられたように、多くの人は子どもから親になる時にいびつなクラスチェンジをする。親業(Pare...
【概略】 誰もが親になる可能性を秘めているが、親として備えておくべき素養や姿勢は、どのようにして身につけていくのだろうか。自身が子どもだった時に感じたフラストレーションは、どこかに置き忘れられたように、多くの人は子どもから親になる時にいびつなクラスチェンジをする。親業(Parent Effectiveness Training)では、権力を活用せず、また子どもに妥協せず、勝負のない形を目指す。活用される能動的な聞き方・わたしメッセージは、親子間に限らず活用できることも、本書を通じて学ぶことができる。 2023年05月06日 読了 【書評】 基礎心理カウンセラーの講座で知ったトマス・ゴードン。アクティブ・リスニングとアイ・メッセージ、そして(子どもに)参加をさせる感覚というキーワードが印象的で。ずっと昔に本棚に入れておいたものを今回ちょいとばかり親子関係の講演をする必要があり、読んでみた。 子育て経験がなく、子ども経験しかない自分だけど、刺さるねぇグサグサと。アイタタタタタと感じてしまうところ、いっぱい。物事を勝ち負けに落とし込んでしまうところなんで、もうね。読み進むにつれ、そうなんだよなぁそうなんだよなぁ・・・と恐縮モード。親子間だけではなく上司と部下、教師と生徒といった上下がついてしまいそうな状況での応用がめっちゃ効くと思う。 ちょいとばかり自身の話になるけれど、自分がアイタタタタとなる状況って、距離が近い時になっちゃう。物理的・精神的な距離。柴犬・おはぎにすら、そうだもの。だから自身が親なんかになっちゃったら、ヤバかった。この距離感を自覚してないと、ね。いい意味で「どうでもいい」距離感だと、いいんだよね。この前のめり感を払拭しないとなと再認識。 マインド的なところは読み手によって多種多様。さて問題はもう少し具体的な箇所。とりわけアクティブリスニング・アイメッセージの部分で、どうやったら自分自身に落とし込めるか?そんな感覚を持ちながら読み進んだ。残り一週ちょいで、なんとかして「お土産をもって帰ってもらえる」ぐらいなレベルにもっていきたい。この書き方は、=まだその宿題ができてないという意味で、焦りを感じてる。相手(ここでは子ども)が言うことをオウム返しにせず、相手の言うことの裏側に秘められている感情をフィードバックする。12個に定められたNG展開にもっていかない・・・。どうしようかね。 来週の土曜日までに該当箇所を何度か読み返さねば。 楽しみにしてて(誰に向かって語ってるんだ?笑)。 子どもいないけど、親業訓練協会に入会しようかな。
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まえがき、だけでも学びが多く、示唆に富む内容だった。日常で親近感のあるテーマや事例をもとにしながら、とても本質的で、何度も考えさせられた。読み応えがあるというか、ちょっと時間がかかるけど、じっくり読み返したい本。 ■固定観点の強い人 こういうことが人として正しい、こういうことは...
まえがき、だけでも学びが多く、示唆に富む内容だった。日常で親近感のあるテーマや事例をもとにしながら、とても本質的で、何度も考えさせられた。読み応えがあるというか、ちょっと時間がかかるけど、じっくり読み返したい本。 ■固定観点の強い人 こういうことが人として正しい、こういうことはよくない行動。こういった正義感という名の強い価値観を持っている人の近くは、居心地が悪い。受け入れられないのではないか、という恐れが常に付きまとう。需要ではなく。 ■偽りの受容 ほんとうに受容していないのに、そうしているように見せるのは優しさではない。神でもないしただ人間なのに。 ■問題の所有は子どもか大人か 子どもの場合、それを認め受容し、問題を所有しながら葛藤していることを受容すること。大人の問題ではない ■示し方 大人は自分の人生を生き、その生き様でみせること。それをやらずに、こうしたらいいよ、と言うだけでは到達できない ■自信と強制 自信を持って伝える。でも強制はしない。手放す。受容する。許す。 ■<挑むときに大切なこと> ・変えられることを、変える勇気を持つ。 ・変えられないことを、受け入れる平穏を持つ。 ・変えられることと、変えられないことの違いを知る知見を持つ。 シンプルに、その鍛錬なんだと思う。
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読み終わりの頃に二人の人にこの本の紹介をした。 一人目には 社会変革の手段と目的としての、人間関係のあり方についての文脈で。 経済的な格差がひろがり、環境問題の悪化、人と人が関心を持たなくなっている社会の中で、どうしていくか。そのヒントになりえるのでは?と思った。 二人目には...
読み終わりの頃に二人の人にこの本の紹介をした。 一人目には 社会変革の手段と目的としての、人間関係のあり方についての文脈で。 経済的な格差がひろがり、環境問題の悪化、人と人が関心を持たなくなっている社会の中で、どうしていくか。そのヒントになりえるのでは?と思った。 二人目には 子供向けの体験プログラム開発の雑談をしているなかで。 子供が自由に発想を発現できるような、プログラムとはなにか。それは子供が安心と安全を担保された環境を作るだけでいいのではないか、という話。 結局のところ、子供も大人も一人の人権を持った人間であること。 それを意識して、接すればいいのだと思う。 僕は親ではないけれど、 全ての考え方が人間関係の全てに適応できる内容で、勉強になりました。 あとは実践あるのみ。
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冒頭「人が親になると、おかしな、そして不幸なことが起こる。ひとつの役割を果たそう、役割を演じようとしはじめ、自分も人間であることを忘れてしまうのだ。(中略)そして親はこのように行動すべきだという自分の考えをもとに、ある特定の行動をするように一生懸命努力する。」から、わたしには違和感だったな。 ステレオタイプに親という役割を認識している人っているんだろうか、という疑問を持たざるをえなかったから。 もし「親はこうあるべき」と考える人がいるとしたら、本書は何らかのヒントを与えてくれるかもしれないけど。親自身はそんなふうに自己表現しないんじゃないかしら。親以前に「人としてどうなのよ」ていう疑問を自分自身に投げかけていれば、たぶんこのようなツールはツールでしかなくなるんじゃないかな。 生活習慣からアルコール、ドラッグ、婚前交渉、といったことについて、親は子供にこうあるべきと伝えるものではなく、ひとりの人間として相対するサンプル会話集が書かれています。
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〈親業〉とは「1人の人間を生み、養い、社会的に一人前になるまで育てる」仕事であり、失敗すれば全責任を負わなければいけない困難な仕事と捉えている。自己流で葛藤する親に対し、〈親業〉を効果的に果たすための知識や技能を訓練する場として、PET(親業訓練)を提唱している。 この本の原書...
〈親業〉とは「1人の人間を生み、養い、社会的に一人前になるまで育てる」仕事であり、失敗すれば全責任を負わなければいけない困難な仕事と捉えている。自己流で葛藤する親に対し、〈親業〉を効果的に果たすための知識や技能を訓練する場として、PET(親業訓練)を提唱している。 この本の原書は1970年に出版されている。 確かに、事例や訳し方、構成に古さを感じるものはある。しかし、本文中に出てくるケーススタディーの内容は、今でも全く同じことが家庭内で繰り返されており、提案されている内容も全く古びてない。文章だけでなく、簡単に図示されるとハッとする箇所もある。 個人的には、「親も人の子、神様ではない」の箇所が印象に残る。 子育てにおいては、自分のコンディションにかかわらず、常に一貫した感情や態度を子どもに示す必要があると感じており、上手くいかない罪悪感を抱えることが多い。 しかし本書では、一人の人間として当然のことであり、自分の本当の感情に基づくメッセージを送るべきとしている。親が子どもの行動を受け入れられない時、正直なメッセージを送ることにより、子どもと共に建設的な形で対処できる、と。 本書で示される親としてのふるまいは、一読するだけでは身に付かず、それこそ訓練が必要なもの。しかし、原点として何度も立ち返りたくなる古典のような良書と感じた。
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親は子どものコンサルタント。 権威に頼って勝つでも、子どもの言うなりになって負けるのでもなく、 子どもの様子を見ながら、自分自身のコンディションも知り、欲求を伝え、対話をしながら、 みんなにとってよい解決策を見出そう、というメッセージ。 この実践は、忍耐力も必要で、心に余裕があるときじゃないと難しいが、 長い目で見るとお互いの気持ちが楽になりそう。 余裕を持ちたいし、自分の欲求やコンディションを知り、整えておくことが大事、とも思った。 また、コントロールできないことに対する諦めだとか、子どもに何か達成させたいと思うのは親のエゴとか、考えさせられる。
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とても勉強になった。カウンセリングマインドでよく言われるアイメッセージや、リフレクションの本当の意義がしっかり説明されていて、「そんなん効果あるかよ、鸚鵡返しなんて馬鹿にしてるみたいだよ」と感じていたことは間違えてなかったんだな。でもそれは、多分初級中の初級、簡易化された型だけを...
とても勉強になった。カウンセリングマインドでよく言われるアイメッセージや、リフレクションの本当の意義がしっかり説明されていて、「そんなん効果あるかよ、鸚鵡返しなんて馬鹿にしてるみたいだよ」と感じていたことは間違えてなかったんだな。でもそれは、多分初級中の初級、簡易化された型だけを教えるときにそうならざるをえなかったんだろうな。そんなの全然教える意味ないと思うけど。子どもを別人格の人間として、敬意をもって接することって頭では分かるけど、実際は至る所でコントロールしようとしてる自分がいることに気付く。私と彼女は別。それを常々自分に言い聞かせてないと。
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もうすぐ生まれてくるわが子と良い関係を築くために!と読んでみました。 新社会人で就職した学習塾の上司に勧められた本で、そのまま読まずじまいでしたが、妊娠を機に読んでみたらとても勉強になりました。 産まれてもしばらくは使わないかもしれないですが、知っている・知っていないでは違うと...
もうすぐ生まれてくるわが子と良い関係を築くために!と読んでみました。 新社会人で就職した学習塾の上司に勧められた本で、そのまま読まずじまいでしたが、妊娠を機に読んでみたらとても勉強になりました。 産まれてもしばらくは使わないかもしれないですが、知っている・知っていないでは違うと思うので読んでおいて良かったです。 また、わが子だけでなく、色々なコミュニケーションの場面でも活躍する知識だと思いました。 1 能動的聞き方 2 わたしメッセージ 3 勝負なし法 この3つがポイント。 1では、相手の思っていることを把握し、それを声に出して伝える。 子ども(大人も)は「相手が自分のことを受け入れてくれる」と思う。 2では、「【あなた】がはやく片付けて準備しなさい!」という言い方ではなく、「【わたし】は約束の時間に間に合わないかもしれないのが心配だ」というような言い方で伝える。 自分も1人の人間として正直に思っていることを伝えてよい。ただ相手を否定する言い方はしない。子どもじゃない相手(例えばビジネスパートナーなど)には自分の意見を伝えたいとき、相手に命令したり、否定するような言い方はしないはず。 子どもも1人の人格を持った人間として扱うことがポイント。 3では、親子間で衝突があった場合、親か子どもの一方が「勝つ」という結果にするのではなく、お互いがなるべく納得できる妥協点を話し合う。 そこまで持っていくまでには1と2のポイントが必要。子どもの意見を受け入れながらも「わたしの意見」との衝突点を明確にして、その解決法を一緒に考える。その際、子どもの出した案を否定しない。 自分の子どもと言っても、1人の人格を持った人間として尊重することが大切だと思いました。 どうしても自分の子どもは下に見てしまいがち。でも同等の人間として受け入れれば、親が勝つ・負けるではなく、他の同等の人と接する時と同じように、話し合う土壌が出来ていくと思います。 子どもとのコミュケーションで困ったら見返したい本。 そして夫にも是非読んでおいてほしい!
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