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地下街の雨 の商品レビュー

3.5

297件のお客様レビュー

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短編集で気軽に読めま…

短編集で気軽に読めます。ミステリー作家でもあるだけに怖い部分もありました

文庫OFF

宮部みゆき入門書としても◎。

7編を収録した短編集。幻想的作風も取り入れ、ミステリーありホラーありの美味しい一冊となっています。さらりと読めるのに、後味はしっかり残るあたり、上手い!

yama

2024/10/15

表題に関連してか、雨の場面がよく出てくる。どの短篇も薄暗くしっとりとした空気を纏う。 巧みな構成と、決して明るい話ではないのにどこか軽やかな文章で続きが気に入ってどんどん読み進めてしまう。短いながら、読み終えると深く考えさせられる内容になっているのがすごい。 単行本は1994年刊...

表題に関連してか、雨の場面がよく出てくる。どの短篇も薄暗くしっとりとした空気を纏う。 巧みな構成と、決して明るい話ではないのにどこか軽やかな文章で続きが気に入ってどんどん読み進めてしまう。短いながら、読み終えると深く考えさせられる内容になっているのがすごい。 単行本は1994年刊行で、その時代を映す内容も多い。『混線』は今の若い子にはピンと来ないだろうし、表題作の『地下街の雨』や『勝ち逃げ』で描かれる女性像も今の価値観と異なる。

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2024/08/30

短編集。切なくて悲しくなるような、また背中がゾワっとするような物語の中に入り込んだ。やはり宮部みゆき作品は面白い。 室井滋さんの解説も素敵。プロの視点で読んでしまう程に情景が浮かぶという事だろう。

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2024/06/17

7作からなる短編集でした。 どれも読みやすかったです。 1作目の地下街の雨がすごくよかった あとは結構ゾクっとしたり 奇妙なお話なイヤミス作品が多かった。 でも全部サクサク読めて楽しかった。

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2024/06/08

7つの短編集である。  その中でも「決して見えない」は、内容が最初イマイチ入ってこなかったけど、最後の場面でちょっとああそういういうことか?ゾッとした。 「地下街の雨」は、表面上はハッピーエンドに思えるが、見方を変えると、男性の執念を感じ、恐怖を感じた。  どれも1回読んだ...

7つの短編集である。  その中でも「決して見えない」は、内容が最初イマイチ入ってこなかったけど、最後の場面でちょっとああそういういうことか?ゾッとした。 「地下街の雨」は、表面上はハッピーエンドに思えるが、見方を変えると、男性の執念を感じ、恐怖を感じた。  どれも1回読んだだけでは、理解しづらかったけど、何度か読み込んで、それぞれ違う不気味さを感じる1冊だった。  

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2024/06/06

モヤッ、ゾーッ、ゾクッとする7つの物語。 読後にはスカッとするものあり、切なくなるものあり… どことなく昭和を感じさせられた。 怪談話を求めがちな夏におすすめ。(私は春に読んだけど) どれも面白かったが「地下街の雨」「勝ち逃げ」「さよなら、キリハラさん」が印象的だった。

Posted byブクログ

2024/05/09

地下街を歩いていると地上の雨には気づかない。地上には大雨に濡れてしまっている人がいることにも気づかない、地下街の雨 これぞ宮部みゆきの傑作短編集という本でした。どこかSFチックなところも宮部風。どの短編も短編とは思えない大満足な読後感です

Posted byブクログ

2024/03/10

表題と同じ「地下街の雨」のお話がいちばん心に残った。 まさに一つのドラマを観たみたい。ビジュアルが目に浮かぶ。 真人間のヤバさ、ドキドキした。

Posted byブクログ

2023/09/14

目次 ・地下街の雨 ・決して見えない ・不文律 ・混線 ・勝ち逃げ ・ムクロバラ ・さよなら、キリハラさん 宮部みゆきの初期の短編集。 これは、わたし的には当たりはずれがいつもあるんだよなあ。 好き嫌いというか、合う合わないというか。 今一つだったのは、「決して見えない」と「...

目次 ・地下街の雨 ・決して見えない ・不文律 ・混線 ・勝ち逃げ ・ムクロバラ ・さよなら、キリハラさん 宮部みゆきの初期の短編集。 これは、わたし的には当たりはずれがいつもあるんだよなあ。 好き嫌いというか、合う合わないというか。 今一つだったのは、「決して見えない」と「混線」。 理由は簡単。 ホラーだから。 「決して見えない」は怖くはなかったけれど、理不尽が哀しい。 でも、仕掛ける側が哀しがっていてはダメだと思うのだ。 だってそういうものだもの。 その点「混線」は気持ち悪いし怖いしで、絶対無理。 もやもやしたのは「ムクロバラ」と「さよなら、キリハラさん」。 どちらもその先に幸せが待っているようには思えなくて。 謎が解けたから、すっきりとはならないことを痛感させられた。 巧いなあ。 バッドエンドから始まる「不文律」。 これはのちの宮部みゆきの長編でよくみられる、悪意とも言えない些細な「嫌な感じ」が重なって、最悪の結果に導かれてしまう。 でも、結構誰にも共感できないくらいには全体的に「嫌な感じ」で、読後はどんより。

Posted byブクログ