ディープ・エコロジーとは何か の商品レビュー

アルネネス(著者),斎藤直輔(訳者),開龍美(訳者)

2011/02/28

まず、哲学者が造語を作るとたいていろくなことがない。この本はその点だけでも非常に読みにくい。そして、書かれていることが非常に抽象的で、それでいて政治についても語り、時に宗教的で、読者としてはどうすればいいかわからない、という感じだろう。
本書を核にして研究するというのは、無謀な試みもだろう。ディープ・エコロジーが与えた影響は少なからずあるので、環境倫理学を学ぶ上で読んでおいて損はない。しかし、読み込んで得があるとは思えない。