タクアンの丸かじり の商品レビュー
丸かじりシリーズはど…
丸かじりシリーズはどこの巻を取っても面白いこと間違いなし。いつも身近な食べ物を扱っているのですが、今回は一万円の豪華弁当を食べたり、ホテルの高級バイキングに出かけたりと変わったこともしています。
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シリーズ第6弾。 ちょっと気になり、今更ながら読み始めたこのシリーズも今回から1990年代のお話に。 「缶ビールの不幸」ビールの気持ちになって書かれているのが面白い。 「野球観戦食料事情」野球を観戦しながらの食べ物は、いつもと違いウキウキする感じがいい。特に弁当とで飲むビールはう...
シリーズ第6弾。 ちょっと気になり、今更ながら読み始めたこのシリーズも今回から1990年代のお話に。 「缶ビールの不幸」ビールの気持ちになって書かれているのが面白い。 「野球観戦食料事情」野球を観戦しながらの食べ物は、いつもと違いウキウキする感じがいい。特に弁当とで飲むビールはうまい。
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目玉焼の正しい食べ方、私は黄身をこわさずに食べたいのになかなか上手くいかず、白身をどこまで食べたらベストなのかドキドキしながら「あ~失敗した!」と挫折を味わっています(笑)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『幸せの黄色いタクアン』 『わが血縁サツマ揚げ』 『イラクはカツカレーだ』 『大冒険 梅干し一ヶで丼めし』 『陶然たるウナ重』 『洋食対和食』 『湯気のある風景』 『サンドイッチ講釈』 『うどんすきの活気』 『旅のハシは食べ捨て』 『茶わん蒸しの儀』 『大魚を食す』 『肉マン……のはずが』 『肉マンと人生』 『タクアン漬ケタカ』 『ホテルの上品バイキング』 『台所用品売り場のおとうさんは』 『「反省!」のタクアン』 『熊と猪と狸汁の夜』 『昆虫図鑑コロッケの部』 『猫のいる鯨カツ屋』 『嗚呼!タクアン大パーティー』 『目玉焼きの正しい食べ方』 『ああ!1万円弁当』 『悲劇のマナイタ』 『井の頭そば』 『what's?汁かけ飯』 『ラーメンの誠実』 『太巻の不思議』 『野球観戦食料事情』 『薬膳とは何か』 『夜店の饗宴』 『いま上野駅は』 『缶ビールの不幸』 『小さな夏休み』 解説は清水ちなみさんです。
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20170625読了 1997年出版。●米原万理さんが海外生活者に読ませて怒られたっていう本だったはず。たしかに、和食が気軽に食べられないときにこれを読んだら、食べたくても食べられないジレンマで暴走するかも。●タクアンの顛末が・・・! 20170507蔵書
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空腹のときも 食事と食事のあいだでも たとえ満腹のときであっても 決して読んではいけない本 があることを知ってますか~~~ 米原万里さんの“旅行者の朝食”に 忽然と姿を現し (これも食と文化の本として傑作です~) 私の胃袋を鷲づかみにしていったのが 東海林さだおさんの『タク...
空腹のときも 食事と食事のあいだでも たとえ満腹のときであっても 決して読んではいけない本 があることを知ってますか~~~ 米原万里さんの“旅行者の朝食”に 忽然と姿を現し (これも食と文化の本として傑作です~) 私の胃袋を鷲づかみにしていったのが 東海林さだおさんの『タクアンの丸かじり』 でした~~~ 丸かじりシリーズに既に嵌りそう~~~
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どう考えても、この文章の流暢さは なんだろうか。 このような文章が書けるようになると 実に 小気味がいい。 そのものを素材として、これだけいじくることが できるのは、大きな才能だと思う。 というより、食文化の真髄を えぐり出しているようだ。 海外駐在員には 毒であると 米原...
どう考えても、この文章の流暢さは なんだろうか。 このような文章が書けるようになると 実に 小気味がいい。 そのものを素材として、これだけいじくることが できるのは、大きな才能だと思う。 というより、食文化の真髄を えぐり出しているようだ。 海外駐在員には 毒であると 米原万里の本『旅行者の朝食』の中に書かれていたのが 『タクアンの丸かじり』であった。 確かに、海外で住んでいると、この本は 有毒の本である。 危険思想持ち主の本として 禁止本の中に入れるべきである。 タクアンが ぽりぽり。うなぎが はふはふ。 はふはふ だけではものたらない。 ぽりぽりがあって リズムとなる。 カツカレーは カツの侵略である。 カレーの肉塊は 無意味となり 汁は カツのタレとなった。 カレーカツと誰もいわないほど、カツに征服された。 肉まんのアンコは なぜあんなに少ないのだろうか? だとするならば 皮が厚すぎる原因はどこにあるのだろうか。 梅干しで どんぶり飯が食べられるのは、 梅干しの塩気と、そして酸っぱさ、口の中に残る香りの 三拍子による。 グルメ用の ネコ缶を 食べてしまう時の戸惑いは なんともいえず、ネコやイヌを食べる時に似ている。 缶ビールの不幸は たしかに 日の目を見ないことかもしれない。 ラーメン、太巻、1万円の弁当、そして、マナイタ。 日常的にありふれた食べ物を うまく料理する。
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洋食のコース料理は、オードブルに始まりスープ、ヒラメ、仔牛と一品ごとに運ばれてきて、それぞれを退治しないと次が始まらない。和食だと全品一挙展開で「次は何にいこうかな」のひとときが楽しい。農工民族の日本人は、洋食スタイルでの全ての食べ物がテーブルの上から消えてしまうひとときがつらい...
洋食のコース料理は、オードブルに始まりスープ、ヒラメ、仔牛と一品ごとに運ばれてきて、それぞれを退治しないと次が始まらない。和食だと全品一挙展開で「次は何にいこうかな」のひとときが楽しい。農工民族の日本人は、洋食スタイルでの全ての食べ物がテーブルの上から消えてしまうひとときがつらい。農民として飢饉がこわい。なるほどね。宴会の茶わん蒸しには食べる頃合いがあり…。もうずっとなるほどね、そうだよねの連続である。
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市井の人の 市井の人による 市井の人のための食に関する考察、 というかんじでしょうか。 最初の『幸せの黄色いタクワン』では 丼物についている二切れのタクアンに対して 「三切れにして」と提言されています。 「タクワン二切れ」の理由として 「一切れ」は ひと(人)をくう(喰う) ...
市井の人の 市井の人による 市井の人のための食に関する考察、 というかんじでしょうか。 最初の『幸せの黄色いタクワン』では 丼物についている二切れのタクアンに対して 「三切れにして」と提言されています。 「タクワン二切れ」の理由として 「一切れ」は ひと(人)をくう(喰う) 「三切れ」は み(身)をくう(喰う) から「二切れ」だ と聞いたことがありますが・・・・・・・。 久しぶりに本を読みながら 笑いました。
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梅干し一ケで丼めしに挑戦する、肉マンに我が人生を思う、サンドイッチに苦言を呈す、目玉焼きの正しい食べ方を考える、自家製タクアンで大パーティー…。大人気シリーズの第6弾です。食に対する彼の筆致が面白い。 大人気シリーズの第6弾です。僕がこのシリーズを読み始めてもう6冊目になるの...
梅干し一ケで丼めしに挑戦する、肉マンに我が人生を思う、サンドイッチに苦言を呈す、目玉焼きの正しい食べ方を考える、自家製タクアンで大パーティー…。大人気シリーズの第6弾です。食に対する彼の筆致が面白い。 大人気シリーズの第6弾です。僕がこのシリーズを読み始めてもう6冊目になるのかと思うとなんだか感慨深いものがあります。この巻でも筆者の筆は軽快に走っており、今はなきサダム・フセインが湾岸戦争を起こした際にもそれをなんとカツカレーになぞらえて当時の情勢を語ってみたり、サツマ揚げについての筆者の考えにふっと笑ってみたり、目玉焼きは黄身を崩さないようにして必ず失敗するのが正しい食べ方だ。などの独自の『食』に対する筆者の論点は健在だな、ということを思うにいたった次第でございました。 汁かけ飯は『フンガー!』と気合を入れん場係りに食べるという話や、お新香のことを昔は「おこうこ」と読んでいた話も、なんだか時代の移り変わりを見ているようでございました。僕にとってのハイライトは定食で『鯨カツ』を食べるくだりで、今や高級食材になってしまった鯨カツを衣と肉が『家庭内離婚』しているところを箸で『復縁』させながら食べていく、という話は独特の感性があって面白うございました。 その食堂にはなぜか猫がいて、そこの主人に筆者が尋ねると『……、年取ってっから』と返答する店の主人も、今ではトンと見かけなくなった光景だなと思い、もしもこういう風物詩が今でも残っているのなら、僕もこういう店に行って肉野菜炒め、もしくは筆者同様に鯨カツを『一人で』食べてみたいなと、ひそかに思っております。
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