かけひきの科学 の商品レビュー
「駆け引き・交渉」の重要性は時代を追うごとに高くなっている。それは国、企業、個人すら大きく影響を及ぼすネット社会の繁栄と利己主義者が増えてきたことかも知れない。 本書の中で大切なことは目標に対する的確な「情報」の収集、分析、仮説、評価であり、常にそれを繰り返し、その度に修正をする...
「駆け引き・交渉」の重要性は時代を追うごとに高くなっている。それは国、企業、個人すら大きく影響を及ぼすネット社会の繁栄と利己主義者が増えてきたことかも知れない。 本書の中で大切なことは目標に対する的確な「情報」の収集、分析、仮説、評価であり、常にそれを繰り返し、その度に修正をする事だと言うことだ。勝負に勝つには孫子の兵法「彼を知り己を知れば百選危うからず」である。
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以前読んで、情報について非常に印象に残った内容があったので再読した。 元禄時代に、赤穂浪士による吉良邸討ち入り事件というのがあった。ご存じのように、江戸城の殿中で赤穂潘の殿様・浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつけたことが事件の発端である。 その日のうちに浅野内匠頭は切腹ということに...
以前読んで、情報について非常に印象に残った内容があったので再読した。 元禄時代に、赤穂浪士による吉良邸討ち入り事件というのがあった。ご存じのように、江戸城の殿中で赤穂潘の殿様・浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつけたことが事件の発端である。 その日のうちに浅野内匠頭は切腹ということになった。これは大事件である。現代ならすぐさま国許に電話をかけたり、インターネットを使って知らせるわけだが、当時はそんな便利なものはない。そこで早駕篭を仕立てて、播州赤穂の城まで一目散に知らせに走った。しかし当時の記録を見ると、到着までゆうに四日はかかっている。 この四日間の赤穂の人たちのことを考えていただきたい。殿様は、即日切腹した。ところが、赤穂の人たちは何も知らない。早駕篭が着くまでの四日のあいだ、赤穂の人たちにとっては、江戸で死んだはずの殿様はまだ「生きている」のである。そして早駕篭の知らせが着いたそのとき、赤穂の人たちにとって殿様は「死んだ」のである。 このように、あることが起きていても、そのことについての情報を手に入れるまでは、そのことがなかったのと同じ状態にあるということだ。いい換えれば、情報とは、それが到着、あるいはそれを入手したとたん、環境を一変させる力をもつ。もちろん、到着しないかぎり、なんの力ももたないのである。(p34) という部分である。 当時、これを読んで情報についての概念を一変させられた。 他にも情報やデータの扱い方など、過去の出来事を例に分かりやすく書かれている。
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仮説を立て実行する上で大事なポイントはその都度、修正していくこと。修正を繰り返して実行していくと仮説が現実となる。日本人は外国に比べて、交渉について消極的。何かモノを買うときに値下げ交渉するのは海外では常識。値下げ交渉はかけひきを勉強するには良いので、交渉上手になる一歩だろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これはタイトルに誤解を与えますね。 この評価は読み物として、 しかしある国、ブラフの塊がひどくなったねぇ!! それでしかかけひきができないと思うと もうぼろは出ると思うの!! ここにはかけひきのノウハウはありません。 かけひきが用いられた過去の事象は出てきます。 なので間違って手に取ると「詐欺」と文句をたれたく なることでしょう、要注意。 興味深かったのは特許の部分。 周辺特許苦の数だけでえらい量取得するのね。 そういったものの戦いって それぐらいシビアなんだなぁ。
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経済に関するトピックを駆け引きという視点で解説してくれる本。ゲーム理論にも少し触れているが、それよりも、具体的なトピック自体が興味深い。ソニーのコンプライアンスに対する対処、RCAの顛末、日露戦争の話など興味深かった。
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どちらかと言うと副題であく「情報をいかに使うか」という方がメインの本。いかにもPHP新書らしく、歴史・戦略・経済と、中年ビジネスマンが好きそうな内容となっている。 基本的なところとしては、情報とは何かから始まり、入手方法や、分析の仕方、活用の方法などが書かれている。 面白いと...
どちらかと言うと副題であく「情報をいかに使うか」という方がメインの本。いかにもPHP新書らしく、歴史・戦略・経済と、中年ビジネスマンが好きそうな内容となっている。 基本的なところとしては、情報とは何かから始まり、入手方法や、分析の仕方、活用の方法などが書かれている。 面白いと思ったのが、値引き交渉の話。現在(1997年)の日本では正価販売を基本にしているが、世界的には値引き交渉をするのが当たり前である。なので個人商店がこの先生き残る手段として、値引き交渉を積極的に取り入れたらどうだ、と書いてある。また、ネット販売では値引き交渉が難しいため、ネット販売が世界に広まるならば、お人好しが多いとも書いている。現在(2016年)のamazonを見れば、実際はどうか言うまでもない。
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豊富な例で駆け引きを紹介してはくれてるが、それを実践に生かすためにどうするかといったところが不足しているように感じる。日常生活でどう応用するかまで噛み砕いてくれれればこう評価出来たと感じる。
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物々交換で入手した。1997年初版故の現状との乖離は致し方無いが、指摘としては普遍的な事項も多いので、今読んでもおっ、と思う指摘はある。
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「かけひき」という題名から人対人の背中で刃物を隠しながら笑顔で会話する話を期待したのですが、データやら情報やらの話が結構多かったです。それでも、一つ一つの話は日ごろの身の回りを見つめなおすきっかけになりました。
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なかなか楽しめる本。 情報って漠然としているし、最近は氾濫してる言葉なので、ピントがはっきりするカンジです。 指南書じゃないので、どこら辺を特に吸収するかも読み手次第かと。 個人的には「情報は質より量」「サイバネティクス」なんかがポイントでした。 結構手軽に読めるのもイイですね。
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