人生は論語に窮まる の商品レビュー
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やっぱり来た論語。恐らくは、自身の不遇を慰め、翻って自身の努力不足に怒り奮起したい気持ちを古典に求めているのだろう。「経済的に親を養いえない人間はダメだ(本田静六)というのは私のような田舎者(渡部)にとってぐさりとくる言葉」、「4年専任講師、7年助教授が相場」、「四十五十にして聞こゆる無きは斯れ亦た畏るるに足らざるなり」、「学問というのは若い時から、自分の調べたこと、わかったことを、一つでもコツコツと世に発表していくという積み重ねがなければ、いいものはできない(中村幸彦)という言葉を拳拳服膺している(谷沢)」、「分福・惜福・植福(幸田露伴)」、「知識は使うと減る(本間祐介)」、「道聴塗説」、「同じネタでn回講演すれば、内容は1/nになる(渡部)」。教師たる資格は自分自身が進歩していることである、といった大村智の母、文子の言葉も思い出した。
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