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黄昏のヴェネツィア の商品レビュー

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2013/07/01

 レビューを書こうと思って「あれ」、と思ったのは、発刊が97年だったこと。とすると、実際に書いていたのが95年、6年。どうもこの作家、仕事の脈がよくわからなくて、いわゆる今文庫になっている手合いに較べると、どうも文章がおとなしい。ので、ごく最近の作品かしらと思ったら別にそうでもな...

 レビューを書こうと思って「あれ」、と思ったのは、発刊が97年だったこと。とすると、実際に書いていたのが95年、6年。どうもこの作家、仕事の脈がよくわからなくて、いわゆる今文庫になっている手合いに較べると、どうも文章がおとなしい。ので、ごく最近の作品かしらと思ったら別にそうでもなかった、ということで。  アントニオ・ビヴァルディ、そう「四季」のあの人です。彼をモチーフにして、なんや延々と享楽的な営みを、(もちろん性的な意味で)描いていく。この男と少女という構図は「あけすけ」でもなんでも昔から同じ構図で、まぁ異音同曲で一作読めばもう結構です、とどこかの文芸出版の会社の社長が申しておりましたが、それでも全盛期(だとあたしは思っている)「恋の百面相」のラウールやエリクに較べると、少女ガルダの造型があんまり好みではなかったのです。ゆえに、それこそ同じパターンだなぁという飽きのほうが先に蔓延してしまい、なんだか残念でありました。  なんだろうネ……なんだかわからないけど。

Posted byブクログ