サンディトン の商品レビュー
全体的に面白かった。どの物語も、執筆当時のジェイン・オースティン本人の実際の人生がはっきりと反映されていて、感慨深いものがある。 とりわけサンディトンは作者死亡により未完だが、これまでとは違った作風なのでどういうプロットだったのか気になる。もう古い本なのだが、持っておきたいかも...
全体的に面白かった。どの物語も、執筆当時のジェイン・オースティン本人の実際の人生がはっきりと反映されていて、感慨深いものがある。 とりわけサンディトンは作者死亡により未完だが、これまでとは違った作風なのでどういうプロットだったのか気になる。もう古い本なのだが、持っておきたいかも。
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オースティンの短編作品。なかなか長編とは違う不思議な作風の物があったり、オースティンらしい話があったり。 当時のオースティンの状況なども書いてあるので、どんな場所でどんな状況で書かれたのかも知る事が出来る
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オースティンの短編集を持ってたよな、と出してきて再読。帯には「……若書き・絶筆等5作品(本邦初訳)」。「新訳」とともに(いや、それ以上に)「本邦初訳」という謳い文句に滅法弱い。花ぎれと見返しの色合わせが、好き。 イヴリン キャサリン あるいは東屋 ある小説家の構想 ワトソン家の人...
オースティンの短編集を持ってたよな、と出してきて再読。帯には「……若書き・絶筆等5作品(本邦初訳)」。「新訳」とともに(いや、それ以上に)「本邦初訳」という謳い文句に滅法弱い。花ぎれと見返しの色合わせが、好き。 イヴリン キャサリン あるいは東屋 ある小説家の構想 ワトソン家の人々 サンディトン最後の二篇は未完。いわゆる「オースティンもの」を面白いと思ったからには、こういうのも持っておきたいな、という思惑で手にしたことを憶えています。この人の「辛辣なる人間風刺」が身にしみるのはいくらかトシを取ってから、とここで言うには些か抵抗があるので、「或る経験・或る瞬間を経て後」かもしれない、と申し上げておきます。ただ、著者自身の生涯を併せて考えるに、読めば読むほど稀有な作家だ、と感じないわけにはいきません。もちろんブロンテ(殊更にシャーロット、かな?)とは違うけれども。比喩が適切でないかもしれませんので、以下はご容赦いただきたいのですが、18世紀生まれの英国女流作家で、今現在、私が(例えば)川上弘美の小説を読むのと同じような感覚で、ウフフ、とかニヤリ、とかできるもの。つまり、そういうものです。
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