十六の話 の商品レビュー
小学校の教科書のため…
小学校の教科書のために書いた「二十一世紀に生きる君たちへ」は本当に涙が溢れてきます。
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歴史作家として人気の…
歴史作家として人気の絶頂にある著者が気楽に語った最新文集。著者らしい歴史から学んだ知恵がさりげなく光る。そして何より面白い。
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本書の最後、「二十世紀末の闇と光」と題した井筒俊彦との対談の内容に圧倒される。 井筒俊彦は、司馬遼太郎から「20人くらいの天才が1人になっている」人と言わしめた、30か国語を操る正に語学の天才学者。 が、イスラムのムーサーとう学者が、井筒俊彦の部屋にある大量の本を見て、「本を...
本書の最後、「二十世紀末の闇と光」と題した井筒俊彦との対談の内容に圧倒される。 井筒俊彦は、司馬遼太郎から「20人くらいの天才が1人になっている」人と言わしめた、30か国語を操る正に語学の天才学者。 が、イスラムのムーサーとう学者が、井筒俊彦の部屋にある大量の本を見て、「本を背負って歩くのは学者じゃない。何かを本格的に勉強したいんなら、その学問の基礎テクストを全部頭に入れて、その上で自分の意見を縦横無尽に働かせるようでないと学者じゃない」と言ったとか。 要するに、本をたくさん持っているだけではだめだ。全て暗記して必要なときに必要な個所をすぐに取り出せるようにしておかないとダメだと言っているのだ。 ムーサーとはどんだけ凄い学者なのか。 しかし、このムーサーという学者、本当に凄くて、神学、哲学、法学、詩学、韻律学、文法学はもちろん、ほとんど主なテクストは全部頭に暗記しているようだ。 イスラムの学者はそれが普通のようだ。 学問という世界の凄さに唖然とした。
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歴史小説は昔から好きでよく読んでいるが、特に司馬遼太郎の作品は気に入っているものが何作もある。 司馬遼太郎の作品は読みやすくて、それでいて話の途中の脱線というか、雑談が面白い。自分の祖母や祖父の昔話を聞いているかのような感覚。 そのような雑談をメインに集めたのが本書かと思う。 司...
歴史小説は昔から好きでよく読んでいるが、特に司馬遼太郎の作品は気に入っているものが何作もある。 司馬遼太郎の作品は読みやすくて、それでいて話の途中の脱線というか、雑談が面白い。自分の祖母や祖父の昔話を聞いているかのような感覚。 そのような雑談をメインに集めたのが本書かと思う。 司馬遼太郎が子供の頃に石鏃集めに熱中したこと、謎めいた文庫本の表紙の理由、井筒俊彦との対談などが印象的だった。特に井筒俊彦については、今度読んでみたいと思う。
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緒方洪庵など珍しい題材が多くて、その点は良かった。一方で空海などの思想系に話がいくものも多く、自分には理解出来なかった。
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久々に司馬遼太郎を読むといいなぁ。 文章が簡潔で、リズムがいい。 時折考え込みながらページを進めた。
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司馬遼太郎 「 十六の話 」歴史エッセイだけでなく 文学論、華厳経(けごんきょう)など仏教、開高健への弔辞、井筒俊彦、江戸思想、大阪など 他の本へ広がる本。電子書籍にしてほしいくらい良書。「洪庵のこと」「21世紀に生きる君たちへ」は感動。 著者の作家の原点 *(戦争が終わったと...
司馬遼太郎 「 十六の話 」歴史エッセイだけでなく 文学論、華厳経(けごんきょう)など仏教、開高健への弔辞、井筒俊彦、江戸思想、大阪など 他の本へ広がる本。電子書籍にしてほしいくらい良書。「洪庵のこと」「21世紀に生きる君たちへ」は感動。 著者の作家の原点 *(戦争が終わったとき)なぜこんなバカなことする国に生まれたんだろう *昔は〜こんなバカなことする国ではなかったに違いない *日本人とは何か 重々無尽(華厳思想) 互いに関わり合い〜連動をして 新たな関係を生み続ける
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作家仲間や旧知の哲学者への弔辞や講演など、16の短編で構成されている。著者の小説と同様、想いや情報の量が半端ない。 個人的なお薦めは、小学校の教科書向けに書かれた緒方洪庵の話。ウチの事務所のある淀屋橋界隈は、洪庵の適塾の他に、大阪商人がお金を出し合って建てた懐徳堂など、市井の人が...
作家仲間や旧知の哲学者への弔辞や講演など、16の短編で構成されている。著者の小説と同様、想いや情報の量が半端ない。 個人的なお薦めは、小学校の教科書向けに書かれた緒方洪庵の話。ウチの事務所のある淀屋橋界隈は、洪庵の適塾の他に、大阪商人がお金を出し合って建てた懐徳堂など、市井の人が開いた大きな学問所がある。いにしえの、お金も情報量も少ない中で学んでいた姿から自分を振り返ると、、、たるんどるなぁ~
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開高さんの弔辞が載っているとのことで、読んだ。「二十一世紀に生きる君たちへ」という教科書にも載っている有名な文章がある本。初めて国語の授業が始まったときの様子や、文学の意義について書かれてるのが興味深い。水、といえば水を持って来てもらえる環境に生きていてどうやって言語の訓練ができ...
開高さんの弔辞が載っているとのことで、読んだ。「二十一世紀に生きる君たちへ」という教科書にも載っている有名な文章がある本。初めて国語の授業が始まったときの様子や、文学の意義について書かれてるのが興味深い。水、といえば水を持って来てもらえる環境に生きていてどうやって言語の訓練ができるのか。そりゃそうだ。
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『二十一世紀に生きる君たちへ』『なによりも国語』が読みたくて読んだ。夏休みの宿題になぜ読書感想文があるか、よくわかった。最近は自由課題だが、やはり夏休みには読書感想文だと再確認。 『ある情熱』の文倉平次郎は幕府の艦船を情熱で書きあげた。おもしろい。山片蟠桃の話もおもしろかった。よ...
『二十一世紀に生きる君たちへ』『なによりも国語』が読みたくて読んだ。夏休みの宿題になぜ読書感想文があるか、よくわかった。最近は自由課題だが、やはり夏休みには読書感想文だと再確認。 『ある情熱』の文倉平次郎は幕府の艦船を情熱で書きあげた。おもしろい。山片蟠桃の話もおもしろかった。より詳しく読みたいと思ったが、これ以外に書かれた本はなさそうで残念。
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