充たされざる者(下) の商品レビュー
下巻になって、きっともう彼はたどり着けないだろうなと読んでるほうも諦めてきたせいか、ペースが落ちてきました。こういう終わり方をどう解釈したらいいか、はるか昔に読んだカフカと比べることは私にはできませんが、エンタメばかり読んでいたこの頃に喝を入れた作品であることはまちがいないです。
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情感と同じようなペースで物語は進んでいく。 様々な人々が不意に登場し、主人公の音楽家の演奏までに町に住む人々の思いに巻き込まれていく。
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じわじわボディブロー、からのハンマーでとどめの一撃。目覚めはスッキリ。(一個人の見解) 現実の混沌がそのまま物語になってる感動。カオスすごい。
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カフカの『城』だろ。あれを読む前なら、間違いなく★★★★★だ。 どこにも属することができない、すなわち、ひとりであること⇒実存を問うている。主人公が会う各人は、その実、主人公自身のうつしみであろう。 各人の頼み、それに振り回される主人公という構図が、気持ち悪い。
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- ネタバレ
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率直に読んだ感想は、「わけがわからない」のみ。 だた、訳者あとがきを読み、「ライダーの少年期や壮年期や老年期の姿が他人の形となってでてきたものらしい」ということを知り、少し腑に落ちた。かといって、もう一度読もうとは思わないけれど。今の自分には難解すぎる。
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あー、なんかすごい空間に巻き込まれて生還した気分です。上巻に引き続き時空がねじれてどんどん話が進んでいきます。頭に?マークを出したり!マークを出したりしながら、話の後をひたすら置いて行かれないようについて行きました。上巻は苦労して読み進みましたが、下巻ではだんだん展開のされ方に慣...
あー、なんかすごい空間に巻き込まれて生還した気分です。上巻に引き続き時空がねじれてどんどん話が進んでいきます。頭に?マークを出したり!マークを出したりしながら、話の後をひたすら置いて行かれないようについて行きました。上巻は苦労して読み進みましたが、下巻ではだんだん展開のされ方に慣れてきたのか、結構さくさくと読めました。きっと、読み返す度に新しい発見があるような、そんな小説です。
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うわー、凄いな。 こんな文ありか、ありだな、カズオ・イシグロなら。 異端だよな。マネ出来ない。 最後まで混沌として、とにかく周りに振り回され、でも、気になって… とめどもなく、惹かれる文です。
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