レディ・ジョーカー(上) の商品レビュー
一兆円企業・日之出麦酒を狙った未曽有の企業テロはなぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描く。 人間描写が深いところがすごい、 長いし読むのがしんどかったけど何か物足りない感じ。
Posted by
絵に描いたような良心的刑事である合田の存在がリアリティーを下げている。しかし、長い話を読み進められるのは、彼の登場シーンがあるからだ。新聞社パートが無ければ、もう少しテンポが上がるのに、と思う。上巻のエンディングは、悲劇の予感しかしない物語で、彼だけが神に愛されていることを感じさ...
絵に描いたような良心的刑事である合田の存在がリアリティーを下げている。しかし、長い話を読み進められるのは、彼の登場シーンがあるからだ。新聞社パートが無ければ、もう少しテンポが上がるのに、と思う。上巻のエンディングは、悲劇の予感しかしない物語で、彼だけが神に愛されていることを感じさせられる。
Posted by
昨夜は夜遅くまで、高村薫「レディ・ジョーカー」を 最後まで一気に読みました。 ちょっとしんどかったけど面白かったです。 映画にもなりましたのでご存知のかも多いでしょう。 微に入り細に入り、そのディテールにこだわった 彼女の文章には少々閉口しましたがー あのドストエフスキーの小説...
昨夜は夜遅くまで、高村薫「レディ・ジョーカー」を 最後まで一気に読みました。 ちょっとしんどかったけど面白かったです。 映画にもなりましたのでご存知のかも多いでしょう。 微に入り細に入り、そのディテールにこだわった 彼女の文章には少々閉口しましたがー あのドストエフスキーの小説のように、 ある一人のセリフが4、5ページにわたって、 しべりまくっているという文章にある意味似ているかも(笑) さて、今度は奥田英朗の「無理」を読もうと思っています。 彼の「イン・ザ・プール」をはじめとする伊良部シリーズは 抱腹絶倒の面白さでしたがこの小説はだいぶ違うようです。 楽しみです。
Posted by
高村薫さんの作品を初めて読んだ。 最初はあまり進まなかったが、途中から話の展開に引き込まれ、時間がたつのも忘れて読み耽ってしまった!
Posted by
・・・ああ・・・高村女史の本読んでると、今流行の作家さんたちの 作品、吹けば飛ぶようだ・・・・(すみません 助手さんたちもたくさん抱えてらっしゃるんだろーけど、 ほんっとーに突っ込みどころが無いというか、色んな物事を完璧に勉強されているというか・・・。 だけじゃなく、彼...
・・・ああ・・・高村女史の本読んでると、今流行の作家さんたちの 作品、吹けば飛ぶようだ・・・・(すみません 助手さんたちもたくさん抱えてらっしゃるんだろーけど、 ほんっとーに突っ込みどころが無いというか、色んな物事を完璧に勉強されているというか・・・。 だけじゃなく、彼女のすごいところは、美術や、クラシック音楽などにも造詣が深いということ。 彼女がクリスチャンだということにも通じるのかもしれないけど 描く人物のひとりひとりが、ストイックで、静謐で・・・ 特に合田刑事。ううう(萌) 彼女の出世作「マークスの山」でも大活躍だったけど・・うう(悶) 合田刑事だけじゃなく、実に人物の描き分けがうまいし、饒舌。 情景描写や、人物描写も隅々までされているので、まるで映画を観ているようです。 ただ、さらっと読めないので、読み始めるのに一呼吸いるんだよねw 今回、株の話がかなり出てくるので、ちょっときつかったっすw (株雑誌出してる出版社にいたくせに未だによくわからん世界だw) でも本当に勉強になるし、見事に「完璧な別世界」を魅せてくれる、稀有な作家です・・・愛して止みません。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
終了日:2012・5・9、合田が城山の警護に回されるとことか… 史ちゃんと義兄と合田さんの男3人で多摩川の堤で赤ワインのラッパ飲み、やっぱりいいよなぁ。 ていうか文庫版でも「<ほ>の字」ってあったっけ? 「検事は魅入られた口かな」とか!!もう! そして…そして話が動き出す五月七日…!
Posted by
個々に抱える鬱屈や問題から、自己を解き放つにはどうすれば良いのだろう。なにか突破口のようなものはないのか。 「レディ・ジョーカー」の誕生の要因は誰しもが抱えている身近なものであり、その一線を越えるかどうかは理性に掛かっているのではないだろうか。 人物たちの人生の履歴が、また別な...
個々に抱える鬱屈や問題から、自己を解き放つにはどうすれば良いのだろう。なにか突破口のようなものはないのか。 「レディ・ジョーカー」の誕生の要因は誰しもが抱えている身近なものであり、その一線を越えるかどうかは理性に掛かっているのではないだろうか。 人物たちの人生の履歴が、また別な人物の履歴と重なり合う時のストーリーの恐ろしさ。 棲んでいる世界が一見違う筈なのに、厭なリンクを次々と織り成すさまは圧倒的だ。 読後の感想としては、ワクワク感はない。沼の深くへ徐々に沈んでゆく感覚ばかりあった。 娯楽に留まらぬ、見事な社会派傑作小説。
Posted by
内容が濃く、読むのにすごい時間がかかった。 だけど面白かった。 久しぶりに重厚なストーリーを読み、あーこんな小説って最近読んでなかったなと思った。 犯人側・ビール会社側・警察側・新聞社側の社益の違いとその動きや、それに対応した登場人物の心理描写が交互に描かれていて今現在すべて...
内容が濃く、読むのにすごい時間がかかった。 だけど面白かった。 久しぶりに重厚なストーリーを読み、あーこんな小説って最近読んでなかったなと思った。 犯人側・ビール会社側・警察側・新聞社側の社益の違いとその動きや、それに対応した登場人物の心理描写が交互に描かれていて今現在すべてを知っているのは自分だけなんだ。 という事実の独占感が味わえた。小説の醍醐味か。 最初の昔の字の長文の手紙から始まる物語はかなりきつかったがそれが終わればどんどん引き込まれる。 読み飛ばしても問題はない。 とにかく結末がきになる。
Posted by
WOWOWでドラマ化されるので積読本を読み始める。マークスの山で出て来た合田が出て来た、しかし本庁から所轄署に異動しており何かドジを踏んだようだ、それは前作の照柿を読まねば分からないようだ。物語は食品企業恐喝事件だが、この作者の特有の粘着質な詳細な説明描写がまどろこしく、ついつい...
WOWOWでドラマ化されるので積読本を読み始める。マークスの山で出て来た合田が出て来た、しかし本庁から所轄署に異動しており何かドジを踏んだようだ、それは前作の照柿を読まねば分からないようだ。物語は食品企業恐喝事件だが、この作者の特有の粘着質な詳細な説明描写がまどろこしく、ついつい飛ばし読みになる。これらの布石が全てラストにスッキリ解決されるのだろうか、今まで作品を見る限り疑問に思う。下巻に続く。
Posted by
長い!そして複雑!集中して読まないと置いてかれ、会社、警察、新聞社、総会屋の組織毎に次々出てくる登場人物に混乱する。トーンは重くみっしり読み応えがあり、中盤近くで点から線になり動きが出てき面白くなってきた。下巻へ続く。
Posted by