カチアートを追跡して の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヴェトナム戦争ものです。脱走してパリへ向かうカチアートを同じ部隊のみなさんが追跡。 それはいいんですが、まあー次から次へとホンマかいなって思うようなことが起きる起きる。これがおっかしいんですよ。 しかもこの追跡劇、本当かどうかがまた怪しい。どうも一兵卒の夜警中の妄想のようでもある。不思議な作り。
Posted by
決して巧妙な言い回しや緻密な推敲があるわけではなくてすごく荒っぽいんだけど、どっぷり引き込む力がある。ベトナム戦争を戦争ではなく、その時を生きた個人として語る。ベトナム戦争を書かせたら彼の右に出るものはいないと思う。
Posted by
一番印象に残ったのは、戦場で汚物に沈んでいく兵士の話。 なんとなく想像できそうなバカバカしいかなしさ。 こころから、戦争というのはクソだと思った。
Posted by
ヴェトナム戦争の最中、パリへ向けて脱走した兵士をを追跡する。 突拍子もない設定である。その割に、意外性とか人を食ったところが全くといっていいほどないという、何とも変わった小説。 繰り広げられる追跡行はヴェトナムからパリへ(脱走兵と目されて)行くのだから、もちろん何度も波乱があ...
ヴェトナム戦争の最中、パリへ向けて脱走した兵士をを追跡する。 突拍子もない設定である。その割に、意外性とか人を食ったところが全くといっていいほどないという、何とも変わった小説。 繰り広げられる追跡行はヴェトナムからパリへ(脱走兵と目されて)行くのだから、もちろん何度も波乱があるのだが、その波乱が何とも現実的というかありきたりというか常識の範疇に収まるものばかり。 並行して語られるヴェトナムでの戦争体験も、過激さとは程遠い。ダラダラと続く退屈な日々、かといって全く戦闘がないわけでもなく戦死者は出る。何だかこれもリアルすぎるくらいにリアリティに富んでいる。 語り口も平明な口語調。どこをとっても尖ったところのない小説。 でも退屈はしない。妙な小説である。 もっと奇抜に、遥か彼方まで跳躍していける素材を用いながらあえてそうしない。一風変わった味わいの「フツーの小説」。 蛇足だが、帯の文句に「驚愕の結末」ってあったんで期待していたんだけど・・・・。大方の読者の想定の範囲内だと思うんだが。
Posted by
- 1
