闇をつかむ男 の商品レビュー
親友の死をきっかけに…
親友の死をきっかけに、五十年前の少女失踪事件の記憶を思い出す作家キンリー。作者の新たな方向性を示した重要な作品。
文庫OFF
親友の保安官が変死し…
親友の保安官が変死したことをきっかけに故郷へ戻った作家のキンリーは、かつての少女殺人事件を思い出す。そして捜査の跡をたどるうちにあることを思い出す。めくるめく展開にページをめくる手が止まらない。猟奇殺人、異常心理、幼児虐待などのミステリは数あれど稀代のストーリーテラー、T・H・ク...
親友の保安官が変死したことをきっかけに故郷へ戻った作家のキンリーは、かつての少女殺人事件を思い出す。そして捜査の跡をたどるうちにあることを思い出す。めくるめく展開にページをめくる手が止まらない。猟奇殺人、異常心理、幼児虐待などのミステリは数あれど稀代のストーリーテラー、T・H・クックは一味違う。ドキドキです。
文庫OFF
前半はゆっくりと物語…
前半はゆっくりと物語が進みますが、後半はいいです。昔の記憶に悩むのは、なぜか?
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「記憶シリーズ」の前作にあたり作風や表現法などが「記憶」風に変化してきている過渡期のように感じる。主人公が故郷に帰り、過去の出来事の中から事件を解明すると言うのは「蜘蛛の巣のなかへ」にも似ている。 ミステリはパズルのような謎解きもいいが、この作品のように犯人の動機や背景環境、過去などが伏線になってストーリーに厚みを加えているものも面白い。 今は都会で暮らす犯罪ノンフィクション作家キンリーのもとに、親友が死んだという連絡がくる。 育ててくれたおばあさんが死んだばかりなのに。 キンリーは山の中の人里離れた土地で、おばあさんと孤独な子供時代を過ごしていた。 偶然IQ研究者に見つけられて、天才少年と言われて高校に入れられる。 同級生には敬遠され続けたが、レイとだけは親友になった。 成長して保安官になった彼とは祖母の葬式で会ったばかりだった。 レイは谷間に下りたところで心臓の発作で倒れていたと言う、なぜ病気の身でそんな無理をしたのか。 彼はつきあっていた女性の父親の事件を調べなおしていた。 50年前にその事件で犯人にされ、逮捕されて地方検事のすばやい判決で即刻死刑になった男、その事件に不審を持ったらしい。 キンリーはレイのためと親友を失った痛みのために調べ始めた。 レイに導かれるようにすでにあちこちに彼の調査の跡が残されていた。 レイが死んだ谷間には子供の頃二人で行ったことがあった。道の先には蔓の垂れ下がった壁があった。 そこでキンリーは持病の喘息の発作が出る。 発作から自分を守るため、当時のさまざまな記憶をなくしていたことに気が付く。 家の前でレイはきっぱりいいきった。 「お前は戻るべきだ」 「でも、ぼくは・・・・ 」 「だめだ 」 この問題について議論はしない。これから先へは行かないというレイの断固とした意思表示だった。 そのあとレイはキンリーの腕をとり踵を返した。緑の巨大な壁は背後に消えていき、二度と見ることはなかった。 それ以後二人はその古い家を探そうとしなかったことに気づいた。 その言葉の後、家は、ゆらゆらと水底に沈んでいくようにまず二人の会話から消え、つぎに少年ならではの計画から消え、最後にひそかに胸に残していた希望のなかからも消えていった。 "二度と" キンリーはそっとつぶやいた。 レイが亡くなった時から時間を遡りキンリーは調べ始める。そして意外な事実が彼自身の中にあることに気がつく。 レイは彼を守っていたのだろうか。 この疑問が結末にとどくまで。とても面白い
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主人公のキンリーはニューヨークに住む犯罪ノンフィクション作家。ある日、故郷の幼い頃からの親友であるレイの死去の知らせを受け、故郷に戻る。レイの死因は心臓発作による突然死であったが、生前、何かを調べていたようである。レイの娘から、父親が何を調べていたのかを知りたいと告げられたキンリ...
主人公のキンリーはニューヨークに住む犯罪ノンフィクション作家。ある日、故郷の幼い頃からの親友であるレイの死去の知らせを受け、故郷に戻る。レイの死因は心臓発作による突然死であったが、生前、何かを調べていたようである。レイの娘から、父親が何を調べていたのかを知りたいと告げられたキンリーはレイの調べていたものが何かを調査し始める。それは、キンリーやレイがまだ子供の頃に起きた少女の殺人事件に繋がっていく。キンリーは、故郷に腰を落ち着けて本格的に事件の調査を始める。 文庫本で500ページを超える長い物語である。キンリーが当時の事件の調書や裁判記録を読み、関係者にインタビューをしながら、徐々に事件の核心に近づいていく様子が描かれているが、物語の展開はゆっくりとしている。そのゆっくりとしたテンポにT.H.クックの重厚な文章がよく似合っていると思う。 最後の結末は驚くべき内容であるが、個人的には、やや唐突な感じを受けた。それでも、キンリーが一歩一歩真実に近づいていく(あるいは、時に真実から離れてしまう)様子が美しい文章で書かれた読み応えのあるミステリーだった。 T.H.クックは古いミステリー作家だ。かなり以前によく読んでいた。最近、たまたま「死の記憶」という作品を読み、その面白さを思い出し、未読の作品をあらためて読み始めている。あと、何冊か未読の作品が残っているので、楽しみながら読み続けたい。
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犯罪ノンフィクション作家のキンリーは親友の保安官の変死の知らせを受けて故郷へ帰った。そして事件の足跡を辿るうちに奥底にある記憶を思い出す。異常犯罪、回想の殺人、スピーディーな展開にページをめくる手が止まらない。猟奇殺人や幼児虐待のミステリは多くあるが稀代のストーリーテラー、トマス...
犯罪ノンフィクション作家のキンリーは親友の保安官の変死の知らせを受けて故郷へ帰った。そして事件の足跡を辿るうちに奥底にある記憶を思い出す。異常犯罪、回想の殺人、スピーディーな展開にページをめくる手が止まらない。猟奇殺人や幼児虐待のミステリは多くあるが稀代のストーリーテラー、トマスHクックにかかると一味違う。面白いです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
亡くなった友人の追っていたものを受け継ぐ天才的記憶力をもつジャーナリスト。 謎解きの疾走感は、全体で540ページもあるだけに格別。謎が解けたかと思うところで落としてくれるのもいつも通り。 「天才的記憶力」であれば、天才科学者とか天才軍師とかと違って作者自身が天才かまたは天才を知っているかにかかわらず、「こんなの天才じゃない!」と言われることもなくストーリーの展開を助けてくれる能力なのでうまいなと思う。 邦訳の題の付け方もいつもながらセンスがいい。 これだけ「血の起源」が入り組んでいるなら、主人公とドーラが異母兄妹と言う設定だったらもっと切なくなったと思う。キリスト教国では不謹慎と叩かれるのかもしれないが。
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※このレビューにはネタバレを含みます
はい。作家が外国の方です。未知の世界です。 海外の物は映画で見た方が早いと思う私です。(全てが映像化するわけではないが) 和訳は翻訳する方に寄ってだいぶ印象が変わりますから…なかなか手に取れません。 日本人以外の習慣や考え方が理解できない。知識の無さが浮き彫りに…。 タイトルが気になります。 闇をつかむ男。イケメンであってほしい。 若くてもおっさんでもいい。 ミステリーでしょうか? 表紙がずたぼろのドアですね。何を表しているのでしょうか?気になります。 ―――――― 時間に追われながら読み進めてしまったので、今となればもっと時間に余裕を持ってじっくりと読みたかったと後悔しています。なぜならば、後半に怒濤の如く謎が謎を呼び、次々と明らかになってゆくからです。 うっかり読み落とすなんてことはしたくない位、小さな事も後で繋がってゆくかもしれないからです。 裁判シーンが出てくるのですが、慣れ親しい状況ではない上に日本とは違う感じにポカーンとしてしまうかもしれません。しかし私は海外ドラマが好きなので(裁判シーンはドラマの十八番)想像はできました。 もしかしたら、事前に裁判シーンがじっくり描かれているアメリカのドラマか映画を見ておいて弁護士はこんなこと言ったり、狙ったりするんだ。と踏まえた方が楽しめるかもしれません。 苦労したのはこの本は人名がたくさん出てくるというところ……。 ただでさえ外国名が聞き慣れないのに、次から次へと出てきて『これは事件に関係ある人? 関係無い人?』と混乱の極み。(笑) 地名か人名かわからなくなったことも(笑) 著者の癖を飲み込むのに時間がかかった気がします。 さて闇をつかむ男は誰だったのでしょうか?
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トマス・H ・クックの本は 期待を裏切らず面白い。 これも謎が段々明らかになって 最後は思いがけない結末。
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