狂った日曜日おれたち二人 の商品レビュー
一言で言うと、読みにくい。イタリア人にはいいかもしれないが、日本人になじみのない固有名詞をそのまま訳出。翻訳が悪いのか、元の文章が悪いのか、きわめて、読みにくい。綿谷りさの「蹴りたい背中」と同様、最初の数ページで脱落しそうになった。 若者言葉である。きわめて読みにくい文章で綴ら...
一言で言うと、読みにくい。イタリア人にはいいかもしれないが、日本人になじみのない固有名詞をそのまま訳出。翻訳が悪いのか、元の文章が悪いのか、きわめて、読みにくい。綿谷りさの「蹴りたい背中」と同様、最初の数ページで脱落しそうになった。 若者言葉である。きわめて読みにくい文章で綴られているので、私の様に、苦手な方は覚悟してください。 現代の若者の割には、きれいな恋愛を描いている。 数カ所、素敵な部分はある。亡くなって行く人に対する悲しみが次第に薄れて行く悲しさを述べる127ページ。 そして、180ページの「毎日どんどん新しいものが出てくる感じがする。自分のかけらを一つ発見したら、君のも一つまた新しいのが見つかって、自分のかけらを君に一つあげる度に、俺が寝てる間に暖炉の脇の毛糸の靴下の中に君が置いて行ってくれる君のひとかけらが見つかるのさ」は、この純粋な恋愛の喜びを端的に表現していると思う。
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