フラゴナールの婚約者 の商品レビュー
グルニエの短編集。グルニエの作品は初めて読んだが、最初から文学的インパクトがあった。気に入るフレーズも多かった。また、引用のセンスがいいと思う。好きだった作品は、「第六の戒律」、「春から夏へ」、「ウィーン」、「アルルカンの誘拐」、「三たびの夏」、そして表題作の「フラゴナールの婚約...
グルニエの短編集。グルニエの作品は初めて読んだが、最初から文学的インパクトがあった。気に入るフレーズも多かった。また、引用のセンスがいいと思う。好きだった作品は、「第六の戒律」、「春から夏へ」、「ウィーン」、「アルルカンの誘拐」、「三たびの夏」、そして表題作の「フラゴナールの婚約者」。(2011/11/12読了)
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諦めるというより人生と折り合いをつける、そして愛する。その境地でなおも純粋であることの価値を知ることができる物語。
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ふと、この 『フラゴナールの婚約者』 (みすず書房) を 読み返したいと思いました。 フランスの作家、ロジェ・グルニエさんの短篇集です。 手元にありません。 引っ越しなどにまぎれて、どこかに行ってしまった本です。 最初に出合ったのは、刊行間もない、8年か...
ふと、この 『フラゴナールの婚約者』 (みすず書房) を 読み返したいと思いました。 フランスの作家、ロジェ・グルニエさんの短篇集です。 手元にありません。 引っ越しなどにまぎれて、どこかに行ってしまった本です。 最初に出合ったのは、刊行間もない、8年か9年前です。 ちょうど、高橋源一郎さんの本を編集しているときです。 高橋さん宅に打ち合わせで行くと、 高橋さんの本棚にも1冊、見つけました。 ちょっと珍しい、濃いオレンジ色のカバーなので、 すぐに目につきます。 「『フラゴナール……』、いいですよね」(わたくし) 「うん、いーよねー」(高橋さん) 2人とも、そのまましばらく、黙り込んでしまいました。 2人とも、それぞれの読後感を味わっています。 少なくとも、わたくしには、そう思えました。 こうした出合いのころのことを思い出していたら、 また、どうしても、すぐに会いたくなります。 行方不明になった、この旧知の友を、本棚に探します。 やっぱり……いません。 音信不通の人間の友達を探すのは、大変な作業ですが、 幸い、本の場合は、本屋さんを巡れば、 再び出合うこともできるのです。 何軒目かで、再会しました。 あの、濃いオレンジのカバーです。 手に取って、カバーをなでてみます。 この手触りです。 外見だけではない。 版面 (はんづら)も美しい。 そういえば、この版面をまねて、 文芸書を編集したこともありました。 実際に読み始めて、驚きました。 最初に出合ったときとは、 お話の中身が、まるで違っているのです。 姿形はまったく同じなのに、8年か9年で、 こんなにも中身が変わるものなのだろうか。 旧友は、わたくしが知らぬうちに成長を遂げていたのです。
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