江戸星月夜 の商品レビュー
諸国を巡り、珍しいもの、不思議なものをさがしだしては見世物に出す『山師』 尾張の城下町・名古屋で密かに流行したという奇妙な新興宗教『ふとんかぶり』 毎月きまって江戸の町をまわり、界隈を訪れる日の正確さから隠密と噂された『針金売』 享保の改革以来、親孝行が奨励され、その親孝行を商売...
諸国を巡り、珍しいもの、不思議なものをさがしだしては見世物に出す『山師』 尾張の城下町・名古屋で密かに流行したという奇妙な新興宗教『ふとんかぶり』 毎月きまって江戸の町をまわり、界隈を訪れる日の正確さから隠密と噂された『針金売』 享保の改革以来、親孝行が奨励され、その親孝行を商売にしてしまった『親孝行』 ほか、滝沢馬琴が編んだ「兎園小説」にもある常陸の国のうつろ舟伝説、「東海道中膝栗毛」でお馴染みの弥次さん北さんなどを題材にした全22編。 『江戸ふしぎ草子』の姉妹編。 中でも信州・小布施の豪商、高井鴻山が主人公の『妖怪画家』は、ほぼ会話のみでお話が進むほかのものとは違う雰囲気の一編。 妖怪やお化けを描き、そうすることで過去に失われた大切な人々と再会すると信じる鴻山の、幕末の動乱期の回想が静かに描かれています。 それにしても江戸の街に訪れる色々な呼び売りの種類の多さに驚きます。 季節ごとに変わるので、呼び売りの到来とそれぞれ独特の呼び声を聞いて季節の移り変わりを知ることができたそうです。 今の時期だと心太売が「ところてん、ところてん、てんま丁でござります。がってんがってん、ところてん…」なんて呼ばいながら、路地を巡っていた頃でしょうか。
Posted by
江戸シリーズ2作目(関連性はまったくないのでこれだけでも読めます。) 2作目から説明文が少なくなり、作者の創作部分が多くなり読み易くなってます。 実際にこんな仕事があったのだろうか? 江戸というロマンが詰まった時代(現代の私からみたイメージ)だから許されるであろう仕事が作品中にた...
江戸シリーズ2作目(関連性はまったくないのでこれだけでも読めます。) 2作目から説明文が少なくなり、作者の創作部分が多くなり読み易くなってます。 実際にこんな仕事があったのだろうか? 江戸というロマンが詰まった時代(現代の私からみたイメージ)だから許されるであろう仕事が作品中にたくさん出てきて、更に「江戸」というイメージがふくらんでいく作品でした。 江戸のおもしろ仕事特集的な感じ
Posted by
- 1