ねじまき鳥クロニクル(第3部) の商品レビュー
『ねじまき鳥クロニクル』の舞台を観劇するために、原作を購読。 現実か非現実かわからない世界が渦巻いていて、でもそこに人間の本質だったり、言葉にはできないぼんやりした何かを追求していて面白かった。 一章、二章はまだなんとなく整理ができるのだが、三章は世界線がおかしすぎて、、なにが...
『ねじまき鳥クロニクル』の舞台を観劇するために、原作を購読。 現実か非現実かわからない世界が渦巻いていて、でもそこに人間の本質だったり、言葉にはできないぼんやりした何かを追求していて面白かった。 一章、二章はまだなんとなく整理ができるのだが、三章は世界線がおかしすぎて、、なにが真実なのか、この描写は何を意味しているのか本当に分からなくなってくる。そして謎があまりに多すぎる…。解釈は自由なんだろうなぁと思いつつも、作者の考えが知りたくなってしまった。 んー、これは終わった後も引きずって考えてしまうなぁ〜〜
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テーマも文体も1つ前に読んだ1Q84より難解。ノモンハン事件の描写とか重い出来事を小説の中に組み込んでて凄いなあと思った。 集合的無意識の考え方で話が進んでて気がつくまで物語の理解が難しかった笑 様々な謎は最後まで読んでも結局明らかにされないことも多くて残念。
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2つの世界が登場するのが村上春樹らしい。 シナモンが個人的に特に魅力的なキャラに映る。というか村上春樹作品に出てくる人物のような何か人を惹き付けるミステリアスさ、妖艶さのような魅力を出せるような人になりたい笑
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3部は特に難しかった 文章は読み進めやすくて、ふんふんと進むんだけど、もやっとしたものが消化できないまま溜まっていった。 ネットの考察も今ひとつ理解できなかったので、あと5年経ったくらいにもう一度トライしたい
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来月、門脇麦ちゃんが出る舞台を見に行くので20数年振りに読み返し。 最近は活字に入り込むのに時間がかかるようになってこの分厚い内容を読み終えるのに1ヶ月ほどかけてしまった。間宮中尉のくだりはやはり面白いな。主演の二人が「ここだけで舞台できる」って言ってたけどまさにそれ。 内容はも...
来月、門脇麦ちゃんが出る舞台を見に行くので20数年振りに読み返し。 最近は活字に入り込むのに時間がかかるようになってこの分厚い内容を読み終えるのに1ヶ月ほどかけてしまった。間宮中尉のくだりはやはり面白いな。主演の二人が「ここだけで舞台できる」って言ってたけどまさにそれ。 内容はもうまさに村上春樹ワールドすぎて、理解とか、感想とか、そんなものを文字にすることはできないけど、とにかく舞台が楽しみです。
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あらゆる悪意を見過ごしてきた主人公が、ある日突然この世の「あちら側」に侵食され始めていく。 ー この世の物語の殆どは、遠くから聴くと同じことを歌おうとしていて、それは、「悪意や絶望を乗り越える方法、または受け入れる方法」なのかなと思う。 村上春樹はその中でも、明確に「作家...
あらゆる悪意を見過ごしてきた主人公が、ある日突然この世の「あちら側」に侵食され始めていく。 ー この世の物語の殆どは、遠くから聴くと同じことを歌おうとしていて、それは、「悪意や絶望を乗り越える方法、または受け入れる方法」なのかなと思う。 村上春樹はその中でも、明確に「作家性」なるものがある人だなと思う。幻想的な要素を用いつつ、帰結のある出来事を避けた浮遊感のある世界が、この人の中で確固たるものとして出来上がっている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上春樹はいつも腹八分目で止めてくるから次の話をまた読みたくなるんだなと思います。 長かったけどやっぱり大好きで読みたいが勝つのなんだろうな、村上春樹でお腹いっぱいになる時は来ないだろうし来て欲しくないな 正直3部も読んだけどなに一つ分かれていないんだろうなけど分かるような気もするって感じです 兄のことを殴ったのはシナモンなのかな牛河であって欲しいけど 牛河出てきた中で1番好きな人物だったな読むのがテンポ良くてまた出てきて欲しいぐらいに 最後は夫婦で一緒に行動できたのが繋がったのかな ノモンハンとかよく分からなかったけど皮剥にされて死にたくはないな 間宮中尉とか最後色々繋がっていくのか読むスピードあげられた シナモン小さい頃の夜の話好きだったなお父さんに似てる人が木になにか埋めてたとか小さい頃の夜更かしって本当に特別だからきっと映画を見てるような気分だけど出てくるのはお父さんだし何か悪そうなことをしてるし多分寝てたけど意識だけそっちに向いてたのかなそんな簡単な話じゃないと思うんだけど
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村上春樹の小説を読むと、なぜこの人は自分のことを知っているのだろうか、と思う。そのような感想を持つ人は少なくないとも聞く。これは極めて個人的な経験だと思っているようなことであっても、類似の経験をしている人がいるということだろう。もしくは、そのような類似の経験をするような人たちが、...
村上春樹の小説を読むと、なぜこの人は自分のことを知っているのだろうか、と思う。そのような感想を持つ人は少なくないとも聞く。これは極めて個人的な経験だと思っているようなことであっても、類似の経験をしている人がいるということだろう。もしくは、そのような類似の経験をするような人たちが、彼の書いたものを読んでそう感じた経験を1度でもすると、また彼の書いたものを読みたくなるということかもしれない。彼の書いたものを立て続けに読んできたのだが、最新作である「街とその不確かな壁」を読んだところで、いったん長編はしばらくいいかなと思ったのだった。しかし、やっぱり読みたくなって手を取ったのでした。あ~、やっぱり、村上さん、どうしてあなたは、私のことを知っているんですか。知りすぎているとも思ってしまいます。また、別の作品も、読ませてもらいます。
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感想を書くのが難しい。 全体を通した内容を理解するのは難しく感じるが、と言うかそれがあるといえるのかはわからないが、独立した一つ一つの話の内容は比較的テンポ良く読み進められる。 特に戦争の場面の描写はありありと鮮明で、読んでいてこんなにリアルな緊張感を感じる文書は久々で、深く心を...
感想を書くのが難しい。 全体を通した内容を理解するのは難しく感じるが、と言うかそれがあるといえるのかはわからないが、独立した一つ一つの話の内容は比較的テンポ良く読み進められる。 特に戦争の場面の描写はありありと鮮明で、読んでいてこんなにリアルな緊張感を感じる文書は久々で、深く心を動かされた。 村上春樹独特の文体や世界観が心地よく、読んでいて気持ちよかった。 そのため長さの割にそんなに苦ではなかった。 メタファーが非常に秀逸。
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辻褄が合ってるようで合ってないような、最後で繋がってるような繋がってないようなそんな暗示に溢れた作品だった。ノモンハンの描写は参考文献の多さからも分かるようにとても綿密に描写されていた。ねじまき鳥はクロニクルな役割を担っていたのかな。
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