白昼堂々 の商品レビュー
そっか。そーゆー話か。知らずに読んだ(笑) 大人になりかけの危うい少年たちの恋心のお話。 正直言ってこーいう系のお話は好みではない。終盤はもう食傷気味だった。 でも、物語に纏わる雰囲気は好き。多分作者の趣味なんだろうけど、やたら古風な言い回しや仮名遣いだったり、華道とか茶道とか京...
そっか。そーゆー話か。知らずに読んだ(笑) 大人になりかけの危うい少年たちの恋心のお話。 正直言ってこーいう系のお話は好みではない。終盤はもう食傷気味だった。 でも、物語に纏わる雰囲気は好き。多分作者の趣味なんだろうけど、やたら古風な言い回しや仮名遣いだったり、華道とか茶道とか京都とか、病弱な少年とか。 でも物語の設定となってる1970年代後半って、そこまで大昔じゃないはずで、それが作者独特の古風な表現とどこかちぐはぐな印象で、読んでいてどうにも違和感を拭えなかった。 どうせならいっそ明治後半とか大正時代の華族とかいう設定にすればいいのに。 とか何とか言いながら、続編のある四部作だと聞いたので、続きを読んでみることにするw だってビックリするくらい唐突に物語が終わるんだもん! 2019/02
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長野まゆみ氏らしい そういう話 言葉の使い方とか 雰囲気とか ちょっとこう昭和の香りというか 着物が似合う感じというか そんなのが とてもツボ そして そんな関係がたまらなくキュンとするのでございます
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描写がきれいなのがとっても印象的でした(´ー`) 生け花等の自然のものの表現が特に心地よかったです。
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1976年、初冬。華道の家元である祖母と、静かな二人暮しを送っている原岡凛一は、名門一領学園の、中等部から高等部への進学の合否を決める試験を、体調不良で欠席してしまう。 ところが、凛一の知らないところで、祖母の命令によって従姉の省子が替え玉となって試験を受けていたことが分かった。...
1976年、初冬。華道の家元である祖母と、静かな二人暮しを送っている原岡凛一は、名門一領学園の、中等部から高等部への進学の合否を決める試験を、体調不良で欠席してしまう。 ところが、凛一の知らないところで、祖母の命令によって従姉の省子が替え玉となって試験を受けていたことが分かった。しかも、省子は交換条件として、凛一にあることを要求してきた。その要求を受け入れた凛一を待っていたのは、氷川享介との衝撃的な出会いだった…。 凛一と氷川が出会ったことで、周囲の人々の心にも波風が立ち始める。みんな、それぞれやり場のない気持ちを持て余しているのだ。ぶっきらぼうで攻撃的になりつつも、慕わずにいられない、そんな気持ちを抱えた人々のせつない物語。
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四部作の、ひとつめ。 読んでる間、なんとなく胸が苦しかった。 凛一のあやうさに引きずられて、読んでるほうまでフラフラしてくる。 舞台が、70年代なので、自分は生まれていない時代なんだけど 凛一と氷川が喫茶店へ入って電話を入れるところなどは 妙に身近に、懐かしく感じた。 そして...
四部作の、ひとつめ。 読んでる間、なんとなく胸が苦しかった。 凛一のあやうさに引きずられて、読んでるほうまでフラフラしてくる。 舞台が、70年代なので、自分は生まれていない時代なんだけど 凛一と氷川が喫茶店へ入って電話を入れるところなどは 妙に身近に、懐かしく感じた。 そしてやっぱり、長野さんの作品の登場人物は名前が魅力的。 正午(まひる)、十時(とき)、百合、千尋、など。
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久しぶりに再読。 やっぱり凛が好き! 弱そうな外見にも関わらず、 結構言ってることえげつないし(笑) 中学のころに読んだときは、登場人物10代ばかりなのに、なんか内容がすごく大人だとドキドキしてたんだけど、 今もドキドキするなぁ。 一癖も二癖もある人物達が、美しい情景のなか...
久しぶりに再読。 やっぱり凛が好き! 弱そうな外見にも関わらず、 結構言ってることえげつないし(笑) 中学のころに読んだときは、登場人物10代ばかりなのに、なんか内容がすごく大人だとドキドキしてたんだけど、 今もドキドキするなぁ。 一癖も二癖もある人物達が、美しい情景のなかで、 それぞれの想いに翻弄されるのが耽美だわぁ。
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凛一シリーズ第一巻。 このシリーズはとても好きです。全部で4巻あるためかそれぞれのキャラが立っていて、特に登場人物が愛される本だと思います。 主人公2人以外のキャラに焦点を当てた作品集を出して欲しい…!と思い続けて早10年。やっぱり出ませんよねー。
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長野さんの作品は好みが分かれますよね。 生理的にちょっと…という方もいるかと。 ただ、どこか懐かしい、美しい時代に出会えると思う。 「そういう」分野で初めて出会った一冊。
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世の中、思いどおりにならないほうがふつうで、誰しもそれを確認するために生きているようなものだ。虚しさや息苦しさは何歳になっても減らないぢゃないか。希みが何でも叶うなら、明日はなくてもいい。 何と無く長野まゆみ作品を読み直してみる。明記するまでもない気がするけど同性愛。これはシ...
世の中、思いどおりにならないほうがふつうで、誰しもそれを確認するために生きているようなものだ。虚しさや息苦しさは何歳になっても減らないぢゃないか。希みが何でも叶うなら、明日はなくてもいい。 何と無く長野まゆみ作品を読み直してみる。明記するまでもない気がするけど同性愛。これはシリーズ第一作目で以下続刊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
数年ごとに読み返したくなるのです。 近頃の露骨な感じではなく、遠慮して、気遣って、それでも惹かれていく丁寧な感情の動きが好き。 それからやはり長野さんの文章が好きなのです。
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