閉鎖病棟 の商品レビュー

帚木蓬生(著者)

精神科病棟を舞台に殺…

[文庫ＯＦＦ]

精神科病棟を舞台に殺人事件が起こる・・・・となると怖そうな雰囲気もあるが、実際は人の奥深いところまでをしっかりと描写してあるヒューマニティあふれる作品だ。精神病患者も一人の人間であり、私たちと同じようにいろんな感情があり、自立しようと必死で生きている。そんな中でなぜ殺人が起きてしまったのか？その事実が明らかにされた時、胸に迫るものがある。

病院を舞台にしたミス…

[文庫ＯＦＦ]

病院を舞台にしたミステリー。このジャンルはすごい

某所でかなり話題にな…

[文庫ＯＦＦ]

某所でかなり話題になっていたので気になっていた１冊。精神科医の先生が病院の話を書いているのでてっきりドキュメンタリーかと思いきや全然違いました。ただの思い込み。途中ちょっと辛いかな～と思いましたが最後にどっと来てさらっと救ってもらった

個人差があるので、聞…

[文庫ＯＦＦ]

個人差があるので、聞き流してもらっていいレビューですが。うぅん、結論から言うと面白いとは思えない。まず人物設定がややこしくて何回か戻りました。どうもこういうのは苦手です

精神病棟での日常が描…

[文庫ＯＦＦ]

精神病棟での日常が描かれている。通常看護士の苦労などがピックアップされがちな分野だが、患者についての行動や心情がメインである。この作品の中の、精神病患者たちは基本的に私たちと考えや、仲間意識が希薄であるような印象を受けない。相手を思いやる気持ち、自立したい気持ちもあり、何に対して恐怖を感じるのか、家族に迷惑をかけないように気を使ったりと。家族に精神病患者がいて、阻害しているような人々にぜひ読んでもらいたい。病気である前に、1人の人間だとわかるはずです。

読む人の心をふるわせる

[midori]

舞台は精神病院であり、語られるのはその中にいる人々である。「異質」と判断され、様々な理由から病院に来た人たち。静かに、患者の立場から描かれてゆく世界の広がりと温度が、読む人の心をふるわせる……。

2024/04/28

何年も前にブックオフで110円で買ってあった本。
重たいけれど温かさを感じられるよい作品だった。
少しずつ積み上げられていくエピソードが辛い。
もう一度読みたいかというとそうではない、だけど
間違いなく忘れられない作品。

2024/04/08

自分も精神疾患を持っていて、精神科のデイケアとか閉鎖病棟とか実際に訪れたことがあって、その時のことをさまざまと思い出した。何度も読みたい作品

2024/03/10

淡々と話は進んでいくのだけど、キュウーッとゆっくりじわじわ胸を締め付けてくる話でした。
冒頭はこの物語の中心人物たちが、病棟に来る前の話をオムニバスみたいに語り、急に現在の話になっています。「チュウさん」「昭八ちゃん」など呼び名が病棟内でのニックネームに。
それがなんとなく気になるし、いちばん最初に書かれていた由紀の中絶も真相が気になりつつ、物語は患者らの過去を織り交ぜながらこれといった盛り上がりもなく、精神病棟の日常が過ぎているように感じました。

ところが一転！由紀が巻き込まれた事件で一気にいろんなことが加速し、読み手の私の感情もざわつきが収まらず、最後は一気に読みました。

もうこれ以上この人たちを辛くしないで終わってほしい...ッ

「秀丸さん、退院したよ」とチュウさんが叫ぶシーンに涙がほろり。過去の病気も事件もすべて受け入れ、仲間として一緒に生活してきた時間が走馬灯のように巡ってくる感覚です。最後もドアが力強く開くような明るいラストでした。

わりと最近映画化されたんだなーと思って予告編観ただけなのに涙腺崩壊しました。

2024/02/14

精神病棟に入院している人々の生活
外の世界と同じようにそこには社会がある
退院したいと、外に出たいと思う

自分は本当に病気なのか
と聞かれ、答えに躓く

確かに
自分が普通なのか
至って健全かどうか
なんてはっきりと言えないもんなあ